And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

April Come She Will

2015-03-28 22:22:52 | 日記
学生の頃からずっと現代音楽を買っている。池袋西武デパートにあった西武美術館売店のアールヴィヴァンに普通のレコード店にない現代音楽のレコードがたくさんあり、金ないなかからケージやクセナキスのレコードを買った。クセナキスは昔から好きだったが、リゲティ、ペンデレツキ、ルトスワフスキなどはもう古典として聴けるのにシェーンベルクだけはいまだ現代音楽として聞こえるのはなぜだろう。専門家ではないので詳しいことはわからないが、現代音楽行き詰まりの原因となったのがシェーンベルクでその飽和状態がシュトックハウゼン、それ以降の若手が打開していったと自分なりのイメージを持っている。その割にはCDでシェーンベルクを全曲揃えようと思ったらできるくらい種類が出てるのに驚かされる。シュトックハウゼンは自分のレーベルで膨大な数の曲を出している。シェーンベルクはともかくシュトックハウゼンは誰が買うのかと思う。自分も最初の20巻くらいまでしか持っていない。しかも全部聴いたのが最初の3枚くらいか。シュトックハウゼンはおいといて、なぜシェーンベルクはつまらないのだろう、いつまで経っても。最初に聴いたのが「浄夜」おおこれが現代音楽かと思ったが、これはまだ初期のメロディアスな頃で代表作とされる「月に憑かれたピエロ」を聴いたときは驚いた。が声楽にはあまり興味なくラサールSQの弦楽四重奏やグールド、ポリーニのピアノ曲を聴いて一流演奏家が取り上げているのだからと思ってみてもなじめない。ブーレーズの演奏する管弦楽も買った。もっと面白くない。最近CDになったがジュリアードSQは戦後間もない頃にバルトークとともにシェーンベルクも録音している。録音したということは当然レコードとして売り出したことなのだが当時の人はどう聴いたのだろうと興味がわく。そう思うと自分はシェーンベルク一通り揃えたのだが、どういうときに聴いているのか。間違いなくブルックナーやモーツァルトよりは聴いていると思うのだが、グールドが演奏したって楽しく聴けない。前にジャケット出したことあったがグラムフォンから出た管楽五重奏曲、本ではウィーンフィルのメンバーによる演奏で今までの演奏とは違いとても聴きやすいと書かれてあったので買ったが、どこが?どう演奏しようがシェーンベルクはシェーンベルク。でいつ聴くかというと本を読むとき。邪魔されずに済む。ということは聴いてないということか。