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ロンドンから徒然に

島国

2010-03-06 | 旅・イベント
 昔はヨーロッパの何ヶ国かを廻るなんてことになったら、通貨の問題がありました。
 もちろん両替するという物理的行為もそうなんですが、せっかく慣れてきた貨幣価値にさよならして、また次の通貨に慣れるというのはけっこう面倒ですよね。0の数が全然違うところなんて特にそうです。
 フランス(フラン)からイタリア(リラ)になんて行ったら、もう高い買い物をしてしまったのか意外と特をしたのかなんて、きちんと換算しないと理解するのが難しかったです。
 おまけに両替の手数料だけでもバカにならないし。

 そう考えると、今は大抵のところがユーロなので楽と言えば楽です。
 と、ここまで書いてしまったんですが、イギリスは未だに通貨はポンドなんですね。先日EUの大統領候補にブレア元首相が挙がった時に、他の大国の首脳とかが「通貨がユーロでない国の人間が大統領候補というものはいかがなものか」なんて牽制をしていましたが。

 やっぱり伝統とかプライドとかが、他と一緒になることを許さないのかな?ヨーロッパと括ってみても、明らかにイギリスは“島国”ですしね。
 いや、これって大きいと思うんですよ。あの鉄道で他の国に行けてしまう感覚って、日本人にとっては最初すごく不思議な感じでしたよ。もっともイギリスは今ではユーロスターのおかげでフランスやベルギーには鉄道で行けるのですが。



 今日ハンブルクからロンドンに戻ってきました。両替表を改めて見てみたら、かつてはユーロに対して2倍近くの差があったポンドの価値が、いまや殆どユーロと同じです。少なくとも経済的には、もうプライドだ何だと言っている余裕はなさそうです。

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2 コメント

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Unknown (Goteauxsson)
2010-03-07 13:47:27
英国もヨーロッパなのかと思ってたら、違うという意識なんでしょうね。「今日はヨーロッパに出張だ」とか、言ってる人も居ましたから。僕がベルギーに駐在してた時にトンネルができたんですが、社内のフランス人と英国人の間でも話題になり「埋めちゃえ」とかいう意見もあったようです。
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Unknown (Max)
2010-03-08 08:45:02
「埋めちゃえ」はなかなか過激。でも僕には、英仏はいがみ合っているようで、実はお互い惹かれているという複雑な関係に思えますが(笑)
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