昨晩は友人の娘が主催する小さな劇団の公演を見に行きました。こういう小屋みたいなところでの演劇は久し振りだったので楽しかったです。
この演劇自体はそんなことはなかったのですが、若い人達と話していると時々言葉の使い方に驚くことがあります。少なくとも僕らが日本で学んだ英語に照らし合わせると、文法上“間違い”だと思うことが平気で通ります。いや、むしろ僕らの常識が“古い”用法になるのです。
かたやで昔ながらの(昔すぎる)言い方がそのまま通る世界があります。
議会で採決を取る時に、議長が「賛成の方は?」と問いかけると、賛成の議員は「Aye(アイ)」と答えます。Yesの意味の古い言葉です。
ちなみにこれは庶民院House of Commonsでの言い方で、貴族院House of Lordsでは「Content」と言います。
そんな言い回しがぴったりするというのは、実際にその場を訪れてみると分かります。良い意味でも悪い意味でも、昔ながらの儀式的要素がしっくりくる建物なのです。
9月初めまで国会の休会期間を利用して、恒例のsummer openingが行われています。
内部は一切写真撮影禁止で、ウェストミンスター・ホールのみが例外です。実は1834年の火災で宮殿の大半は焼失し、このホールを含めたわずかな部分しか残りませんでした。
そこで100近く寄せられた計画案の中からチャールズ・バリーの設計したゴシック様式で再建されたのが現在の建物ということになります。
建物自体の巨大さに比べると、大抵の人が感じるようですが、庶民院も貴族院もTV中継などから推測するよりも小さく見えます。しかし、特に貴族院は、新しい会期に当たって女王の演説が行われる場所でもあり、その一角は金箔の貼られたまばゆいばかりの豪華さです。議員のベンチに座ることは許されないのですが、こちらも少なくとも見た目には上等な革です(笑)
また二大政党制の歴史からか、テーブルを挟んで与党と野党が向き合う形での椅子の配置になっているところが新鮮です。
部屋を繋ぐホールには歴史上の有名議員の銅像もあって、様々な逸話もガイドから聞くことができました。
国会での演説を控えた議員達が、演説上手だったチャーチルにあやかろうと靴の部分に触るため、その部分だけツルツルになってしまって、その部分だけ作り直さなければならなくなり、以後タッチすることを禁じたという話。
誇張もあるのでしょうが、サッチャーが自分の銅像の除幕式に当たって、「私のハンドバッグはどこなの?」(いつもバッグを持っていたことで知られています)とか、「鉄製でなくて良かったわ」(“鉄の女”の異名を取っていましたもんね)とか言ったという話。
その他ここでは書ききれないほどのエピソードを含めたガイドツアーは1時間15分ほど。非常に興味深いと共に、国民との距離感を埋める色々な工夫に感心した次第です。
この演劇自体はそんなことはなかったのですが、若い人達と話していると時々言葉の使い方に驚くことがあります。少なくとも僕らが日本で学んだ英語に照らし合わせると、文法上“間違い”だと思うことが平気で通ります。いや、むしろ僕らの常識が“古い”用法になるのです。
かたやで昔ながらの(昔すぎる)言い方がそのまま通る世界があります。
議会で採決を取る時に、議長が「賛成の方は?」と問いかけると、賛成の議員は「Aye(アイ)」と答えます。Yesの意味の古い言葉です。
ちなみにこれは庶民院House of Commonsでの言い方で、貴族院House of Lordsでは「Content」と言います。
そんな言い回しがぴったりするというのは、実際にその場を訪れてみると分かります。良い意味でも悪い意味でも、昔ながらの儀式的要素がしっくりくる建物なのです。
9月初めまで国会の休会期間を利用して、恒例のsummer openingが行われています。
内部は一切写真撮影禁止で、ウェストミンスター・ホールのみが例外です。実は1834年の火災で宮殿の大半は焼失し、このホールを含めたわずかな部分しか残りませんでした。
そこで100近く寄せられた計画案の中からチャールズ・バリーの設計したゴシック様式で再建されたのが現在の建物ということになります。
建物自体の巨大さに比べると、大抵の人が感じるようですが、庶民院も貴族院もTV中継などから推測するよりも小さく見えます。しかし、特に貴族院は、新しい会期に当たって女王の演説が行われる場所でもあり、その一角は金箔の貼られたまばゆいばかりの豪華さです。議員のベンチに座ることは許されないのですが、こちらも少なくとも見た目には上等な革です(笑)
また二大政党制の歴史からか、テーブルを挟んで与党と野党が向き合う形での椅子の配置になっているところが新鮮です。
部屋を繋ぐホールには歴史上の有名議員の銅像もあって、様々な逸話もガイドから聞くことができました。
国会での演説を控えた議員達が、演説上手だったチャーチルにあやかろうと靴の部分に触るため、その部分だけツルツルになってしまって、その部分だけ作り直さなければならなくなり、以後タッチすることを禁じたという話。
誇張もあるのでしょうが、サッチャーが自分の銅像の除幕式に当たって、「私のハンドバッグはどこなの?」(いつもバッグを持っていたことで知られています)とか、「鉄製でなくて良かったわ」(“鉄の女”の異名を取っていましたもんね)とか言ったという話。
その他ここでは書ききれないほどのエピソードを含めたガイドツアーは1時間15分ほど。非常に興味深いと共に、国民との距離感を埋める色々な工夫に感心した次第です。