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ロンドンから徒然に

裸(で自転車)のプロテスト

2010-06-13 | 日常
 もういちいち書くまでもないくらい日本でも報道されていると思いますが、今日イングランドとアメリカのサッカーの試合が行われ、結果は引き分けでした。
 うちの隣のパブはちょっとアメリカン・スタイルを取り入れている変わったところなのでアメリカ人のお客さんも多いのか、それぞれの得点の時に大きな歓声が聞こえてきました。ロンドン市内のアメリカ人の数は20万人だそうで、日本人の5万5千人、韓国人の2万人と比べても相当多いです。

 となると、他のヨーロッパの国の人や、イギリス連邦加盟国の人達の多さは分かろうというもので、例えばナイジェリア人は61万人、ワールドカップ開催国の南アフリカ共和国の人は25万人とのことです。
 当然独自の宗教や文化も存在し、その服装に影響を与えます。特にイスラム教系の女性の服装は、ご存じのように身体を黒く覆うタイプが多く一際目立ちます。その種類は色々とありますが、主にアフガニスタンで着用されているブルカが、ベルギーに続きフランスでも禁止されようとして近頃話題になっています。

 イギリスではそこまでの動きは出ていないようですが、女性の自由と尊厳を守るために着用禁止が必要なのか(どうも事実としてはこの大義名分にこじつけているようにも感じますが)、それとも宗教の自由は守られるべきなのか、難しい問題ですね。

 あ、すみません。今日はこんな堅い話をするつもりではなかったんです。昼間見た光景があまりにあっけらかんと明るくて、かたやでこうした宗教に基づく服装の議論があるのに、その対比が大きすぎるなと感じた次第です。

 今日国会議事堂の側を歩いていたら、大音量の音楽と共に大群の自転車(一部ローラー・スケート)が押し寄せてきました。
 これだけならわざわざブログに書くほどの事件ではないんですが、これにまたがっているライダー達が男女とも皆裸なんですよ。しかも大半の人が一糸まとわぬ全裸。




 その裸にペイントされているメッセージを読むと、どうも石油への依存と車社会へのプロテストで、自転車と何より人間の身体の力を礼賛しようということらしいです。
 実は今年でもう7年目という歴史のあるイベントで、その参加者も年々増えて、最初の年こそわずかに58人だったのが、昨年は1,200人にも達したみたいです。

 写真を何枚も撮ったものの、ここに載せられるものを選ぶのに苦労しました。いつもよりさらに解像度を落としておきますが、それでもちょっと心配かな(笑)

 それにしても、こんなことイスラム圏はおろか、日本でも絶対に許可が出そうにないですよね。ここまで堂々としていると、青空の下での彼らが活き活きとして羨ましかったです。
 来年の参加?いや絶対にそれはないですが(笑)

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