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ロンドンから徒然に

ヘルシンキで、ふと...

2017-04-20 | 旅・イベント
今月上旬日本に一時帰国した。数えてみたら1年4か月ぶり。渡英以来こんなに間が空いたのは初めてだ。春の帰国というのも久しぶりな気がする。
この時期の旅行でいつも困るのが服装。「暑さ寒さも彼岸まで」を信じるならば軽装で済むのだけれど、今年の日本は例年よりも寒さを引きずっていると聞き(それはイギリスも同じ)、用心のためスーツケースの中身を増やした。
おまけに諸事情から日本を目指す前に初めてのヘルシンキに一泊することになり、天気予報を見ると最低気温がマイナス2度で雪の予報。これじゃ冬のコートまで必要になってしまう。

さてヘルシンキへ向かう当日。朝早い出発のためにわざわざ空港近くにホテルまで取って備えたというのに、肝心のフライトは2時間の遅れ。さらにイギリスとフィンランドには2時間の時差があることに到着後気付いた(これまで何度か訪れたスウェーデン、デンマークは1時間だった)。
ということで、ホテルに着くともう夕方。お昼もまともに食べていないので、早めの夕食にすることにしよう。(話は逸れるが、北欧のホテルはどこもインテリアのデザインなんかさすがに凝っている)
食事は旅の楽しみのひとつだけれど、フランス人なんかに言わせるとフィンランド料理は最低ということになるので、少々不安にもなる。でも、なんのなんの、魚料理専門店で食べたサーモン・スープとニシンのフライは、素朴ながらも最高に美味かった。



翌朝は目的もなしに市内を散策。石畳のこぢんまりした街なので徒歩が楽しい。しかしながら問題はその寒さ。ところどころに雪は残っているし、海には氷が張っている。おお、冷たそう!
すると、そこに現れたのが水着姿(!)の男女。えっ?えっ?と思っているうちに、その氷の海へドボン。驚いて周りを見渡すと、そこにサウナと思しき施設が。さすが本場。話しかけたら君もどうだと誘われたけれど、いえいえ、もう見ているだけで...




それにしても市内でよく見かける日本人女性達(やや年配?の方が多い)。ヘルシンキがこんなに日本人に人気だとは知らなかった。
….と、思いきや、地元の人にスケートを観に来たのかと尋ねられて気がついた。羽生君の出場する世界フィギュアスケート選手権の開催期間中だったんだ。多分この人達のおかげで何割増しかにはなっているんだろう。
それにしても、彼目当てでこんなところまでやってくることが出来るなんて、その情熱を(皮肉でなく)本当に羨ましく感じる。

そう言えば、ここ数年何かに夢中になるということからすっかり離れてしまっているなぁ。若い頃は自分でコントロール出来ない感情がすごく邪魔で辛かったのに、いざそういう欲が枯れて(?)しまうと寂しいものだな。
今から何かを追いかけることってできるんだろうか...

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