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ロンドンから徒然に

オークションの楽しみ方

2007-09-15 | アート
 Yahoo!のおかげで“オークション”の言葉は根付いて来ました。この誰でも参加できるWEBでの気軽なオークションを経験した人は多いことでしょう。逆に本来のちゃんとした競売場でオークションを経験したという人は少ないんじゃと思います。
 イギリスにはクリスティーズとサザビーズという世界の二大オークションハウスがあります。僕は一度だけ、ビートルズのサイン入り写真を入手するために委託でクリスティーズのオークションに参加したことがありますが、その時は僅差で落札に失敗しました。

 ポップ・アーティスト関連グッズも当然僕等にしてみたらそれなりに高い金額の商品になりますが、本来のオークション対象である絵画と来たら、もう桁が違う別世界の話になってしまいます。
 ただ、この手の届かない世界の楽しみ方があります。下見会に出かけるのです。どのオークションハウスも競売に先立って作品を下見することができるので、ここでは間近で高額の作品を観ることができます。
 さて、どれを買おうか、これはちょっとうちには合わないかなぁ、なんてほんの束の間、空想の世界を遊ぶこともできます(笑)

 クリスティーズやサザビーズほどではないにしろ、日本でもオークションを楽しむことはできます。今日は銀座の画廊での下見会に出かけました。
 ピカソ、ピサロ、シャガールあたりが目玉の下見会でしたが、作品の中ではミロの墨を使った絵がうちの壁に合うかなと感じました(笑)
 佐伯祐三のごくごく小さい作品があったので、もしかして無理をしたら、なんてとんでもないことを考えましたが、“無理”を何乗もしないとやっぱり無理な金額でした(笑)

 ところで、数年前にクリスティーズとサザビーズの間で価格操作の談合があったとの疑惑が持ち上がり、結局双方の幹部がそれを認めるという騒ぎがありました。
 ライバルに見える二大勢力が、結託するとこんな結果も招くのだと認識しました。

 総裁選に忙しい自民党ですが、新総裁のもとで民主党と国民のために良い意味での競争をして欲しいものです。決して裏で密約なんてことのないように!