HOBNOBlog

ロンドンから徒然に

KT タンストール 再び

2007-09-05 | 音楽
 本人にとって良いことなのか悪いことなのかは分かりませんが、この情報社会ではデビューしてすぐに世界中の人気者になり、たちまち大きな会場でしかライヴを聴くことができなくなるアーティストは少なくありません。
 これはと思うアーティストを見つけたら、できるだけ早い時期にクラブ・レベルの狭い会場で聴きたいものです。目の前で熱唱するアーティストとの一体感はやはり狭いところの方が醸し出し易いと思います。かつてビョークやアラニス・モリセットを海外のクラブで初めて聴いた時は鳥肌ものでした。

 大ヒットした映画『プラダを着た悪魔』のオープニング曲に『サドゥンリー・アイ・シー』が使われた勢いで、ファーストアルバムが世界中で350万枚のセールスを記録したKTタンストールの昨年の初来日公演は、渋谷のCLUB QUATTROでした。200~300人だけの幸運な観客の中に僕もいて、ノリにノッたステージを楽しむことができました。
 ちなみに、彼女もギターをパーカッションのように叩いてループを作ります。言っときますが、僕は彼女の公演を観る前からHOBNOBのステージでやってましたからね(笑)

 さて、そのKTのセカンド・アルバムが世界に先駆けて日本で発売されました。Gibsonのファイアー・バードを抱えた姿のジャケットを見て、あれっロックに転向したのかなと心配と期待が入り混じりました。確かに前作よりはリズムのノリがいい曲が増えたような気はしますが、やはりフォーキーな感じは残って、アコースティック感は健在です。
 初回限定盤はCD本体以外は全てがリサイクル可のエコ・パック仕様になっています。成功者の責任をしっかり果たして環境に気をつかっているんですね。

 おそらく近いうちにまた日本公演があると期待していますが、これだけ人気者になったらもう小さなクラブでの演奏は無理ですかね。