いずこへ？ 消えた 1億5千万円

なにか政治の方では怪しげな動きが出てきました。政権の支持率がだだ下がりし、菅さんがヘタレて退陣が現実となりつつある中で、跡目争いが本格化しているようです。

　そこで勇躍躍り出たのが「安倍さん」じゃあーりませんか。

桜を見る会は、秘書に責任をおしつけモリカケ問題では自殺者まで出しながら、事実を隠蔽糊塗し虚偽答弁を繰り返した張本人です。その後も自分とその仲間の不正を身を挺して守った番犬、黒川さんのマージャンとばくで雲行きが怪しくなり、河合夫妻の買収問題がいよいよ立件されて身辺に危険が及びました。そしてコロナの失態(笑)、感染者が拡大して手に負えないとみるや、急にお腹が痛くなって政権や責任をポンとほおりだしてすたこら逃げていったご仁であります。

　都合がいいお腹で、その前に辞めた時もお腹が痛くなりました。苦手な体育の授業になると決まってお腹が痛くなる児童がいましたが、アレですよ。現政権が不人気になったら、急にいい薬が出て治ったらしいです(笑)。テレビにも出始め、現役総理の時の自慢話をペラペラ、原発なんとかの議員連盟などいくつも立ち上げているそうであります。

　一方、前回菅さんとの一騎打ちで、麻生さんや二階さんにはしごを外されみじめな思いをした岸田さんが、突如「河合夫妻に行った1億5千万円は何に使ったか説明が必要だ」と自民党にねじ込んだそうであります。　これはもう意趣返し、菅執行部の求心力低下と見て取るや、世論を味方に付け、ケンカを売って本気で総理の椅子を取りに行ったかに見えます。広島の補欠選挙で惨敗した責任を負わされたのですから憤懣やる方無いわけですね。

　そもそも、河井 案里 さんは、買収の事実が明るみになるとこちらも体調を悪くして入院、姿をくらましました。夫の克之被告も法務大臣の椅子をおっぽり出し表から消えました。その後は黒川さんのおかげで捜査や立件が見送られていましたが、黒川失脚のために事態が動き逮捕起訴となりました。二階さんは、1億5千万円は正当に支出され、きちんと会計報告されると答えていましたが、その後無かった話となり、今度は検察に書類が押収されたのでわからない、の一点張りになっていました。会計資料がどこかに消えたのでしょうか。

　河合夫妻によると、違法な買収に党からのお金は使っていないと述べています。選挙資金を賄うために政党交付金から支出されたもの、お金に色はありませんから自己資金があったにせよ闇の中ですね。では、そのお金はいずこへ？謎は深まるのです。

　そうして、とうとう二階さんとディックヘッド甘利さんが、俺は関与していないと真っ向から切り結びました。その時の責任者が消えているのです。お互い責任を擦り付ける正面衝突、これは別の見方では菅さん一派と、安倍一族の代理戦争でもあります。選挙対策で財布を握るのは幹事長だった二階さん、個別の担当が決めるので自分は知らないのだそうです。この人の話を通訳するボディーガードお奉行の林幹雄幹事長代理 は「上様がこうおっしゃっておるのだから、下々は詮索せず黙っとれ」と。党内の話に手を突っ込むなと言いたいようですが、そのお金は大事な国民からの上納金（税金）なんですよ。

　こうなると、内輪もめではなく党内分裂の様相で、政権末期にありがちな光景でもあります。外様大名石破さんは消えたままですが、城代家老加藤さんあたりも虎視眈々でしょうか。城内でお家騒動、跡目争いをしている間に、外堀が埋まって野党や無党派の有権者が攻め入らんとしているのには気づかないのですね。

　二階さんは高齢で黙っていてもまもなく消えるでしょう。菅さんや政府与党は、いつまでも天守閣からコロナで苦しむ庶民を高みの見物が出来ると思ったら大間違いですよ。