今回で3度目の蕎麦打ちでありました。
衝動的にそばを打ってみよう、と思い立って、習った先生は「YouTube」(笑)、人には教わらず、蕎麦打ち教室にも行きませんでした。とりあえず蕎麦打ちセットをヤフオクで入手、「二八蕎麦1㎏お試しセット」を取り寄せました。一度不要の小麦粉で練習し、いきなり本番で粉に水を回すという大胆なスタートでありましたが、250gづつ都合4回打って、一度失敗してそば粉をダメにしただけで済みました。
蕎麦は熱いうちに食え、ではなく熱いうちに打てであります。忘れないうちに習得し自分の、手遊(すさ)びレパートリーに加えようと、信州産のそば粉4kgを取り寄せました。ワタシのつたない経験で言えば、ゴルフでも習字でも、短期間で集中的に勉強し練習した方が上達が早い、と思うのであります。いくらか失敗しつつ試行錯誤しても、コツさえ覚えればこっちのもの。下手な蕎麦でも数打ちゃあたる、やってるうちにわかってくるものでありますな。
今回は、いきなりハードルを上げ、これまでの2倍の500gを一度に打つ、にチャレンジしました。前回失敗したのは、水を少なくして捏ね、もたもたしている間に乾燥が進んで、ひび割れたりして収拾がつかなくなりました。しからばと、水を増やして作り直したのは、今度は柔らか過ぎて、薄くなりすぎのし板にくっつく、穴が開くは切れるはで、苦労いたしました。
この反省から、用意したミネラルウォーターは、300㏄で粉の量の60%、少し残すことを前提にしました。また、乾燥を防ぐために、少し離して加温式の加湿器をセット。約10分かけて手早く水回しを行いました。この時、水分量をやや多くしたのですが、捏ねているうちに、手のひらにネチャッとそば粉が付きました。これは水気が多いサインであります。ここで、焦らず打ち粉を一握りまぶしました。成形して、5分寝かして次は、「のし」の作業に入ります。
やや、柔らかいのが明らかなので、のし板には多めに打ち粉を撒き、出来るだけじんわりと緩和しようという作戦です。角だしという、広げて四角くする工程になると、軽めに「のした」のに予想以上に薄く広くなりました。生地を念入りに捏ねて水分が多めだったので切れずに済みました。ともかくも、打ち粉を大目に使うことによって、お互いにくっつかず、細麺にすることが出来ました。
「わかって来たぞ」
一気呵成にもう一回、500gを打ちました。慎重に水を計量し、260g位を用いて捏ねました。これがベストでした。😄 やったー!。艶が出てすべすべした手触り、手にくっつかず耳たぶほどの柔らかさになりました。のし棒で延ばしてもひび割れもなく、柔軟性も十分でありました。四角く角だしするのは、もう少し修練が必要で、ひし形にはなりましたが、畳んで包丁で切っても、ほとんど端切れも出ない、という結果で大満足でした。
時間を計測したら、一回当たり40分ちょっと、最初は1時間かかりましたから、格段の進歩であります。これで、ある程度の長さで等間隔に切りそろえることが出来るようになれば、蕎麦打ちは一応合格(自己採点)でしょう。
早速、お隣さんに持参しました。蕎麦好きと聞いておりましたから。
これから、身内で「実食」いたします。
「信州信濃の新そばよりも わたしゃあなたのそばがいい」と有名な都々逸がありますが、信州の新そばを手打ちにして、打ち立て茹でたてを頂けば、それはそれで新そばのほうがいい、となりはしませんかな。
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