植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

孫にも印章

2024年02月26日 | 篆刻
本日は、証券会社に行ってこようと思います。
現役の時にコツコツ溜めたわずかばかりの勤務先の持ち株があるのです。昨年から始めた「終活」その一つが株式の売却でした。先週確定申告の手続きに訪れた税理士さんと相談して決めようと思っていたのです。

すると幸か不幸か「過去最高の平均株価」を記録しました。しまった、もうちょっと前に売却手続きするんだった、と思いました。今日は月曜日、証券会社で売りのお願いをして、かのブラックマンデーの再来になったらどうしよう?と心配しております。何も最高値で売りたいなどと思っていた訳でなく、あくまで終活で現預金に変えておこうと決めていただけなのです。仕方ありません、恥を忍んで、そしてもしかしたら、店頭がすごい人手になるかもしれませんが証券会社に行ってくることにしました。

終活、と言えば若い人は真っ先に「就職活動(就活)」を思い浮かべるでしょう。ところが70歳ともなると自分の先行きを身に沁みて意識するようになり、逆算して(つまり平均寿命から自分の実年齢を差し引く)残り何年しか生きていられない、と考えるのであります。

先日、高校時代の旧友C君から頼まれたのがお孫さんの高校進学祝いの「篆刻印」でした。すぐに彫って差し上げたのですが、他に5人孫がいて、高校生になるのを悠長に待って居れない、と言うのです。前倒しで、今のうち5人分の「蔵書印」を作成して置いて、末の4歳の孫が高校生になるまで「終活」の一環で周到に準備するというわけです。なんという孫孝行の友人だろうと思いました。

ところが、そうこうしているうちに別の高校時代の友人M君から依頼が来ました。彼は数か月前にワタシが篆刻家の端くれと言うのを知り、自分の印を彫ってくれと頼んできました。「如水」という雅号印も欲しいというので、なんの雅号(書道・茶道・絵画等)かと尋ねると、黒田官兵衛が好きだからと言う理由なのです。雅号というのは伝統的な芸事・芸術に秀でた人が名乗るもので、年取ればつける、というものではありませんね。

それで姓名印などを彫ったのですが、今度は七五三の孫の祝いに印を彫ってくれと。5歳の孫が大きくなるのを待ってられないというのですが、普通おもちゃとか本とかじゃありませんか?。彼によれば、祖父から貰った日本刀や伯母さんから貰った古時計は今も大事に持っているから篆刻印がいい、と言うのです。ワタシの印程度が、日本刀や時計と一緒にはならんでしょう(笑)。

彼もC君と異口同音に、終活を始めると早め早めの対応をとるので、仕方ないようです。「馬子にも衣装」とは言いますが、「孫にも印章」はあまり聞きませんね。

終活ならこちらが先駆者だと思っておりました。ですがワタシだけでは無かったんですね。しかし、肝心のワタシはまだ孫には印を彫っておりません。うーむ、人の孫の印を制作するより、自分の孫のを彫った方がいいのか?はたして喜ばれるのか・・・・疑問であります。

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