植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ぶどう棚 ビニールハウス化プロジェクト 前編

2021年05月18日 | 植物
今日明日にも梅雨入り宣言が出ようというのに、ぎりぎりで間に合いました。
ぶどう棚にビニール屋根を架ける計画が成就いたしました。

 季節の果物を自分で育てて作って、ワタシや家族が食べるだけのための果樹園であります。無農薬で有機栽培の自家製果物を食べるという夢のような生活を夢想したのです。わずか20数坪の空きスペースを生かして植えた果樹は40本ほど、三密どころではないほど過密になっておりますが、年とって手に負えなくなるころまでには処分するつもりなのでお構いなしです。

 メインはやはり高級果物「ぶどう」、シャインマスカットを6年前に植えたのを手始めに、巨砲、ロザリオビアンコと甲斐路を植えましたが、巨砲は植えた場所が日陰、しかもコガネムシに根を荒らされ枯らしてしまいました。

 軽い気持ちでブドウに手を出したのは、むしろ暴挙とうべき所業であったと気づいたのが数年後。手間がかかるだけではありません。3品種ともに「欧州系」なので、日本の多雨多湿に不向きであったということです。ごく一部の箇所を除いて「黒糖病」に罹り葉が茶色に変色し、ブドウは黒い斑点が出て生長不良になりました。特に甲斐路はブドウは真っ黒に変色して腐ってしまいました。ブドウは、雨や湿気が介在して30種類くらいのウィルス感染症があるのです。何度も殺菌剤散布を行いますが焼け石に水、コロナに風邪薬で効きません。
 雨叩きの環境は最悪だったのです。そこで年頭に今年こそブドウをちゃんと作ろう、そのために何としても屋根を設けようと決意しました。

 ブドウは幹自体は太く確り大きくなりますが、一定の高さに達すると横に張り出すつる植物です。手の届く高さにつるを誘引し広範囲に延ばすようメッシュ筋を乗せて4隅を支柱で支えるという「簡易型」の棚を設けております。生産農家さんはこれを覆うように高い天井のビニールハウスで囲うのです。

 いかんせんわずかな資金と人手、狭い畑でビニールハウスを建てるのは無理です。台風で倒壊したり屋根を飛ばされるのも心配です。そこでまず単純にビニールを被せるだけ、という方式を採用したのがロザリオビアンコ・甲斐路の棚でした。元は建物の壁とメッシュフェンスの間の通路に植え、簡単にメッシュ筋を乗せて留めただけのブドウ棚トンネルなので、ハトメ加工したビニールを上にかぶせてあちこちをロープで結わいて固定するという簡単な作業で間に合わせました。

棚とビニールの間にツルや葉が伸びてキツキツになるのは仕方ない、上出来でありますな(笑)

問題はシャインマスカット。最初は2M四方の支柱で囲っていましたがその後拡充、フレームからはみ出してきておよそ4m×5mに広がってしまったのです。これを全部覆う屋根を作る手立てはありません。 

そこで、考えたのは、雨が降らない部分だけ実を生らせれば病気にならないのではないか、全部囲わなくてもいいじゃん、ということ。雨滴が葉っぱや茎に回ることから病気が広がるので、上からの雨を防ぎ茎や葉から伝わらないようにすれば最低限の病気で済むはずだというのがワタシの見立てでありました。

 そこで、ネットで3.5m幅の厚手のビニール15mを取り寄せブロックとコンクリートで支柱を立てる基礎工事を始めました。
以下後編へ続く

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