植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

冬は何といっても温室でしょ 温室を無駄なく使う⁉

2019年12月04日 | 植物
昨日は、植物の冬越しについてとりとめもないことを書き連ねました。そこで、大事なことに触れておりませんでした。
園芸家のみならず、植物を育てるのがお好きな方には、どうしても避けて通れないポイント、それが温室ですね。

 何話でしたか忘れましたが「釣りバカ日記」の映画で、スーさんの自宅の場面を思い出します。スーさんの奥様は、どこぞの良家の出と見えて「山手言葉」を話します。
「宅は~~・・・ざぁますのよ」などと仰いますが、ワタシはいまだに実生活でこんなしゃべり方をする方と会話したことがありません。
 そこで、スーさん夫婦が広い温室内を歩くシーンがあるのですね。お金持ち、豪邸・資産家などでないと、なかなか自宅に温室は作れません。屋外でちゃんとしたボイラー加温するガラスやポリカ張り温室ですと、2.3坪で軽く100万円位は致します。加温するための燃料もばかになりません。農家さんが使うビニールハウスは別ですが。
ワタシの資力からして、本格的な温室など夢のまた夢でありました。それでも、洋ランを栽培するようになると、どうしても冬越しに温室が欲しくなるわけです。そこで、思い切って買ったのが5千円ほどのビニール簡易温室です。収納スペースも僅かで、完全に外気と遮断も出来ませんが、それでも役に立ちました。中にサーモ付きの電気ヒーターをいれておけば一応20度前後の室温を保つことが出来ます。
 しかし、いかんせん狭く、鉢も10数個しか入りません。温度・湿度管理がうまくいかず、根腐れ・乾燥でいくつもの蘭が枯れました。ほとんど開花するものもありませんでした。
 そこで、かねてから計画しておりました屋上に自作の温室を作ったわけです。

これがそうです。確か40万円ほどかかりました。

これなら、非耐寒性の植物は怖くありません。ただ、1000wの電気ヒーターでは、この中は真冬5℃くらいまでしか温まりません。また、屋上なので乾燥が激しいのです。一方で、好天時に閉めっぱなしにすると、真冬でも60℃を越えます。試行錯誤して、加湿器を使い、30℃越えになると作動するよう換気扇を回します。灯油等のストーブやヒーターは火災が怖いので使えません。残念ながら日光が当たりすぎて、乾燥が激しく、とうてい洋ランを置くような環境にはなりません。しかし、とりあえずは大抵の非耐寒性・半耐寒性の植物に躊躇なく手を出せるようになりました。
 今年は高級メダカ「幹之メダカ」の子供たちが生まれましたので、この温室で育てます。過保護ですね
 
 すると、やはり室内にきちんとした広い温室が必要になります。とうとう昨年買いましたよ。大枚5万円をはたいて、大型の室内用ガラス温室(ショーケースにもなります)を購入しました。当然、サーモ付き電気ヒーター・室内換気用ファン、加湿器もつけました。温度計と湿度計でいつもチェックできるようにしたら効果てきめん、胡蝶蘭もいくつか花が咲きました。やはり、値(ね)は値です。
こちらであります。

 実際これも手狭で、目下ほとんど胡蝶蘭専用になっています。他の洋ランはとりあえず弱耐寒性なので、室温10℃を保てる廊下に置くことにしました。他の観葉植物・熱帯性植物も然りであります。
 加えて、今年収穫した柑橘「せとか」の追熟にも活用いたします。適度な湿度と20度前後の温度はうってつけなのです。温室によって生まれるメリットを専門用語では「温室効果」と呼びます。こういう、「温室効果」なら世界の未来は明るいのですが。

 因みに、それまで使っていたビニール温室は屋外に持ち出し、零度くらいまでならなんとか耐えられる鉢植え(フィンガーライム・ロウヤガキ等)を無加温で格納いたします。

汚いですな。
無いよりまし、程度です。屋内に置ききれないので仕方ありません。この子たちの命運は、この子たちの根性と今年の寒さが緩いことを願う、つまりお天気任せです。
 

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