植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

小柄な日本人にもっと食べ物を!!

2022年02月07日 | 時事
 昨日、日本の選手にはあまり期待しないと書きましたが、オリンピックで金メダルを獲得するのはやはり嬉しいものであります。高梨沙羅ちゃんは惜しくもメダルるを逃しましたが、同じジャンプで男子のノーマル、小林陵侑選手が優勝しました。日本選手としては、オリンピックでは、なんと50年ぶりの快挙だそうです。 

 身長174㎝なので、さほど体が大きくもないのですがジャンパーのお手本になるような技術と飛形なんだそうです。それにしても日本の選手は小柄であり、特に、スピードスケートやスキー部門ではハンディがあるように感じます。トライアスロンやジャンプでは手足が長い欧米の選手が有利でしょう。ジャンプスーツは体に合わせるので、体重をしぼって、長い手足を持った選手が目いっぱい風を受けて浮力を得るというのが有利に働きます。ジャンプだけは逆風が吹くのが有利なのです。

 昨日の競技では、一回目の序盤だけ、飛距離が出る向かい風が吹きました。早い時間で出た実績が乏しいランキングの低い選手たちが、次々と大ジャンプを飛んだのに、途中から順風となったためだんだん飛距離が伸びなくなりました。大柄な選手は背中かから吹き下ろす風には弱く、早く落ちてしまうのです。すると小柄な日本人の小林は、その風をものともせず、正確な仕切りのタイミングを合わせて高い技術で100m越えのジャンプを飛びました。体が小さい分風の影響も少なくて済んだのです。

 小柄と言えば、日本の子供たちの体格が近年にないほど小さくなったのだそうです。その原因は、室内で勉強するからでは無く、スマホやゲームに夢中になって体を動かさないことだと考えられているようです。さもありなん。ワタシ達が小さい頃は、大人から子供は風の子、表に行って遊んで来い、と言われ暗くなるまで野球やチャンバラごっこをしたものです。

 もう一つの原因にあげられているのが、子供たちの「栄養不足」だというのです。この失われた30数年の間に、可処分所得は徐々に減り、正規雇用や終身雇用の枠組みが崩れる一方、消費税をはじめとした増税と諸物価の値上がりのために、子供たちに滋養がある食物をお腹いっぱい食べさせることが出来なくなっているのです。

 若い親は仕事や生活に汲々として、子供の栄養状態まで頭が回らなくなっているのか、カップ麺や袋菓子を食事代わりに与えるといいます。核家族化によって、年寄りが親に代わって、食べ物や健康に気を配ることも少なくなりました。そのために、徐々に子供たちの体格が小さくなり健康や栄養面に問題を抱えつつあるのかもしれません。そういえば最近、丸々と太った子供が減ったように思います。

 コロナの影響もあって、経済面ではマイナスの要素が増えています。観光業はじめ飲食・サービス・商業全体で収入が落ち込んでいます。その一方で原油高によってガソリンや灯油価格が過去にないほど高騰しています。すると電気料金などの公共料金も値上げ、最近はパンや麺類などの主食材料の値上げラッシュも始まっています。

 今まで、ぎりぎりの生活を強いられている多くの若い世代の行く末が心配でなりません。蓄えどころか、子供の弁当から授業料などにも事欠く家庭が増えるのではと憂慮します。ユニセフなども、よその国の子供たちの事を考え援助する余裕があるなら、もう少し自国民の子供たちにも目を向けてほしいものです。

 自分たちは、歳費(給料)以外に毎月100万円のお小遣いを貰う国会議員たちは、そうした庶民の生活の実情をどう思っているのだろうと訝ります。議員先生の子弟は栄養が行き渡っているでしょうが、同じ年ごろの子供たちが腹を空かしているのでは、と考えてくれるようなら、もう少しましな日本になるかもしれません。がんばれニッポン!はテレビの向こうの選手だけでなく、この日本の中で、苦しみ必死に生きている多くの国民にこそ向けられるべきものではなかろうか、と思いますね。

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1 コメント

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Unknown (yutarinx)
2022-02-07 10:28:42
ユニセフはアグネスチャンの収入と職員などの経費、広告代で大半の金は消え、海外には僅かしかいかないらしい。インチキ
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