植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ざわついていますよ ドイツ戦が迫ってきた

2022年11月23日 | スポーツ
さて言わずもがな、サッカーワールドカップの日本の初戦があと十数時間後に迫りました。4年に一度のスポーツの祭典で、世界中でオリンピック以上に熱狂する大会ですから、日本でもサッカーファンでなくても、観戦し応援を送るでしょう。

これまでの大会と異なる点は、わずか285万人の人口で、国土面積11,427㎢ という小国であることが真っ先に挙げられます。広島県の人口で秋田県と同じくらいの面積であります。しかもカタール国籍の人は13%ほどでそれ以外は外国人なんだそうな。気温は50度にもなるという砂漠の国で、通常は夏場に開催されるはずの大会は2か月も遅くして、なおかつ気温30度にもなるそうです。

なぜ、こんな国が世界最大のワールドカップの開催国に選ばれたか、それはオイルマネー以外に考えられません。世界最大の液化天然ガス(LNG)輸出国で、産油国としてはOPEC第11位 であります。僅かな経済人口で莫大なオイルマネーを独占し、政府も潤沢な資金を保有しているので、誘致に必要な「各種の資金」と開催用のインフラ・会場・宿泊施設などの建設費用を簡単に賄えたのです。

しかしながら、今になってカタール開催は間違いだったとFIFAやサッカー関係者から声が上がっています。1万人と言われる外国人労働者が、建設に関わって命を落としたと言われ、灼熱の国での開催はそもそも無理だった、宿泊所や食事の提供などのサービスがあまりにも酷いなどと問題が噴出し、英BBCは開会式の放送を拒否したそうであります。

オリンピックの開催国選定と同じであります。莫大な誘致費用が飛び交い、選定に関わる人や団体に表向き・裏金に関係なくなりふり構わぬ札束攻勢がかかるのです。こうなることは誰でも想像しえたのに、カタールに決めたのはお金や欲に目がくらんだからであります。

ともあれ、問題山積ながらも試合が始まりました。各大陸での予選を突破した強豪32カ国が集まり、8グループに割り振られて、グループ予選を戦い、その上位各2チームが本戦に進出してトーナメント戦に突入します。日本はグループEで、ドイツ・スペイン・コスタリカと同組となり「死のグループ」と評価されています。実際は独・スペインが2強なので、通常なら結果が事前に分かっている無風のグループと見るべきかもしれません。

先日の最後の強化試合、カナダ戦では格下相手に1-2の逆転負けでありました。森保監督の意味が不明の選手起用や戦術、球際の弱さ、GKなど守備の不安、主力選手の体調不良などが際立った試合でありました。この程度ならば予選敗退決定!であります。中盤を支配するのに欠かせないボランチ遠藤・守田、ワントップを予定している前田を温存し、体調不良の三笘薫も欠場しました。

これが、日本の手の内を見せない、万全な体調の主力をあえて隠したという「高等戦略」であればいいと思うのです。ドイツとスペインを「組みやすし」と油断させる駆け引きであれば、まだ期待が持てます。逆にもし体調不良組が、本当に回復途上で、事前の調整不足で不安を抱えたままの出場になるとしたら、それは結果は自明というものです。

とは言うものの、昨日は優勝候補の一つメッシ率いるアルゼンチンがサウジアラビアンに敗れるという波乱がありました。予選突破は今後の戦い如何にかかってきますが、大変な衝撃であります。番狂わせがありうるのであります。

もし主力組が万全な体調で本来の能力が発揮できれば、そして守備的にならない布陣で戦えば、全くチャンスが無いとも言えません。失うものはないと開き直って、とにかくベストメンバーでスタートするのです。ぶっつけ本番の主力数選手が調子が出ないと見たら早めに交代のカードを切ることです。0-1で負けるのも0-5で負けるのも大差無いのです。対等な力だと思って、ギャンブルで攻撃にウエィトを置くのがいいのだと思います。

今夜のスタメンでは、GKは、権田ではなくシュミットダニエルが良かろうと思います。先のアメリカ戦でPKを止めるなど神セーブを見せていたシュミットは身長197cm であり、身長が高いドイツ相手には10㎝低く、カナダ戦で自信の無い守備を見せた権田は明らかに穴となります。またワントップならば、足元が下手な浅野拓磨 は外すべきでしょう。南野もいけません。ここ何試合も見ていますが、非常に劣化して点をとるあるいは決定的な仕事が出来なくなっています。あっさりPKを献上した山根視来も危なくて使えません。

システムやポジションはともかく、三笘・相馬勇紀 ・鎌田大地 ・伊東純也・ 上田綺世・ 久保建英 で攻撃陣を構成し、ボランチは遠藤・柴崎・守田の内二人がいいでしょう。サイドバックは酒井・長友のベテラン、DFには吉田・冨安健洋・板倉滉 といったところがベストメンバーになると思えます。そして、後半疲れた時間帯で我らがベルマーレの町野 修斗 を投入するのです。彼は、恐らく海外では全く無名でノーマークです。身長があり足元が上手い、そしてスピードと得点力も秀でています。今年Jリーグの日本人最多得点なのです。

戦術としては、勝ちに行くつもりで絶対に引かないこと。自陣に押し込まれたまま守備に追いまくられるのが最悪の展開で、先のイングランドとイラン戦の二の舞になります。攻撃力がもっとも秀でたドイツ相手に守るだけでは何点も取られます。もともと自陣深い所からカウンター攻撃やロングパス一本で曲面が打開できない日本なので、とにかく攻撃的に中盤でのマークに徹して自由にさせないことであります。

もう一つは安易な「ボールロス」を防ぐことにあります。ただでさえボール支配率は低いので、マイボールにしたら出来るだけ失わないようミスを無くさないといけません。サッカーは、自陣近くでミスして相手のボールになることから失点になるのが極めて多いのです。弱いパス・トラップミス・不用意なファウル、こうしたミスが幾度もおきれば勝機はありません。

サッカーは言うまでもなく、運不運に左右され、試合の流れや偶然が織りなす、一秒先が予想できないスポーツであります。どんなタレント揃いで構成しても、いつも勝てるとは限りません。強豪チームであろうが弱小チームであろうが、同じピッチで一つのボールを追いかけ蹴っ飛ばしてゴールに入れるだけの世界で、何が起きるかわからない、だから多くの人が愛し熱狂するのだろうと思います。

今夜10時、倅からはドイツ戦に向けて心が「ざわついている」というLINEが届きました。更に(関係ないけど)、わが湘南ベルマーレにも、倅達の出身校「平塚学園・早稲田大学」出身の「柴田徹」選手が加入して、ざわついているそうであります。

ワタシは、もう半年も前からざわついていますが、多くは期待せず、その時を待とうと思います。

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