植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

雪隠の便座設置 ん?

2020年10月09日 | 雑感
コロナ騒動で、気になっていたことの一つが、自宅のトイレであります。
 
 想像できないかもしれませんが、拙宅には、なんと5カ所に便所があるのです。トイレの数だけで言えば、恐らく当市平塚でも、5番目くらいの個人住宅になるのではないでしょうか。と書くと、すごい豪邸を思い浮べる人も多いでしょうが、築50年以上経過した「しもたや」、何の変哲もない古い木造家屋であります。過去、自営業であったせいで多くの職人を雇っていたことと、亡き義母が母屋に繋げて隠居部屋(離れ)を建てたおかげで、こんな無駄な状態になっているのです。

 コロナで子供たちの足が遠のき、通常家内と二人だけで過ごすので、トイレは実は1個あれば事足りるのです。

 以前から、いつも使うトイレの便座は、不具合を生じているのです。今のトイレは、ウォシュレット、温便座、自動の蓋開閉、自動の洗浄などが完備されておりました。ところが、いつの頃からか(おそらく数年前)、蓋は動かず、自動に流れていた水も、ボタンで操作するようになりました。便座は冷たく、自分の体温で温めるようになりました。
 早い話が、ほとんどの機能を喪失=故障または損壊しているのです。機械もの、特にICコントロールのものは故障はつきものですなぁ。

 年寄り夫婦がちょっと用を足すには、問題もありません。ふたを自分で開けて、用を足したら、ジャーと流せば良し。しかし、コロナで、トイレの中で出来るだけ何も触らずに使う事が望ましいのは自明であります。年末が迫って来ると、冷たい便座も嫌だし、子供たちも帰省してまいります。

 思い切って、便座を取り換える決断をいたしたわけです。ついでに、離れのトイレも調子が悪いので、えい、一緒に変えてしまおう。という運びになりました。早速馴染みのケーズデンキへ。いそいそと夫婦で出向いて便器2台の爆買いであります。そばに居た30歳過ぎの女性店員が接客してくれました。今の便座は家内が写真をスマホに撮って見せて、これを参考にわざわざ前と同じTOTOの便座を指定し2個買いました。自動開閉自動洗浄式のちょっと高い製品でした。

 さて、数日後ケーズデンキ手配の設置業者が来ました。ワタシは不在でした。以下は家内談
 そこで、いきなりNG 母屋の便座には以前のタンク一体型便座が鎮座しておりましたが、新機種は適合しない、取り付け不可との宣告でありました。店頭で写真を見せたのに・・・。全とっかえとなるそうなのです。

 もう一つの便座は、離れの1階であります。無事に取り付け終了。ワタシは帰宅して早速試してみました。ん?なんか変

 自動で流れるはずの水は、じーーっと見つめて1分経過しても変化なし。便座に座った時間で水量が2段階となる新型なのに。念のため便器に座りなおしても状況変わらずです。設置されたリモコンには確かに「自動洗浄」のボタンがありますが、押してもすぐにランプが消えてます。しかも、リモコンには手動で流すスイッチ(ボタン)が見当たらないのです。取扱説明書見ても、自動洗浄機能は明記されてるのに、どこをいじっても変わりません。
 水を流そうとしたら、タンクに付いたレバーを倒すしかないのであります。おやおや、これは意味ないぞ。早速ケーズデンキに電話いたしました。回答は次のようでした。

 TOTOに確認したらタンクの形状が古くて、新製品は設置しても自動洗浄機能は使えない。別売りのユニットを購入すれば、「手動で流せる」のだそうです。エーーーっ。それって、手動式便座じゃん。値段の高い高機能の自動式便器買ったはずなのに。なんで、売る時にそういう確認しないの?なんで、取り付け終了した時に、動作確認や説明が無しなの?

 ともかく、2台の高額便座のうち一台は返品、一台は手動レバー洗浄という途中経過となりました。いわゆる進退窮まった「雪隠詰め」であります。先方も、流れないやつをどうにか合いそうな機種を探して変更するような話をしていましたが、期待薄の様でした。接客した女性店員から謝罪の電話も来ました。

 で、翌日またその上司らしき人物から電話がありました。いきなり、「引き上げるので返金します」と言ってきました。最初は、母屋で設置不能ですでに持ち帰った商品のことを言い出したので、???。そんなん当然でしょうに。便器ごと変えなきゃならない話なので。無しにしてお金を返してもらうのに、店頭に来てくださいとおっしゃる。
 いや、それはそれとして、設置された便座はどうするのよ、と聞くと、お客様の希望なら引き上げます、みたいな口ぶり。今ある便器に他に適合しそうな商品がないのですね。ユニットを付けてもボタン式になるだけ(自動洗浄機能は持ち腐れ)なのです。

 押し問答はあったにせよ、とにかく、すべての購入を取り消し、買う前の状態に戻るしかないというのが双方の結論でありました。引き換えにお金をお返ししますと言ってるうちに、固定電話の子機の電池が切れて話が途中でおわってしまいましたが。取り外した便座は既に燃えないゴミに出してしまいました。
 
 結局翌日、母屋の返品と取り外す分両方で十数万円を持ってきました。大騒ぎして、残ったのは、依然として便座が冷たく押しボタンを押さないと流れないトイレと、便座も蓋も無い便器。水洗式西洋便器創成期の姿であります。こういうのを実も蓋もないと言うのでしょうか(苦)

 長年親しくしている電気屋さんが居ますので、そちらに連絡して寒くなる前に何とかいたしましょう。仕切り直しであります。便器交換かなー。痛い追加出費となりそうです。ま、慌てなくても普段のトイレ使用には問題ありません。まだお便所3つありますから(笑)

 今回の教訓
1.トイレの数は多ければいいというものではない。トイレの数は自慢にも何もならない。
2.最新式の便座はタンク一体型なので、全部交換と思うべし。便座は、電子レンジなどを買い換えるのとは訳が違う。
3.文明の利器、高度な機能であればあるほど故障が多くなる。用足しだけなら、一番安いもので十分。
4.工事を伴う家電購入は、町の電気屋さんのほうが無難

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