植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

老醜をさらすことのあさましさ

2019年11月16日 | 時事
政財界でトップレベルに達した人たちは、総じて60歳を超え70歳になっても80になってもその座を降りない方が結構大勢居らっしゃるようです。

ワタシのちっぽけな会社では、セブンイレブンに店舗を貸しているのでなにかとセブンイレブンの動向が気になるところではあります。この創業者は言わずと知れた鈴木会長でありますが、元はイトーヨーカ堂出身で、伊藤一族の影響下にもあります。功労者であり、高い経営手腕を発揮していた井坂社長はお家騒動に巻き込まれて解任されるような事態に発展しました。結局は、鈴木さんが外されて井坂さんが残ることになったようですが。鈴木商店と揶揄され、古い体質から抜け出せないままでいたようです。以前は、月に一回全国の店長(オーナーと呼びます)を本社に集めて、鈴木会長自ら檄を飛ばすなんてことをやっていたと聞きました。徹底した拡大路線のために不採算店舗が増え、雇用確保が難しくなり、不満を持つオーナーとの対立なども表面化しました。

 鈴木体制が終わりを迎え、ここのところ随分経営方針が転向してきたようです。やはり、古い経営者が上にいるとひずみが徐々に大きくなるようで、鈴木さんは晩節を汚したなどという評価もされていますね。

 池袋で大勢の方を死傷させた元院長などは、老醜どころか老害としか言えません。「高齢者が安心して乗れる車を開発して」などと、人をはねて死なせた責任を車のせいにするなど、言語道断です。こういう人物は即刻交通刑務所に収監すべきなのに司法は「容疑者」扱いしませんね。

 歌手やタレントさんがいつの間にやら歳を取り、見る影もなく衰えた姿を見かけます。歌手では、サブちゃんはじめ和田あっこさん、沢田研二など外見で幻滅するような姿になった方はきりがありません。のみならず、声が出なくなって人に聞かせるようなレベルでなくなった歌手も平気でテレビで歌っています。加藤登紀子さんや内藤やすこさんなどは全く声が出なくなりました。森昌子さんや岩崎宏美さんものびやかな高音が美しかった歌唱力が衰え、聴いているのがだんだん苦痛になって来ます。

 コマドリ姉妹とか整形を繰り返した弘田三枝子さんなどはもはや論外でありますが、どうして容姿が衰え老化が目立ち、聴くに堪えないほど劣化した歌唱をテレビの前にさらすのか理解が出来ませんね。若いころから喉を鍛えボイストレーニングをしているでしょうに。芸能人たるもの外見に気を使い、肌の老化や体形の変化に最も気を使うはずが、どうしてこれほどまでに老いさらばえ醜く肥満するのでしょう。

昔有名な女優さん「原節子」さんは40歳を過ぎてすっぱりと隠遁しました。山口百恵さんも芸能界に戻ってくることはありませんでしたね。好きな歌手「ちあきなおみ」さんも惜しまれながら若くして身を引きました。この人達のその後の半生はけっして惨めではなかった、むしろ豊かな人生ではないかと想像します。

そもそも、その容姿の変化や歌唱力の劣化が本人が一番わかっているはずですのに、それでも人前に出てくるはお金の問題なのでしょうか。若いころ十分すぎるほどの収入を得て資産を形成し、長年印税等の収入もあるでしょうから老後の生活が不自由とも思えません。
 わずかな出演料を貰って、若き時代に醸成した素敵で華やかな美貌や歌の印象を台無しにしてまでのことがあるのでしょうか。老醜をさらしているとしか思えないのですがね。

思うに、人の人生は平坦な一本の道でつながっているのではないということでしょう。若いころに極めた道を外れ、脇道や階段に逸れて全く違う生活や余生を楽しむということも一粒で二度おいしいような気がします。

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