植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

厄日だったか やっちまった農協だ

2023年06月08日 | 雑感
3日前、大散財をいたしました。巡りあわせか虫の居所が悪かったか、たまたまなのか。

出だしが、パソコンのデータ整理であります。10年以上前から写真やら怪しげな動画、気に入った映画などを外付けHDDに落としていたのですが、2TB(テラバイト)以下の古いハードディスクはすぐに一杯になって、だんだんその数が増えていくのです。
そこで、朝からヤフオクで探したら11,000円税抜きで買えることが分かって、すぐに落札しました。でもよく考えたら、まだほかに容量が一杯残っている2TBや4TBのHDDが数個ありました。そもそも6TBなどという容量が必要なの?
いかん、無駄なものを買ってしまった、と思うのは後の祭りであります。

で、所要があって久しぶりに郊外の「花菜ガーデン」のそばにある朝露広場に行ったら「パッションフルーツ苗」しかも6,7個の実付きを見つけました。先の厳冬期に、屋上に作った温室に格納していた非耐寒性の植物(鉢植え)10数個が、丸1昼夜間無加温の状態、つまり外気温と変わらない0度前後になっていたのです。なんとヒーターの電源をとっていたコンセントからコードが抜け落ちていたのです。

結果として、プルメリア・ブーゲンビレアなど6鉢が枯れてしまいました。そこに一緒にしていた寒さに弱いパッションフルーツ3鉢も、地上部が枯れ瀕死状態であったのです。幸い、ひと月前に根っこから新たにつるが伸びだしましたが、こうなっては当分開花や収穫は望めません。

あさつゆ広場には、本当はぼかし肥料用に米ぬかを買いに行ったのです。ビニール袋に入った1個20円のものを14個280円の買い物のついでに、復活したパッションフルーツが育つまでの「つなぎ」にいいやとばかり苗を買ったのですが、これが2千円でありました。数えてみたらかなり大きくなっている果実は7個ありましたから、まぁ1個あたり300円と考えればいいか、といったところではありました。


更に午後になって、近所のホームセンターにゴミ袋を買いに行きました。剪定くずやら抜いた雑草枯葉など大量にゴミが出るので90Lの袋を使っています。帰りに、ちょっと苗木コーナーに回ったのがいけませんでした。レッドパインミラという植物を見かけたのです 。「ミラは、葉と実が赤くなるパイナップル。」と書いてあります。バナナにしろ「ロンガン」にしろ熱帯でしかとれないような果実作りに何故かこだわるワタシなのであります。(笑)

ところが帰ってよく調べると「長く固い赤葉は観賞用 、実も観賞用のほかジュースやジャムになる」と書いているではありませんか。つまり食いしん坊の自分が、果樹栽培として買い求めた3,938円の苗木は、おそらく甘みが乏しい酸味の強い生食用にはなりそうもない「部屋に置く観葉植物」の位置づけであったのです。誰も来ないワタシの仕事場に観葉植物は基本不要なのですよ。

こんなこともあるさ、としょんぼりしましたが、買ったものは仕方ない、今更返品するなどという面倒でかっこ悪いこともできませんね。家内とは財布は別で、自分で何を買ってもいいといえばいいのですが、とてもこれは彼女に知らせたくないレベルの出費でありました。

なので、何食わぬ顔をしながら、いつも通り、6時前には夕食を済ませました。ここからは、ツムツムやSNSなどをいじくりながら野球中継を「聞く」時間帯であります。そこでの日課の一つがヤフオクによる印材集めであります。

実はその前夜ずっと目につけていた珠玉と言えるような珍品が最終入札期限でありました。これであります。
これは紐も素晴らしく、使用者・作者の名前が著名な文人であるのが明確でしかも100年前の時代物。「艾葉緑」と銘打たれている石が、もし本物ならば大変なお宝であるのです。これには1本2万円は払おう、と考えていました。すると、深夜まで入札が連続した挙句、153千円までいって「出品取り下げ」になったのです。自分は5万円ちょっとを入札したのですが、その額がどんどん上がっていって、指をくわえて見ているよりなかったのです。

その翌日(つまり三日前)、別の気に入った3本まとめての石材も美しく見え、入札しました。とりわけそのうちの一つは赤い透明度の高い石で、銘品中の銘品、幻の石「燈光凍」を思わせるような石だったのです。前夜落札できなかったお宝の記憶が残像としてあったので、少し金銭感覚が緩んでいました。

それで2万円の札を入れてお風呂に入ったのです。湯船の中で、急に思い出した苦い記憶が蘇りました。ひと月前、同じような美しい石があってほかの人と一騎打ちで、ワタシが遂に落札した(悔しくて金額は伏せますが)その品は、届いたら真っ赤な偽物「人造石」であったのです。あの時と似ている、やはり4ケタ台の評価点がある人と争ったし、色合いも似ている。もしかしたら、その手かもしれない!と思って上値を出すことを断念しました。

結局20,500円が落札価格でその方が持って行ったので、値打ちものだったか偽物だったかはわかりません。

で、よせばいいのに、同じ時間帯で最終刻限が迫っていた「鶏血石」3本セットにも入札しておりました。見た目では、ワタシの所蔵する中でもトップクラスの美しさ、品質と確信しました。鶏血にも、田黄や芙蓉石と並んで三寶といわれる真正のものはわずかで、新鶏血など価値の低い見た目も悪い石が多いのです。もう、夜中近く、だれとも相談せず適当になっているところなので、ままよとばかり、これも2万円の入札をして寝てしまいました。

すると翌朝チェックしたらなんと「19,885円」でワタシが落札者となっているではありませんか。うわ、なんで?と思いました。そんな値段では買えないと思っていたからです。そしてあわてて商品説明を見直したら(もう遅いよ笑)、これがかなり小さい石で、3個合計33gと書かれていました。

あちゃーやってもうた、であります。昨日届いた現物がこれ。
予想に違わず、石自体は素晴らしい鶏血石で、朱が鮮やか微透明で、それぞれが地の色が違う佳品であります。そしてやはりちっちゃ(笑)

ワタシが社会人になりたてのころ、ちょっとガラが悪く地方訛りの先輩がいました。マージャンなどで失敗した時の口癖が
「やっちまった(八街)農協、はらました(原町田)支店」でした。
この日は朝から晩まで、計38千円ほどの大して必要でもない品物を、つい買ってしまったのです。自分の弛緩した感覚や注意力のおかげで散財しました。ひと月分のお小遣いを失ったような気分であります。

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