植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

無人にするのは訳があっての事でしょ

2022年11月03日 | 時事
ワタシは屋上で花壇を作り、温室を建て、メダカを飼っております。おかげで、南方の熱帯性植物を育てることが出来、温室で越冬できるのです。今年も、パッションフルーツやスイカ、イチゴなどを自家用に作って食べられるのでそれなりの満足になります。

自然界のメダカは、自然の小川の減少、農薬や生活排水による水質悪化などで消えゆく存在ですが、外敵は、多くの魚や蟹等であろうと思います。人間が飼う場合は、メダカに降りかかる災いの一つがやはり動物の襲来となります。巷でよく聞く獣害は、アライグマや狸が水槽から掬って食べる、でありますがワタシの隠れ家の屋上は鼠一匹入る隙間はありません。その分、鳥害が起きているようであります(実際に現場に遭遇しておりませんが)。

屋上を訪れる鳥は、大きい順にカラス・ひよどり・イソヒヨドリ・ハクセキレイあたりとなります。隠れる樹々が無いので、用心深いツグミ、シジュウカラ、ジョウビタキ、ホオジロなどは、見かけることはありません。そのうちのカラスは、水浴び(笑)にくる程度で多分メダカを捕食することは無かろうと思います。ヒヨドリも然りで、空中で虫を捕獲する、野山の木の実・畑の葉物を食べるようですが、水中には興味ないようです。問題なのはイソヒヨドリで、その名のごとく海の磯にいるえびカニなどの水生動物を主食とする、とされ潮だまりで小魚も食べるそうです。

ウチのメダカは、卵の時からずっと屋上にいるので、通常天敵や外敵に襲われることが無いのです。すると私の姿を見れば「飯だ」とばかり群れをなしてやってきますし、水に掌を浸しても逃げるで無く、逆に手にまとわりついてきます。「手のりメダカ」であります。しかし、鳥に襲われ追いかけまわされる経験をすると、人影を見ただけでパニックになり逃げ惑うようになります。そうした様子をみながらメダカプールの上に簀子やガーデンパレット、金属のメッシュなどで防御するのです。

さて、今朝のラジオのニュースで、工場で飼っていた「メダカ500匹」が盗難に遭い、警備員(だったか)の男が逮捕された、と報じておりました。自分で飼う目的だったと説明しているそうです。おそらく、工場で育てていたのなら、営利や新種交配を目的としていることは無いでしょうから、ほとんど経済的には価値が無いものです。数千円からせいぜい1万円程度の被害、これをわざわざニュースで取り上げる必然性があるのだろうか、と考えてしまいます。世の中もっと他に大きな問題や犯罪があるのでは?と。

そういえば、テレビで繰り返し放送されるジャンルの一つ「無人販売所の盗難」があります。農家の軒先に無造作に置かれる「一籠100円」から、餃子や馬肉・鹿肉(往々にしてジビエだったりします)数千円のものまで多種多様であります。店に設置された防犯カメラにその犯罪場面がばっちりとうつされ、その店主は、「悔しい、返して欲しい」とか、許せないとか、インタビューに答えるのです。寺社の賽銭箱も同様であります。

無人であれ有人であれ、売り物だろうが無かろうが、人様の所有物を無断無償で取れば犯罪であります。そんなことは子供でも分かります。しかし、人が見ていないから、ばれずに、あるいは制されることがないので盗るのですよ。無人というのは「犯罪の誘発行為」に当たると思うのです。

監視(防犯)カメラは、一定の抑止効果があります。しかし犯罪そのものを防いだり犯人を取り押さえる事とは別物です。AIで監視・分析してアラームが鳴ったり、警備員が駆け付けるといったシステムでもない限り、万引きは防げません。

そもそも、無人販売を行うということは、「盗られてもいい程度の商品」「有人にして(人件費をかける)売るとコストに見合う売り上げが見込めない価値・数量」「元手が掛かっていない」といったような条件だからそうしているのですよ。売り手側が、他の事に忙しくて販売に手が回らないからでしょう。こんな売り上げは、レジを通すで無し販売実績が残らないから「売上申告・納税」すら怪しいものなのです。

人の良心や常識に乗っかって、規格外や原価のほとんどない品物を、コスト・手間をケチって無人販売している業者に過度の同情をかける必要はないと断言します。人間の良心というものは、「選良」と呼ばれる政治家の発言と同様あてにならないものの代表選手であります。

賽銭泥棒もしかりであります。お賽銭の小銭をあてにしてビール代欲しさに夜中にやって来る人間を悪とするなら、置き放しの賽銭箱に労せずして投入される浄財をせしめる神社だって大差ありません。衆生を救うことを掲げるなら、賽銭箱はいつでも蓋が外れ「困窮した人」には持ち帰ってください、というのが宗教者の正しい姿の様にも見えるのです。

ワタシは、コンビニの周りで果樹を植え菜園・バラ育成、そして100以上の鉢植えを置いて育てています。そこでの被害は、おおよそヒヨドリやカラスなどの鳥害で済んでおります。こうした襲来にはネットを被せることで大体は防げます。何もしないで鳥に食い荒らされた時、誰のせいに出来ましょうや。いまのところ人間様が農作物を盗んでいったという形跡は有りません。人間による被害は、せいぜい、立ちションとカップ麺の熱湯を植え込みに捨てる程度なのでまぁ「よし」としております。

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