昨日のお昼、満を持して女子サッカーU-20ワールドカップの決勝戦を観戦したのです。験を担いでわざわざ録画していたのですが、ここ数試合前半戦の残り10分あたりから観ていたのに、キックオフから見始めたのがいけませんでした。
早い時間に、懸念していた守備の不安が露呈し、あっという間に3点取られてしまいました。ゲームへの入りが悪く、受け身で動きが固いように見えました。守りのシステムや戦術面で誤算があったのかもしれませんが、スペイン選手の速いパス回しと、たて一本のロングパスで次々に失点し、まさかの前半0-3となりました。
後半は、スペインが守りに入り選手を次々に入れ替えたので、一転してなでしこが攻勢に転じ、圧倒的な攻撃を仕掛けたのですが、いかんせんキック力が弱いために、シュートが弱弱しく、大きなパスの展開が無いのでわずか1点を返したのみで残念ながら試合終了のホィッスルを聞きことになりました。
敗軍の将は兵を語らず、(ワタシはコーチではありませんが)、敗因は言いますまい。今大会でワタシがはじめて知った「浜野まいか」選手は、なんと大会MVPに輝きました。優勝したスペインの最多得点8点をたたき出した選手を差し置いての快挙です。運動量が豊富な彼女は足元のプレーが上手く、ボールキープ力、展開力に優れかつての岩渕真奈ちゃんを彷彿とさせる、切れ味鋭いテクニシャンです。なでしこジャパンの次世代を担う中心選手になるだろうと思う逸材でした。もしかしたら、今度の女子ワールドカップに追加招集されるかもしれません。フル代表デビューを早く見たいものです。
そんなわけで、昨日の午後は軽いサッカーロス(笑)で篆刻などが手につかず、畑仕事をいたしました。小さな篆刻刀を鍬に持ち替え、夏野菜の始末をつけ、ヤブカラシなどつる性雑草を除き、ニンニクやキャベツ・大根など冬の野菜を植え付ける準備にかかったのです。とりあえずやることは、たい肥や有機化成肥料などを混ぜ込みながら天地返しという地味ながら、大事な鍬で掘り起こす作業です。
固くなった土を起こすことで、土中に空気が入り雑菌などが天日で殺菌されます。これに殺菌剤散布と石灰を混ぜ込むのです。野菜が病気にならないよう殺菌し、根から吸収する肥料分をたっぷり施す(元肥)ことが野菜作りに欠かせません。こうした作業をあと2回ほど繰り返したら9月には隙間なく野菜の植え付けをするのです。自家製の発酵「ぼかし肥料」で有機栽培をし、何度も鍬で畑を耕すことが、美味しい野菜を作るコツであります。
さて、今朝は鍬を鋏に持ち替えました。気づけば樹木が伸び放題、茂みからは凶悪な「ヤブカラシ」が蔓を延ばして繁茂し、桑の枝も徒長しています。アジサイはコガネムシに葉を食い荒らされ、沈丁花・ナンテン・ヤマブキ・クチナシなどの庭木もずいぶん伸びて藪のようにごちゃごちゃになっていました。
大きな庭木鋏を使ってジョキジョキ切るのです。剪定は全くの自己流、そのポイントは①鋏の手の届く範囲に大きさ(高さ)を抑える ②下枝・ひこばえをカットする ③来年の花芽などは考えず、只管小さく丸くする といったところです。
ところが、なんとも作業が捗らないのです。ふと見ると剪定鋏の刃が刃こぼれしているのです。硬い木や太い枝を力任せに伐ると、刃が欠けます。また、無理やり切ろうとすると「こじる」ことになり、刃先がまがったり両刃の隙間が出来たりするのです。ホームセンターで売っている安物なので、劣化が激しく、研ぎにも出せない刃物であります。馬鹿とはさみは使いようと言いますが、刃が馬鹿になった鋏は使いようがありません。
思えば、ワタシがバリバリ現役の頃は「切れ者」と呼ばれて(嘘です)いましたが、定年後はどんどんなまくらになり刃こぼれしております。せめて使う刃物だけは一定の切れ味を保つようにしないとなりません。
今使っているお気に入りの篆刻刀は、全部で手持ち50本位の内、せいぜい3,4本です。これを使い分けし切れ味が落ちると小さな砥石で研ぐのですが、だんだん先端が減ってくるのです。それもあって、先日ヤフオクで見つけた2件で、革巻きの篆刻刀合計55本を落札しました。この出品物は、ワタシが入札した金額を2件ともわずかに上回って他の人が落札したのです。ところが、その落札者が「落札代行業者」であったらしく、キャンセルとなってワタシにお鉢が回ってきたのであります。
10本以上は「濃州菊松」という刃物専門店の手打ちの業物も含まれています。買えば千円から4千円位する革巻きの篆刻刀で、皮が汚れてもなく刃先も新品同様、計算したら1本あたり平均大体270円。頂くしかありませんでしょう(笑)。
そんなに数多くの篆刻刀を仕入れてどうするの?。馬鹿なの?
いいんです、ワタシは今のところ二人の若者に篆刻を指導しています(勿論素人としてですが)。彼らにプレゼントし、手に余ったらそのうちヤフオクに出品すれば無駄にはなりません。
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