ラミ・デュ・ヴァン・エフ シェフのブログ ~言葉の錬金術~

フランス料理に限らず、色んな話のブログ内容です。

オォ マイ ブッダ!

2007-01-29 01:57:12 | Weblog
結構前の話ですが、合コンをしました時に趣味の話になりまして、一人ひとりの趣味を聞いていく、という事になったのですが・・・
 当然、私の番にもなり、聞かれることとなりました。

「藤原さんって、趣味何なんですか?」

一人の女の子が聞いてきました。

「えぇと、ギターと・・・」

言いかけたとき、話を盛り上げようとしたのか、

「えー、ギター弾くんですか?アコースティックですか?」

と言われてしまい、正直に

「エレクトリックなヤツなんですけれど・・・」

と言うと

「あぁ、そうなんですか。(少しガッカリ気味に)」

と返ってきました。しかし、その後

「ギターと、っていうことは、他にも何かあるんですか?あっ、好きなアーティストとかいます?」

という問いに、一瞬、躊躇したのですが、

「えぇ、ギターの他は、写経ですかねぇ、因みに、好きなアーティストは、
棟方志功ですかねぇ。」

の答えに、皆さん、ドン引きなされたご様子で、端の方では「棟方志功って誰?」
という、ヒソヒソ話までされてしまう有様でした。

因みに「棟方志功」先生は、版画家界のゴッホと呼ばれる大先生です。

 10代の頃、料亭でデッチ(丁稚奉公の略)をしていた時、尊敬する先輩に

「技術だけじゃあかん、色んな勉強せな、お前は伸びん!勿論技術も大事じゃが、
それは何とかなるじゃろ、もっと本読んで勉強せ。」(中部地方出身の方でしたが、流れな方だったからか、酔うと関西弁が若干混じるのでした)

 というお言葉を頂き、その後、暇になると図書館へ行ったりしているうちに、
「精進料理」の本と出合いました。
その本の内容もさることながら、「精進料理」というものの考え方や食材への向き合い方など、非常に勉強になり、且つ、感動すら覚えたのでした。
 そのような事をきっかけに、仏門系に興味を持ち出し、仏像の写真集まで買ってしまう所まで来てしまいました。
勿論、「土門拳 記念館」は制覇しております。
因みに、法隆寺中門金剛力士は、阿形像、うん形像(漢字が探せませんでした、口辺に牛です)の二対の仏像のことですが、「あ、うんの呼吸」はここから
きています。

 しかし、仏像だけでなく、「般伽心経」にまで、手を付けてしまい、写経がマイブームとなったのでした。
そこで、冒頭の話となるのですが、やはり怪しいですか?怪しいですよね。
どう考えても。

 前付き合っていた彼女には

「棟方志功の版画のポスターはいいけど、曼荼羅のポスターは外して!」

と、人の部屋のインテリアまで、干渉されてしまいました。
当然といえば、当然なのかもしれませんが。

 フランス料理に転向した頃は、フランスがキリスト教圏ということもあり、
聖書を読み始めました。
聖書、聖書の述解書などを読みながら、ワインを飲んでいる男の姿は、どう考えても異常です。
 知らない人がその光景に出くわしたら、必ず通報するでしょう。

 周りの人たちからは、呆れ顔で

「藤原さん、程々にしましょうよ。」

と、よく言われるのですが、自分では、程々だと思っているのですが、どうなんでしょうか?

 先日、本屋さんで「一刀彫で仏像を創ろう」みたいな本を見つけてしまったのですが、買おうか悩んでいます。
コメント (2)
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