9月15日 (土)

トゥールグランドホテルの朝食は、パリより種類もはるかに多く豪華だった。
やはり、日本の東京と同じように、首都はかなり物価が高いようだ。

さて、期待のロアールの古城巡り・・・
心の中で「観光バスに乗った方が安全だったんじゃないかな、
大丈夫かな・・・」といろいろ不安はあったが、始まってみると、
何度かエンストはしたものの、
光さんのナビゲーターも板について、次第に快適になってきた。


こちらの交差点は信号がなく、丸いロータリーになっており、
全車右折して、グルリと回りながら目的の道に入って行く。
間違えて入りそこなうと、又一周して戻って来なければならないが、
光さんが早め早めに指示を与えるので、洋介さんも初めての道なのに
スムーズに曲がることが出来、とてもいいコンビネーションだった。





途中、地図が分らず、とんでもない所に行ったりもしたが、
目的の「シュノンソー城」に着いた時は、もう全く心配はどこへやら、
周りの風景も十分に楽しめるようになっていた。






インターネットから拝借
ロワールの古城の中でも1,2位の人気を争うこの城は、
16世紀の創建以来19世紀まで、代々の城主が女性だったことから
「6人の女の城」と呼ばれ、城の歴史を読むと、女性達の悲しい権力争い、
愛憎劇がこの城をここまで美しく造り上げたのではないかと思われた。

城から庭を望む
城の造りとは関係がないかもしれないが、特に私が感激したのは、
各部屋に飾られた数々の生花だった。

一本一本に心が配られ、全く枯れた花や葉がなく、
その大きさ華やかさに驚かされた。
どこへ行っても立派な建物、歴史ある絵画、装飾品、
それぞれすばらしいが、
各部屋に飾られた美しい生の花は、初めてだった。





そして、台所にも・・・・


本当に美しい風景・・・
一日中いても、隅から隅まで観ることは出来ないだろう・・・
このロワール地方には小さな城まで入れると100以上あるという。

調べていないので、もしかしたら間違えているかもしれないが、
100年戦争の時にこの地に住む豪族が、自分達の領土を守るために
それぞれが城を建てたと聞いたことがある。
100年戦争とは、フランスの王位継承を巡る
イギリス(イングランド)とフランスの戦いである。
1339年のイギリスによる宣戦布告から1453年のボルドー陥落までの
約100年間で、詳しくは知らないが、
例の有名なジャンヌ・ダルクがそのどこかの時代に登場したはずだ。
辛酸な生活を送ってきたその当時の人達のお陰で、
今、あちこちに見え隠れする古城と、のどかな田園の風景を
フランスの人達だけでなく、
世界中の人達が楽しむことが出来るのだ。




お茶を飲みながら城を愛でる
帰りは高速道路を使い、1時間もかからずホテルへ戻り着くことが出来、
4:30に車を返し、
ここからはそれぞれトゥールの町の散策に出かけた。


