7月22日
ランチが終わって、近ちゃん、野んちゃん、私達夫婦は
梓川の左岸を通り、明神橋を目指すコースを歩き始めた。
途中、母親の背中でぐずる ちっちゃな可愛い男の子に声を掛けると、
降りて私に手を伸べたので、しばらく手を繋いで歩いたり、
すれ違う人達と挨拶を交わしたり、木立の中を楽しく歩いていたが、
仲間が時々立ち止まって私を待っていてくれるので、
迷惑を掛けてはいけないと、
後ろ髪を引かれる思いで坊やにバイバイをした。
ようやく明神橋のたもとに着き、右手に見える明神館?で
ソフトクリームを味わっているところに、先ほど分かれた御両親が
背負子でぐっすり眠っている坊やを背負って到着した。
「私達は山が好きなので、この子にも小さい時から経験をしてもらいたい
と連れて来たんですが、歩くのを嫌がって、ずっとおんぶだったんです。
諦めて引き返そうとしていたところだったので、助かりました。
お別れした後、しばらく走りながら追いかけていましたが、
見えなくなったので、諦めて、すぐに寝ちゃったんですよ。」
優しそうな二人のお顔、愛情をいっぱい受けて真っすぐな目をした子、
やがて、いろいろな事を経験し、辛いこともあるかもしれないが、
深い愛情はきっとこの子の心に残っていて、
決して道を外れることはないだろう・・・と他事ながら思った。
明神橋を渡った。
途中、明神池と河童橋方面への分かれ道があったが、
私は疲れてきたので、池への道を選ばず、河童橋方面へ・・・。
細い木道を行くと、来た道よりも川の流れがよく見えて、
写真に残したい場所も多かった。
数年前に来た時には、大正池にたくさん見られた立ち枯れの木が、
今回はほとんど見られず、趣の違う景色に驚いたが、
近年、土砂の流出で池の底が浅くなってきたことによるという。
川の上流にはまだ枯れ木が見られ、ここに中国からの観光客が集まり、
思い思いに写真を撮っていた。
ここから数分、河童橋まで戻り、テントまでさらに10分。
6人用テントが並ぶ風景。
(これもtakuさんが送って下さった写真。)
いつも後でブログを書く時に「あっ、撮り忘れた!」と思うのだが、
優しい彼は気を使って送って下さったに違いない。
しばらくして、明神池まで足を延ばした近ちゃん、野んちゃんも帰着。
今日一日で28,000歩、よく頑張った。
テント村のすぐ傍にある管理棟には、きれいなお風呂があり、
シャンプー、リンス、石鹸も備えてあり、入浴料600円。
村のあちこちに炊飯場、水洗トイレ、分別ゴミ置き場があり、
食堂も、生ビールもあったようだ。
6人用常設テントは一晩6,000円だとか。
下もしっかりしていて、薄縁も敷いてあり、なかなか快適だった。
昔のキャンプとは全く違う・・・
さて、汗も流して、きのぴさんの用意して下さった
お料理に舌鼓・・・
コロコロベーコンとたくさんのお野菜を炒め、
溶けるチーズを加え、素材の味だけで・・。
野菜サラダ、空芯采のニンニク炒め、フランスパン。
生ビール片手に「乾杯!」
きのぴさんは近くを散策され、takuさんはスケッチをされたそうだ。
何もかも美味しくて、満足、満足。
寝袋に包まり、テントで就寝。
残念ながら、期待の星空は厚い雲に阻まれ、見えなかった。