
ミケランジェロホテルは朝食も豪華で、種類も多く、
一日だけの滞在では物足りない気がした。

朝食の時、昨日のレストランの責任者が、
あれこれ忙しそうに周りのスタッフに指示を与えていたが、
私に気付くと寄って来て、
握手をして「家族は?」と聞いてくれた。

学生達が私達の子供に見えたのだろうが、
これだけ忙しい中でも見落とさずに
見せる気遣い、これだけのホテルの部門の長になるには、
それだけ才長けていなければならないのだろう。



11:25 ミラノ駅からバーゼル行きの列車に乗り、


シュピーツで乗り換え、いよいよスイスのグリンデルワルトに。
イタリアとスイスの国境辺りで、
一度、イタリア側の検札がやって来たが、
今度はスイス側の検札がやって来た。
パスポートを出すように言われたが、
私達に対しては軽く形式的なもの。
横に座っていたアラブ系と思われる男性には、
かなり厳しい取調べをしていた。
他の車両ではトランクの中身まで調べられている人もいた。

そして、また、しばらくすると、
又反対側から他の検札がやって来て、
我々には甘過ぎるほどの取調べで、
パスポートも一人分しか見なかったが、
隣の男性にはきつかった。

結局、何の問題もないままに下車したが、
別れ際、その男性と手を振りあった。
自分は何も悪い事をしていなくても、
宗教や人種の違いで
このような扱いを受けている人達が大勢いるが、
本当にお気の毒に思う。










この後、スイスのグリンデルバルトに到着。
これからも我々の旅は続くが、
イタリアヘの旅はここでひとまず終わりたい。