志賀から帰った日、母が鼻にティッシュを当てながら
「もう大変!ここ数日洟水がすごくて、
今日も一箱使っちゃった・・・。」と
とても辛そうにしていた。

私の夫が八王子に転居して来て以来、
三十数年、杉の花粉症で悩まされていたが、
昨年秋、杉に関係なく、ひどい状態に陥り、
一日中洟をかんでいるので、
鼻の粘膜が外にたれ下がって来るように感じる、と言ったり、
夜は鼻づまりがひどく、息が出来ないのか口を開けているので、
のども痛めて、毎晩とても苦しそうだった。


見るに見かねて、鼻炎のツボにお灸を薦めたら、不思議なほど効き、
この季節になっても鼻が詰まることもなく過ごしていたので、
母にもすぐに食事前にすえたのだが、不思議、不思議・・・・
食事が終わる頃にはもうすっかり洟水が止まっていた。

次の晩、今度は胸が苦しくて、喘息のように咳が出て、
フュ~~フュ~~とまるで死んでしまうのではないか
というぐらい辛そうだった。
とにかく、気管支炎と喘息のツボにすえてみると、
これも数日で止まった。

毎日寒かったので、もう少し暖かくなったら
病院に行きましょうと言いながら、
10日もすえ続けていたら、ほとんど治ってしまい、
「咳も洟も出ないのに、病院で何と説明をしたらよいか
分らないから又にするわ。」
ということで、もう1ヵ月半が経ってしまった。
昨秋来、お灸を続けていた夫は
3月の半ば近くなっても花粉の症状が出ないので、
「まだ杉の時期じゃないんだよ・・・・」と言っていたが、
出張で3日間お灸が出来なかった時、
帰って来てから「都心はひどいスギ花粉だった。」
と言い、その夜は洟と咳でとても苦しそうだった。

学生さんからとてもよく効くという漢方薬をいただき、
今も毎日その薬とお灸を続けている。
今年は2日間だけの花粉症で済みそうな気配だ。

