5月19日(月)~20日(火)
畑仲間の淳ちゃんは「エキシブ山中湖」の会員さん。
ひょんなことから淳ちゃんのお手を煩わせて
次女夫婦と我が家3人、計5人の一泊旅行が実現した。
とにかく、皆が疲れないように、のんびり富士山を眺め、
おいしい食事ができればうれしい、
それにずっと気になっている「ペーパームーン」へ
行ければ、それだけでOK。
19日は前日 仕事で遅かった娘夫婦が
昼食を済ませてお昼過ぎに
我が家へ迎えに来てくれて、
山中湖の「ぺ-パームーン」を目指した。
途中、曇り空にもかかわらず、残雪の稜線?をくっきりと残した、
美しく大きな富士山が目の前に現れ、
ああ、さすが世界遺産の町だ・・・と感激した。
かつて、何度か来たことのあるペーパームーンは
おっとりとした穏やかな空間だったが、
今日はたくさんのお客様で、しばらく席には着けなかった。
その間に、夫がかわいい店員さんに
「オーナーは以前渡辺圭三さんという方だったんですが
今は違う方ですか。」と話しかけたら、少し間があって、
「渡辺圭三は父ですが、10年前に他界しました。
私は長男の嫁です。」と
感じの良いかわいい女性が出ていらした。
ああ~この方がご長男じゅんさんのお嫁さん?
お互いが初めましてとご挨拶をし、
中山テニスクラブでお世話になっていたこと、
この近くにある圭三さん別荘のテニスコートで、
学生さん達と一緒にテニスをしたり、
勉強会を開かせていただいたり
我が家でバーベキュー会を開いたときには
お寄りいただいて、それをとても楽しまれていたこと、
中山でテニスをされた後、ちょっとお寄りになって
長椅子で横になって、お昼寝なさったり、
体調を崩されてからも、亡くなられる4日ほど前に
伺った病院でも、とてもお元気な声で話されていて、
訃報を伺った時、
人はこんなにもあっけなく旅立てるのかと
信じられなかったこと・などお話しした。
今、ご存命なら90歳、奥様のえいこさんは
体調を崩されているが、まだお仕事の皮デザインの
お教室は続けていらっしゃることや、
ご主人はお仕事に忙殺されていらっしゃるとか、
ご自分もこちらにはなかなか来られず、
今日は久しぶりのことだとおっしゃった。
渡辺圭三さんはお若い頃にスイスのバーゼルで
お菓子作りの修行をなさって、帰国後、
京王八王子駅のすぐ左手のビルの一階に
第1号店を出されたそうだ。
スイスのバーゼルには夫も何回か、
私も一度行ったことがあり、
バーゼルの話を伺うのが好きだった。
お話を伺う内に圭三さんのことを思い出し、
涙が出て困った。
別荘はテニスコートを花壇に変えたが、
手入れをする人もおらず、
別荘の建物も荒れ果てていますとおっしゃったが、
あっという間に、もう10年も経ったのか・・・
今日は偶然の出会いに胸が熱くなった。
人の波が引いて、コーヒーとケーキが運ばれてきた。
夕食の時間も早いので、2つのケーキを5人で分け合って・・・
カボチャのプディングを一口いただいたとき、
昔々のこと、テニスの合宿に行くとき
何度かココット皿にプリンを20個以上
キャラメルソースから作って持って行ったが、
圭三さんは「うん、素人の味だ。」
とおっしゃったことを思い出した。
お嫁さんのお話では
テレビで活躍する「バナナマン」さん達がいらしてから
急に忙しくなったとのことだが、やはりおいしいものは
皆さんが大好きで探し求めて来て下さるのだとうれしかった。
さて、ここから湖の反対側にある「エキシブ」へ・・・(続く)