9月17日(火) (バルセロナ2日目)
若者二人は電車でバレンシアまで遠出。
私達は昼過ぎにマドリッドから飛んで来るアジさんを待って、
市内見物に出かけることにした。
2時過ぎ、ホテルに落ち着いたアジさんと夫は
ホテルのパソコンを借りて、サグラダ・ファミリアの入場券と
塔の3分の2ぐらいまで登ることが出来るチケットをネットで
申し込むことにしたが、その操作がスペイン語しかなく、
かなり苦戦、1時間以上もかかって、ようやく完了。
予約は6:30とのことだった。
3:30 有名なガウディの造った家を見に出かけた。
カサ・ミラ(1906~10)
実業家ベレ・ミラの依頼で高級アパートとして建設された物とか。
徹底的に直線を排除し、
ゆがんだ曲線を主張するこの建物のテーマは山。
屋上の煙突は山の尾根から突き出た峰々を
表現しているのだとか。
カサ・バトリョ(1904~06)
繊維業を営むパトリョ家の依頼を受けて、
1877年に建てられた五階建ての建物の増改築を、
ガウディがほぼ全面的に手がけた物で、テーマは海。
外壁に埋め込まれた色とりどりのガラスモザイクは、
海面に光が乱反射しているかのように輝いている。
特に増築された屋根裏階は「竜の背」と呼ばれ、
ひときわ奇抜な感じだった。
時間があまりなかったので、家の中の見学はしなかったが、
帰国後、学生の頃ヨーロッパの建築物を見て回り、
ガウディの作品に興味を持ったという我が家の長女に
「ええっ、どうして中を見なかったの。中がすばらしかったのに・・・」
と言われ、残念で仕方がなかった。
もう、次の機会はない・・・・
そして・・・・大きな目的、
サグラダ・ファミリア聖堂を目指した。
チケット売り場には大勢の人が並び、
1時間以上待たなければ入れないのに、
二人にインターネットと格闘してもらったお陰で、
私達はその印刷物を見せただけで
スイスイと入ることが出来、
しかも、鐘楼の途中までエレベーターで昇ることが出来た。
サグラダ・ファミリアという名は「聖家族」を意味し、
ヨハネ、マリア、キリストのことだそうだ。
サン・ホセ 帰依者教会の本堂として1882年に着工。
翌年、初代建築家ビリャールからガウディーに引き継がれ、
後年キリスト教徒として生きた彼が後半生の全てを費やした。
志半ばで電車に引かれて亡くなり、
その後、内戦などによってかなり損傷を受けていたが、
日本人彫刻家の外尾悦郎氏によって修復され、
今も工事は続いており、
完成すると合計18本の塔が出来るとのこと。
昔は後100年はかかるだろうと言われていたが、
最近、観光客が増えたことで着々と資金も集まり、
2026年頃完成するだろうと言われている。
私も生きているかな・・・
らせん状の狭い階段を登り、窓から下界を見ると街並みも美しい。
狭い階段で中国人と思われる女性が
二人で写真を撮り合っていたので、
二人で一緒に撮って上げましょうかと声を掛けると、
一瞬、ためらった後、快諾。
あちこちで中国人らしき人達に会うのだが、
私達が日本人だと分るのか
ツンと横を向かれることがほとんどだったので、
私はとてもうれしかった。
日本語も勉強をしているらしく、
片言の英語と日本語で十分に話が通じ、
とても楽しいひとときだった。
別れた後、しばらくしてまたすれ違った時
「お久しぶりです!」と声を掛けられ、
大笑いをしてしまったが、とってもかわいくて、
我が家の近所に住んでいるお嬢さん達のような気持ちがした。
帰国後、夫が写真を送って、そのお返事をいただき、
彼等はイギリスに語学留学をしている最中だったことを知った。
今、日本と中国は・・・・というよりも、
世界中で中国の動向が注目をされているが、
より多くの個々人が世界を見ることで、少しでも「調和と成熟」が
必要なことに気付いてほしいと思った。(生意気な私・・・)
サグラダ・ファミリアは本当にすばらしく三人とも大感激だった。
この後、昨日行ったランブラス通りの市場を
どうしてもアジさんに見せてあげたくて、
どうぞまだ開いていますように、
と思いながら地下鉄で戻ったら、
あちこち閉まりかけてはいたが、
夜だというのに賑やかで、また、大興奮!
こんな大きな肉、誰が買うのだろう・・・・
アジさん 台湾からの観光客と意気投合!
昨日昼食を取ったレストランの外テーブルは
そろそろ終りかけていたので、
表通りから入ってみると、
同じ店なのに雰囲気が全く違っていてステキだった。
わ~~~~、おいしい!
生まれて初めて飲んだシャングリア、
ワインに果物を漬け込んだ物らしいが、
アルコール分が薄く感じて、甘くおいしかった。
しかし、元々お酒の飲めない私は、ホンの少しだったのに、
この後気分が悪くなってしまった・・・・・
でも、たくさんのおいしい物をお腹に入れて、帰る頃には元気溌剌。
夫から何度も聞いていた「シャングリア」、初経験に大満足!
今日もすばらしい一日だった。