9月13日 続き
セーヌ川に掛かる橋の中で最も有名なポン・デ・ザール橋を渡ると、フランス学士院。
文芸・科学・美術などに秀でた人材が集まっているらしい。



以前来た時、このような鍵は全くなかったが、橋の端から端まで・・・

最近、どこかでこのような光景を見たような・・・・
思い出せない・・・

しばらく、川岸を歩いてシテ島のノートルダム寺院の見える所へ出た。

あった、あった・・・
5年前に皆と寺院を眺めながらお茶を飲んだ船のレストラン。

数ヶ月前、海外で活躍している有名なサッカー選手が、
同じ席で取材を受けているテレビの画面を見て、
「あの船のあの席でお茶を飲んだの。」と大騒ぎをしたことがあったが、
今も変わらず営業をしていた。


一休みをして、夫はビールとトマトモツァレラ、私はケーキとコーヒー。
あっ、このケーキ、あの時と同じ!

モツァレラサラダは、今までどこでいただいた物よりおいしくて、
思わずバルサミコ酢の銘柄を聞いてみたが、
「ブラックワン」と言われただけだったので、よく分らなかった。


この黒めの船、なかなかお勧め!

スマートな黒装束のボーイ達がサーブしてくれるはず。
もっとも、年々彼等も歳を取っていくから、保障の限りではない。

さて、シテ島に渡りノートルダム寺院に行くと、
ここもやはり行列が出来ていて、上に登るのをあきらめた。

何段だったか忘れたが、塔の上まで登ると遠方まで見渡せ、前方の庭がよく見える。


2001年に夫と二人だけでここに来た時、
イタリアからイギリスに留学する前に家族と共にパリに来た、
という青年と一緒になったが、狭い階段を登り、年老いた家族に向かって、
懸命に手を振っていた姿を思い出した。

探してみたら出てきた。

カメラが壊れて、露出が悪く、何百枚も写したのに、
ほとんど使い物にならなかった写真の中の一枚が・・・


優しい目をした、物腰の柔らかな、あの青年は今どうしているだろう・・・
私達がいる場所がどこだかお分かりになるだろうか・・・


パリはとにかく観光する所が非常に多く、
おそらく1ヶ月間毎日歩いても、
なかなか全てを見ることは出来ないのではないかと思う。

今日も13,000歩以上歩いたにもかかわらず、
像の尻尾の先にちょっと触れた程度だった。
今夜はホテルの近くでイタリアン。





彼等は今日一日どこへ出かけたのだろう。

ところで、サン・ラザールの駅に隣接したショッピング街で、おもしろい経験をした。

大きくはないがおしゃれな店が並ぶ中に、何と「無印良品」を見つけたのだ。

うれしくなって、写真をパチリ。

少し暗かったので、店先まで寄って行ってデジカメを構えた途端、
大きな黒人が目の前に現れて、私を睨んで’NO’と言った。

私は驚いて「私は日本人だ、この店は日本の企業だ、
うれしくて撮っているだけだ。」とニコニコしながら
知ってる英語を駆使?したが、
にこりともせず、もう一度'NO'と睨まれた。

そこここにいる軍隊、警察官、個人店のガードマンまで、
私達がまだ日本にいた頃、フランス紙が「ムハンマド」の風刺画を取り上げたことで
イスラム教徒が抗議をしているというニュースが取り上げられていたが、
ここまでの騒ぎになるのかと驚かされた。


