3月21日、千葉県、鋸山の日本寺を参拝しました。
日本寺は、今から1300年前聖武天皇の命を受けて、行基さんが開いた関東最古の勅願所(天皇の勅願で出来た寺)と言われます。
初めは、法相宗、次いで天台宗、真言宗を経て、後、曹洞宗のお寺となりました。
かつては七堂、十二院、百坊の古道場だったそうですが、江戸時代末期以降は荒廃したそうです。
昭和14(1939)年、登山者の失火によって、伽藍・国宝の仏像などすべてが失われてしまったのはまことに残念です。
日本一の大仏が昭和44(1969)年に復元されました。
羅漢(人々から尊敬を受ける僧)像の数は世界一と言われますが、その痛みも著しいです。
そんな日本寺を訪れたのは、もう数十年も前で、記憶はほとんど残っていません。
再訪したいと長く思っていたのですが、遠いのでなかなか実現しませんでした。
行き方は、色々あるようですが、私はJRを使うことにしました。
東京駅10:13の総武線快速線に乗り、千葉11:02の安房鴨川行きの内房線に乗り、浜金谷駅に着いたのは12:30でした。
総武線はすごく混んでいて座れず、途中でやっとすき、座れました。
内房線は1時間1本、君津駅からは単線となるので時間がかかります。
海岸沿いを走るようなイメージがありますが、ずっと内陸を走り、海岸が見えるのは、上総湊当たりからでした。
電車の中で、おにぎりを食べて、鋸山ロープウエイに乗り、日本寺入口に着いたのは1時でした。
浜金谷駅
鋸山
参拝は1~1.5時間位と聞いていたので、帰りは14:31の電車に乗る計画でしたが、時間がかかり、それは机上の空論でした。
ロープウエイを降りてしばらく歩くと、そこはもう鋸山の頂上です。{往復900円}
浜金谷の街 保田の街
[拝観料は、500円] 左右にノミの跡が残る狭い石壁を向けると、地獄覗きと百尺観音が見える広場に出ます。
地獄覗きと百尺観音(約10.3m)
地獄覗き
山頂展望台から富士山が見えました。
通天関
通天関、反対側
あせかき不動
宝筐印塔 ここら一帯、千五百羅漢道
日牌堂
奥の院無漏窟
維摩窟
不動滝
護摩窟
大仏(大仏の大きさは約21.3m、全体では31mの高さがあります。)
お願い地蔵 地蔵さんの周囲は寄進された小さい地蔵です。
大黒堂 多くの人はここで引き返し、ここから先はあまり行かないようです。
薬師本殿
源氏不動 乾坤稲荷
鐘 頼朝蘇鉄
達磨石 心字池
仁王門
観音堂
行基椎(行基はこの寺の開祖だそうです。) お茶などをもてなすためのカマド
これまで晴れていたのに急に雨が降り出しました。どうも、ここから山を下って、保田駅に向かう「表参道」の方が良いようですが、
保田駅までは歩くと40~50分かかるそうですし、私は、ロープウエイの往復切符を買っていましたし、ロープウエイまで
戻る道を選びました。しかし、この道は急勾配の階段や坂ををかなり上らなくてはなりません。
天気予報では雨など降らないので、傘は持ってきませんでした。道には木が茂っているので、雨を少し防いでくれ、
また、大雨ではありませんでしたし、時々やむので、それほどぬれることはなく、助かりました。でも、道を急いだので大汗でした。
海が見えました。 百体不動
通天窟
小林一茶の歌碑がありました。 あまり濡れること無く、無事、ロープウエイに戻りました。安田駅方向 浜金谷駅方向
家を出る時は、浜金谷14:31に電車で帰る予定でしたが、到底間に合いません。
次の各駅電車は、15:47、雨も止んだし、時間が少しあるので、浜金谷駅周辺を歩きました。
金谷神社 本覚寺・浄土宗
金谷観光案内所・石の舎
浜金谷駅ホーム 華蔵院・真言宗
華蔵院本堂
この通りは「石の刻道」と名付けられているようです。 これは駅前
諏訪神社
浜金谷駅は電車を待つ人が少なからずいました。赤ちゃんを連れた家族連れも多く、和やかで活気がありました。
15:47発千葉行きの内房線に乗り、千葉発17:10総武線、錦糸町で総武線各駅電車に乗り換え、秋葉原で京浜東北線に乗り換え、
夕方6時半過ぎに家に着きました。
総武線はとても混んでいて、座れませんでした。
歩いた歩数と時間は多くありませんが、たくさん時間を使いました。
急勾配の階段や坂で、足のひらめ筋が少し筋肉痛になりました。珍しいことです。普段使っていないのですね。
家を出る時は少し寒く、日中は暑くなり、コートを脱いで、薄いウインドブレカーに着替えましたが、暑くて汗をかきました。
参観を終え、浜金谷に戻ってきた時には、手足は寒くなり、手袋を使いました。
鋸山山頂では、みるみる雲に覆われ、雨が降り出し慌てましたが、大雨にならず止んで良かったです。
私は、ロープウェイの往復チケットを買っていましたし、雨が降ってきたので、大仏・観音堂・仁王門・仁王門を見た後、
ロープウェイに引き返しましたが、そのまま表参道を通って保田口に抜け、安田駅まで歩いた方が良かったと思います。
このルートでも登り道はありますが、それははるかに少なく、下り坂の方が多く楽ですから。
帰宅した後、スポーツジムのお風呂でゆっくり疲れを癒やしました。
傘を持って行き、保田駅まで歩く計画でしたら満点でしたが、そのミスがありましたが、楽しいウォーキングでした。 【終わり】