風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

定年退職

2007年10月11日 | 学習
定年退職、一ヵ月

各種手続きは、けっこう面倒だった。

【年金請求】
「戸籍謄本は年金申請時には無料」と、どこかで読んだので、
市役所の支所でそのことを告げたら、窓口の職員は知らなかった。
彼が市役所の市民課に問い合わせたらやはり無料とのことであった。
今までも、これからも要求されなければ、お金を請求するのだろう。
保険庁の窓口は、表向きはとても愛想がいいのだが、「こんなことも知らないのか」と言わんばかり、人を馬鹿にしたような態度は隠せない。
法律用語・説明文は間違いがないようにとの理由からではあるのだが、むずかしい。
例えば、説明文では、被保険者=「あなたのこと」でよいのでは。
現在働いている私の配偶者が5年後に定年すると、私の年金が少し増えるのだが、
5年後定年となる確実な証拠=例えば労働協約などの証明書が必要だ、という。
役所の建前では労働協約は締結されていなければならないことになっているが、
実際は労働協約が結ばれていない企業がたくさんあるはずなのに。
公務員の場合は、労働協約がないので定年を決めた条例のコピーが必要と言うのにはもうあきれ果ててしまった。
また、所得を証明するには、源泉徴収書ではなく、市発行の所得証明が必要という。
また、雇用保険を請求している人は、雇用保険被保険者書が必要だという。
結局一度では終わらず二回行くことになった。

【退職者健康保険】
会社の健康保険をやめたのだから、今度は国民保険に入ることになる。
実際は国民保険なのだが、退職後医者にかかった時の費用の7割は
長年健康保険に入っていた会社の保険から払ってもらうというのが、この制度。
保険料などはまったく同じ。
この手続きには会社からの離職書または雇用保険被保険者書が必要だという。
でも、離職書はハローワークに行っているのだし、
雇用保険被保険者書はハローワークからすぐ発行されるわけではない、のにである。
そこで、「無保険の状態ですね、その時病気になったらどうなるのか」と市窓口で聞いたら、
「全部自己負担してもらい、後で新しい保険証ができた時に請求すれば7割り戻ります」という回答。
「ふざけるなよ」とよほど怒りたくなったが我慢した。
せいぜい「そんなこと一言も告知されていないではありませんか」とだけ。
ここも一回では終わらず二回行くことになった。
一年間国民保険に入るのを遅らせても、
保険料は、会社を辞めた時までさかのぼって請求される。
こういうところはホントにしっかりしているのだ。

【ハローワーク】
ここは、もっと頭に来る。
保険料を払ったのは会社と自分なのに、
手当を払ってやるのは国=税金=役所だといわんばかり。
雇用保険をもらうは一生懸命の求職活動が必要で、
そうでなければ不正要求というのだ。
でも確かに、例えば月3000円の雇用保険料を20年間かけたとすると総額72万円、
定年退職後150日間受け取ることができるお金は約100万円だから、
払った以上のお金を受け取ることになるのだから仕方ないかとも言えるが、
この「御上が恵んでやる」といわんばかり、にが頭に来る。
雇用保険は、自分の失業の心配・問題に備えてではなく、
大量の失業者という社会不安・不安定を避けたいとの、
国・企業・労働者=社会的要請なのにあまりに高圧的なのだ。
以前までは定年退職者に対しては、比較的受給は緩やかだったと聞くが、
昨今は、月2回の具体的アプローチが必要とされる。
高齢者は、高齢者向け求人情報すら簡単に探すことができないのに、である。

【投資信託】
退職金がわずかだが入ったので、初めて投資信託を買った。
証券会社でなく、銀行の方が敷居が低いように感じたので銀行にした。
手続きというか、事前の説明がすごい。
説明時間は2時間以上、しかも相手は二人。
要するに、投資信託と言ってもピンからキリまであって、
つまり儲けが高く見積もれるものは同時に損する確立も高いわけで、
例えば、アジアの発展途上国株は儲かるかもしれないが0になる危険性も高いのだ。
その内容・組み合わせは素人では想像もつかないほど多様多種。
上手い話には危険はつきもの、投資信託は原価割れのリスクがあるとの説明に2時間は必要、ということか。
どうせだから、原価割れの危険性は高いがうまくいくと儲かるアジア株などが入ったファンドを選んだ。
ファンドなどというがそもそもそれは紙切れだけのこと、
ただの紙切れが儲けを産み出すのが資本主義。
その投機性・虚構・実の無さ、腐敗さ。
だからこそと言うべきか、ここでの格差はすごいのである。
株はリスクは大きく高いが、利殖としては一番儲け率が高い。
ゼロ金利時代であっても、その配当は利子率からいうと0.5~1%だったらしい。
つまり、金持ちは何もしないでもかなりの配当を得ていたのだ。
また株は個人だけでなくほとんどが企業間で持ち合っているのだ。
各企業は儲けた金を株に投資し保持しているだけで多額の配当を得ているのだ。
欲の皮が突っ張った私は危険もあるが儲けも望めるハイリスクハイリターンを選んだのであった。
さて、どうなるか。

その他
映画とウォーキング、水泳を楽しんでいる。
映画
映画館は60歳シニア料金1000円=池袋新文芸座・MPVOXだけのようで少なくなったようだ
[シネアミューズは表示が無くなった]、
水曜1000円館・夫婦60割り引きは増えたようだ。
その他、国立博物館などはシニア割引は70歳、江戸東京博物館は65歳のようだ。
その代わり2ヵ月間、50程の施設を訪れることのできる“ぐるっとパス”は2000円で利用価値がありそうだ。
こんな便利なパスがあるとは知らなかった。

水泳
水泳は、ゴミ焼却場のプール・お風呂に何回か行った。
値段は500円で銭湯と同じ値段で安く、何よりすいているのが良い。
プールは20mコースが3本で、内1本は歩き専用と少ないが、すいているので自分のペースで自由に泳げる[行くのは夕方だが]。
その他、ジャグジーやサウナ、ミスト、露天風呂などもそろっている。
遠いのが難点で、それがすいている原因だが、自動車でないとむずかしい。
最近車に乗らない私は車も待っていないし運転もしないので、妻が暇な週末に妻の車で同行していると言うわけ。
今のところ、妻と一緒なのは、水泳と旅行で、
ウォーキング、映画は一人でぶらりのきまま、が良い。

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1 コメント

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恐縮です (成就院先代和尚)
2007-10-12 12:42:35
「三脚のご使用ご遠慮賜りたく云々」の事でございますが、田舎の山寺で普段は大変静かですけれども、アジサイのシーズンだけは少々ご参詣者が多くなります。お若い方々にはほとんどございませんが、酸いも甘いもかみ分けられ、敗戦後・今日の日本(ニッポン)の繁栄に貢献されて下さいましたと思しきご年配の
特に○○教室の方々とお見受けする紳士・淑女のお方さまが、参道・境内にご参詣のお方が大勢さまいらっしゃいましても、ご立派な三脚をデンと据えて撮影なさる事やら、参道にお座りになられ絵を描かれておられる事が、ままございます。
昨年、某新聞にこの事に関しての記事が書かれておりました(当山だけでは無いのかと認識したしだい)
「このあたりの事を少々ご配慮いただけましたらば」との看板をやむを得ずお出し致したようなわけでございます。合掌
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