マッシーパパの遠吠え

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神戸市の高齢者不明105人の謎? 新聞各紙は競って原因を分析していますが・・

2010-08-14 16:14:33 | Weblog

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「神戸市の高齢者・所在不明105人」の報道に神戸に住むお年よりはさぞ、びっくりしたことと思う。

なにしろ、発表される直前まで、「全国で57人」といわれていただけに、一つの街で105人は半端でない。それに、考えようによっては老人に冷たい街とも取れるからである。

ともあれ、105人を地区別に見ると、多い順に兵庫区64人、東灘区12人、中央区11人、灘区7人、須磨区4人、垂水区4人、北区3人、長田区と西区はいずれもゼロとなっている。

となれば、市当局の言い訳の、「95年の大震災後に独居老人が増えたことで所在確認が困難となっている」や、「市役所内部の連携ができなかった」と言うのは一寸変。

震災の被害の大きさから言えば一見、兵庫に集中してもやむなしに見えなくもないが、それなら、同じように被害が大きかった長田のゼロは説明がつかない。

又、人口比でみても過疎(?)の兵庫がダントツ1位で、トップの西区がゼロも説明にならない。

つまり、こんなバラバラな数字ではもはや、「市役所内部の連携」という言い訳すら、意味不明に聞こえてしまうのだ。

そこで、マッシーパパと同じように疑問を持った新聞各紙が原因究明に乗り出したようである。

まず、「産経」が取材してわかったことは、

10日午前の市の会見では、「所在不明者の情報は、区の健康福祉課内で長年とめ置かれた」と発表していた。しかし、兵庫区役所の向井芳樹健康保健福祉課課長は「市高齢福祉課には報告を上げた。区は実態を把握するのが仕事で、対応するのは市だと考えていたと反論」・・である(http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100811/crm1008111059014-n1.htm)。

ーまさに、神戸市幹部の言った「市役所内部の連携」の謎が解かれたのである。要するに市で統一のルールはなく、各区が独自に実施していたということ。

ま~、それにしても市も市なら区も区。書面でのみの仕事をするデスクワークの怖さと形式だけ整っていればすべてよしとする縦割り行政の弊害といえるのかもしれない。

さて、縦割り行政といえば、「毎日」の記事にも、「足で稼いだ年金保険課の情報が市民課に伝わらなかったのが原因」という報道もある(「毎日http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100813k0000e040061000c.html」)。

さらに、「朝日」は「縦割り行政の弊害」をさらに詳細分析、

この問題の情報が各区役所の「健康福祉課」→本庁の「高齢福祉課→本庁の「区政振興課」→「市民課」に伝わらず、齟齬をきたしたとする市の反省と、

反省に基づき、庁内の関係部署の高齢者情報に基づいて実態調査を行い、その結果を住民基本台帳へ反映できる仕組みつくりを指摘している(http://www.asahi.com/health/news/OSK201008100098.html)。

ー言うまでもないが、危機管理欠如。お役人独特の事件が社会問題してから「泥縄」で手を打とうとする手法である。

一方、「読売」も長田区や西区では不明者がゼロで、兵庫が全体の半数以上を占めるのはおかしいと、調べた結果が、

どの区も祝い金を民生委員が直接出向いて手渡ししているが、その時点で確認できない人については、区職員らが継続調査を行うのに、兵庫区は課内で「不明者」として処理する慣わし。どうやら、「私たちの職務は高齢者の支援で、行方調査は課の仕事ではない」としているお役所仕事が原因だというのだ(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100811-OYT1T00598.htm)。

ーいや~、典型的な「融通の利かない」お役所仕事。それに考えれば、「敬老祝い金」は区役所の住民票発行業務等のような市民サービスと同列のものでないはず。

むしろ、神戸市が住みやすい長寿の街と誇れる意義あるもの。ぜひ手渡して、ともにお祝いしたいというのが世の常ではないのだろうか・・。

もっと驚くのは「毎日」の記事。兵庫区内の市場に「不明の102歳女性 50年届かぬ便り」と題し、

この市場で瀬戸物屋を営み、店舗の2階に一家4人で住んでいた女性が55年ごろ、商売をやめたにもかかわらず、この女性に宛て、選挙や敬老の日が近づくと、行政からの郵便物が届いていることがわかったという(http://mainichi.jp/kansai/news/20100811ddf041040011000c.html)

ー勿論、市場の管理事務所が受け取り、その都度、区役所に返送しているという。50年もですよ。ここにも、前任者のやるとおり、何も考えずに踏襲するという前例主義の見本がもろに出ている。

ともあれ、ここでわかったことは、お役人はいいわけが上手ということ。「忙しい」「職務基準(ルール)どおりやっている」「管轄が違う」、挙句は「個人情報保護法」を御旗に、「これ以上は無理」という。

つまり、彼らにとって、結果よりもプロセスが大事。効率よりミスを犯さないことと、応用より「前例」主体。

ともかくも、一事が万事、人にかかる行政サービスはこのように、間の抜けたもの。あの「消えた年金」問題の社保庁と同列の話である。

ま~、この問題を解決するには、民間と同じように、成果主義を導入、能力に応じた報酬制に人事制度を改めれば神戸市も兵庫区のような、マンマンデー(慢慢的)な職員を一掃できるのでは・・。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪

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