マッシーパパの遠吠え

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「海兵隊は抑止力」だって!鳩山首相は本当に意味が分かって言っているの?

2010-05-06 23:43:42 | Weblog

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とうとう鳩山首相まで「抑止力」を口にしだした。それも、「学べば学ぶほど海兵隊は抑止力と思い至った」とまでのたまう。

一体、どなたに何を学んだのか、解せないところだが、どうせ、「抑止力」を金科玉条にしている外務省か防衛省のお役人の誰かでしょう。

それにしても、言ってることが支離滅裂。海兵隊の陸上部隊とヘリ部隊が切り離せないから県内移設に協力してほしいと言った口から、米側の120㌔離れては困るという徳之島に一部を移すという。

そて、現行の米軍キャンプシュアブ沖の滑走路建設では環境汚染を招くと言いながら、くい打ち桟橋方式を提案する。これとて、旧政権時代に、テロの爆破が心配だの、埋め立方式なら数千億円で済むのが桟橋方式では1兆円かかるとクレームついて没になった案。

それでなくとも、マニフェストの子ども手当てや高速道割引など予算の手当てもままならないのに、何処からそんなムダが出来るというのか。

おそらく、追い詰められた鳩山御仁に後がなく、いまさら、カッコをつけてもいられない。せいぜい、カッコがつけられるのは、地元に出向いて、誠意を尽くしましたと言い訳することぐらいなのかも。

それが証拠に、「少なくとも県外」といった選挙前の発言まで、「党の代表の私がいっただけで党の公約でない」と言い訳しだした。

これでは、沖縄県民や徳之島の住民に、「私には腹案がある」と勿体つけて言ったのもでまかせ。腹案に非ずして、このときのために言い訳する「複線」を敷いていただけじゃん・・。

処で、意外なのは鳩山御仁が「海兵隊は抑止力」と言い出したことである。

これまでもこの言葉、TVのコメンテーターが良く口にしているのだが、マッシーパパなど、未だかって、なぜ抑止力になるのか、まともな説明を聞いたことがない。

あっても、軍事オタクの石破議員(自民)のように、「朝鮮有事の際に誰が韓国在住の日本人を助けるのか」としたり顔で言うことぐらい。

これとて、「韓国にいる外人は日本人だけか」と問いたい。そして、本当にそれが理由なら、なぜ、海兵隊を韓国に置かないのかということである。

又、別の人は、緊迫する北朝鮮情勢、中国の軍事増強とEEZ境界線問題を例に挙げて、「抑止力」の必要性を説く。

つまり、いずれも東アジアに一朝ことあるときの備えを言うようである。

だが、「抑止力」を北朝鮮の核に求めるなら、それは海兵隊でなく、第7艦隊の空母に積んでいる核兵器が対象になる。

又、仮に東シナ海で日中が争うようなことがあれば、無法国家の北朝鮮と違い、まさか中国の核はないだろう。そして、通常戦争ということなら、逆に米中が急接近している現在の関係からみても、米国の対中参戦はおそらく考えられない。

それに、実は日本の自衛隊の戦力はお隣の韓国ですら、脅威に思うほどでそんなやわいものでない。

このことはマッシーパパのエントリー『米国の竹島表記変更で八つ当たりする韓国人!?(http://massypapa.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_65b7.html)』で、

朝鮮日報は『独島:韓日もし戦わば』と特集を組み、半日もかからず独島は奪われると心配する。そして、その根拠として韓国の海軍力は日本の30%レベル、韓日のイージス艦、韓国は1対6で劣勢。且つ、韓国頼みの空軍機KF16も5分しか戦闘できず、と白旗をあげている」のである。

となれば、本当に心配すべきは、何をするかわからない北朝鮮の核。即ち、本当に欲しい「抑止力」はアメリカの核の傘だろう。

だからこそ、小沢氏がかって、「アジア地域の安全保障政策について「(米海軍)第7艦隊で米国の極東におけるプレゼンスは十分だ」として在日米軍を削減し、日本が自国防衛に責任を持つべきだという認識を示した」のである。

このことは今も正しく、マッシーパパもエントリー、『小沢代表の「在日米軍削減」発言をあなたは誤解していませんか(http://massypapa.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-ed9c.html)』で縷々述べたところである。

要するに、「海兵隊が抑止力である」ということは真っ赤なウソ、正しくは「アメリカの世界戦略上、海兵隊の沖縄駐留は欠くことが出来ぬもの」というべきなのだ。

そして、実戦力に不安のある防衛省も、外交に不安のある外務省も、近年急速に台頭してきた中国と経済に外交に存在感を増してきた韓国に対抗するためには、アメリカさんの後ろ盾がどうしても必要なのである。

つまり、「抑止力」とは早い話、自民党政権で築いた日米蜜月関係を維持したいがための慣用句。いわば、在日米軍基地そのものが日米の「かすがい(つなぎとめるもの)」だと言いたいのだ。

そして、辺野古沖に1兆円の桟橋を作ってでもアメリカのポチになることが本当の抑止力だと、連中は本気に信じているのである。

ハイ、間違いありませんって・・。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪

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