ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

支持率

2004年12月14日 | ましこノート
小泉内閣支持率が急落している。かっては90%前後もあった。
小泉改革の方向性は決して間違っていないが、全て妥協と中途半端であり口先だけの 改革になってしまった。
つぎに特徴的なことは説明不足である。イラクにしても北朝鮮にしてもその他の問題も、本当に説明責任を果たしていない。
最近はそれが目立つし、以前なら国会が止まったり責任問題に発展したりしたことが 平気でまかり通っている。

これは小泉首相だけの問題だけでなく自民党の弱体化と民主党の経験不足にも原因がある。
小泉首相の評価や評判が悪くとも不思議と支持率が高かったが、ここに来て支持率が下がり危険水域に入っきた。支持率に一喜一憂しないと強がっていたが大きな潮目の 流れが変わった証拠である。
自民党幹事長が総理大臣の専権事項である解散権に平気で言及する始末である。
いよいよ小泉内閣も末期症状に入った。

経済制裁

2004年12月13日 | ましこノート
日本人拉致に対する北朝鮮の対応が余りにもデタラメ過ぎ言葉もないが、日本政府の国会議員に対する対応もひどい。
今日、民主党拉致対策本部の会議が開かれた。外務省、警察庁、拉致対策室から今回の遺骨を始めとする物証についての質疑を行ったが、ほとんど肝心な点になると情報を出さず、時に質問に対してキレる。
例えば、私が物証についてコンテナ11個が北朝鮮から持ち帰ってきたと言われているが、実際はどのくらいなのかと尋ねると、長々と説明し要領を得ない。
結論は遺骨以外、カバン一つ分しかなかった事に横柄な言い草で答える。
また拉致を救う会の西岡副会長の発言が、拉致帰国者の地村さん達の証言を元にしていることに対して信憑性を聞くとぼかす。
これでは何ら解決策は見いだせない。

小泉首相は壊れたテープレコードのように「対話と圧力」を繰り返すだけである。
もう我慢の限界である。
経済制裁のタイミングである。
国民世論も経済制裁を支持している。
勿論、食糧支援も医薬支援も即刻中止である。凍結では甘く見られる。
北朝鮮との交渉は結果だけが事実であり、推測や期待は通用しない。

キムジョンイル独裁政治が続く限り、拉致解決はないと思わざるを得ない。
経済制裁実施による結果を待つしかないだろう。

出処進退

2004年12月12日 | ましこノート
しかるべき立場にいる人は、自らの出処進退を決めることがなかなか難しい。特に政治家はそうだ。
よく多選禁止が話題になる。
民主党も地方自治体の知事・市長は三選・七十歳以上については推薦しない内規がある。
しかし時々守られない事がある。地方組織はこの内規を遵守しないケースが目立つ。

私の地元郡山市長選挙が来年四月に行われる。現職は民主党の内規に触れるが四選を目指し立候補するかどうかが最大の焦点である。まさに出処進退が問われている。
通常は十二月議会冒頭の質問に答えるが、今回は明日の最後の一般質問に態度表明をするか最終日にするか決めかねているようだ。巷間四選出馬は既定の事実とされている。

しかし私は現職市長に迷いがあるような気がする。まさに出処進退を自問自答しながら考えていると推察する。
これほど難しい決断ない。様々な意見を聞きながら最終的には自分の決断である。
明日の地元市長の決断がみものだ。

対中国

2004年12月11日 | ましこノート
新防衛大綱と中期防衛力整備計画が決定した。
最大の特色は、初めて中国の脅威を明記したことである。

かってソ連を脅威とした防衛大綱だったが、時代の変化が防衛政策の大転換を作りだ した。中国と北朝鮮への脅威対抗政策が、今後の日本とアジアの安全保障にどのような影響を及ぼすのか注意深く検証しなければならない。

そのうえで日本の安全保障を考えていく必要があるだろう。

国会死す

2004年12月09日 | ましこノート
小泉首相は国会と国民を無視して自衛隊イラク駐留延長一年を決定した。
記者会見でどんなに延長理由を述べても白々しくしか聞こえない。

とっくに延長を決めていたのに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・北朝鮮キムジョンイルより独裁政治である。

(スタッフより)
11月10日付ましこノート「自衛隊は撤退しない」もご一読下さい。

別人

2004年12月08日 | ましこノート
横田めぐみさんの遺骨とされた骨はDNA鑑定の結果、めぐみさんとは別人だった。
馬鹿にしたとんでもない北朝鮮の対応である。こんなでたらめな事がまかり通るとでも考えていたとしたら余程間抜けか無能としか言えない。

逆に考えれば小泉首相がなめられており、外務省が馬鹿にされている証明である。 ここまでコケにされるとかえって結論は早い。
経済制裁を直ちに実行すべきであり、食糧支援もストップすべきである。
勿論国交正常化交渉も進めるべきでないし、ましてや国交回復もすべきでない。
二度も小泉首相はピョンヤンに足を運び、ある意味では土下座外交であり、侵害さ れ た日本の主権は何ら回復されず、日本人の人権は無視されたままである。

今、北朝鮮は大きな変化の渦の中にあるとの情報が流れている。
何が起きても不思議でない状況にある。そんな国に何十人とも何百人とも言われる 拉 致された日本人がいることを考えると、恐ろしいと同時に「何とかして助け出さ なければ」との思いが募る。
甘い考えと姿勢ではなく、毅然とした圧力をかける決断を小泉首相に求める。

北朝鮮との国交回復を実現して歴史に名を残したい功名心の犠牲に、拉致された日本国民をしてはならない。

神戸からの発信

2004年12月06日 | ましこノート
神戸に出向き医学博士沢村誠志先生にお会いしてきた。
先生は兵庫県立総合リハビリテーションセンター顧問・中央病院名誉院長の職にある。
日本リハビリテーションの最高位にあり医療・福祉・介護の理論・実践・政策の指導者である。
約2時間半にわたりご指導いただいた。
来年の介護見直しに合わせ、日本の医療・福祉の改革の必要性を危機感を持ち強く訴えられた。

中央官庁の縦割り行政の弊害と、これを改革すべき政治の信頼の無さと、業界の既得権の強さという環境の中での改革は、半端の覚悟では不可能であるという共通の認識を確認できた。

政治に望むことは大きなビジョンを作り、間違いない方向にリードし、実行する力であり、そのためには官僚の知識と能力を活用することである。そのためには現場を知り、先進国を知ることが大切である。
この基本的なところから様々な各論に入り具体的政策をご教示いただいた。

特にプライマリーケアシステムの必要性、かかりつけ医の制度化、マンパワーの増強、等を始めとして年齢、障害にかかわらず全ての国民のニーズに対応する医療福祉システムを創らなければならないとのビジョンが、日本が欧米各国に追い付くものである。


そして政権を取った時に実行するためには、中途半端な覚悟では実現出来ない。
政権を担当することは決死の覚悟が必要であることを、あらためて民主党は認識しなければならない。

アリバイ作り

2004年12月05日 | ましこノート
大野防衛庁長官がイラク・サマーワに向け出発した。
この10日にも小泉首相が自衛隊サマーワ駐留延長を決定するので、その前にサマーワでの自衛隊の活動が人道復興支援に貢献している、そしてサマーワは非戦闘地域だと既定事実を造るために急遽サマーワに飛んだのである。
武部自民党幹事長、冬柴公明党幹事長がサマーワに行くことも全く同じ理由である。 どうせ完全護衛され安全な場所を選びサマーワで自衛隊を激励してくるだけである。
パフォーマンス優先ミエミエで国民はこんな事で騙されない。

小泉首相が今やらなければならないのは国民と国会に説明責任を果たすことである。
何故駐留延長が必要なのか、サマーワでどんな活動をしているのか、いつまで延長するのか、経費はどのくらいかかるのか等国会開会中に議論をし説明責任を果たすべきだった。

民主党は派遣そのものに反対であり勿論延長に反対である。
命令により派遣された自衛隊に責任はない。彼等の安全を願い無事の帰りを祈る。

臨時国会終わる

2004年12月03日 | ましこノート
53日間の臨時国会が今日終わった。残念ながらお粗末な国会だった。
日本歯科医師会政治連盟による自民党や自民党議員への闇政治献金問題はほとんど解明されず、政治資金改正も行われなかった。
橋本元総理はじめ関係者は誰一人国会で喚問されなかった。ますます政治不信が高まった。
政治家はみんな同じ穴のムジナと思われるのが残念だ。
企業・団体献金を喉から手が出るほど欲しいのをやせ我慢して断り、個人献金をお願 いしている私としては悔しい。

自民党は迂回献金はなかったと小泉首相に報告したが嘘である。
鈴木宗男前衆議院議員も週刊誌で告白している様に迂回献金は自民党では当たり前で ある。
私もかって自民党にいたから知っている。引き続き徹底的に追及していく。

また自衛隊のイラク派遣延長についても14日の派遣期限には国会も開かれておらず、 説明責任を果たさず、派遣延長を決めているにも拘わらず言葉だけで「慎重」とか 「状況をよく判断して」などと言いながら、実は派遣延長を決めている。
こんなやり方を自民党は何の抵抗もなく容認してしまう程、良識も思慮も抗議も無く なってしまった。

それ以上に民主党の国会対応が、闇献金と同じ様に悪かった。
イラク特別措置法廃止法案は国会に出したが数時間の審議で審議未了により廃案にな ってしまった。
国民の6割以上が派遣延長反対の世論を無視して強行する小泉政治を退陣に追い込むためにあらゆる手段を講じていく。
また派遣隊員の無事と安全を祈る。

そして新潟中越地震はじめ災害対策が極めて不十分である。
超法規で対策を実行しても国民は誰も文句を言わない。何故やらないのだろう?
新潟中越は間もなく大雪の季節に入る。まだまだ国会が果たさなければならない課題 はたくさんある。

その責任と使命を国会議員は感じないのだろうか?余程しっかりしないと国会は死んでしまう。
今国会を教訓に、これから国会再生に全力を尽くしていかなければならない事を認識させられた臨時国会であった。

税制改革

2004年12月02日 | ましこノート
臨時国会も明日で終わり来年度予算編成に入る。 そのために税制改革を行い税の枠組みを作る作業に取り掛かる。

今年の税制は所得税・個人住民税の定率減税の縮小・廃止が最大の目玉である。酒税 の見直しと消費税の引き上げの是非も大きなポイントである。
税負担についてはなにより公平性が大事であり、無駄のない税の使い方が税に対する 国民の信頼を得る条件である。
増税する前に税金の無駄遣いを止め透明性を高める必要がある。その上で税金の使い方の順番を決めるのが政治である。

ここのところが信頼されるようになれば増税が必要になっても国民の信頼と理解が得 られるだろう。
残念ながら税制と予算の決定権を民主党は持たないが税制と予算に対して国民に民主党の考えを発信すべきである。