ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

日本の若者

2004年10月31日 | ましこノート
残念ながらやはり香田さんは助からなかった。
香田さんに心から哀悼の意を表しご家族にお悔やみ申し上げます。

明日午前9時から衆議院外務委員会を開くが、小泉首相に出席要求をしているが 出席出来ないと拒否している。日本人の若者の命が奪われた残忍な事件に対して 政府対応を含めて説明責任を果たすべきである。

自民党国対委員長が小泉首相に出席されたらどうですかと進言したが外交日程があり駄目だとの話しが伝わってきた。どんな外交日程か知らないが、日本人が外国で殺された事を重く受け止めるべきだ。

また今日午後、新潟中越地震被災地への義援金募金活動を行ったがお蔭様で 浄財が14万円超集まった。有難うございました。
特に感激したことは10代の若者達と子供連れの若い親子のみなさんが非常に 多く義援金を出してくれたことだ。日本の若者も見捨てたもんじゃないと嬉しくなった。

久しぶりに街頭募金活動をやったが、やはり国民の皆さんに飛び込んでいくことが 必要だとあらためて痛感した。

香田さんにしてもカンパに協力してくれた若者達も大事な国の未来のある青年達で ある。それだけに香田さんの命が残念だった。

最悪の結果?

2004年10月30日 | ましこノート
とりあえず心配された最悪の結果は回避されたようだ。
早朝外務省から連絡があり香田さんと身体の特徴がよく似た日本人の遺体が イラク、バクダット郊外で発見されたが、まだ最終確認断定は出来ないがいくつかの点で一致するものがあり特に後頭部にある禿げが類似しているそうとの報告だった。
香田さんでなかったことにほっとしたが、まだ最悪の結果も覚悟しなけれはならない 状況である。

政府や自民党の一部から香田さんに対して強い批判が出ているイラク入国を止めるように言われたにもかかわらずイラクに入り人質として拘束されたのは自己責任だから仕方がないと。

しかしどんな理由にせよ日本人が命の危険にさらされているならその命を救うために全力を尽くす責任が国にある。
地震でも拉致でもテロでも同様である。
命の尊さをしっかり受け止めなければならない。香田さんの無事を祈る。

優太ちゃん頑張って

2004年10月28日 | ましこノート
残念ながら長岡市の土砂崩れ現場から92時間ぶりに奇跡的に生還した皆川優太ちゃんのお母さんとお姉さんは助からなかった。本当に残念だった。
心からお二人のご冥福を祈る。
救出された優太ちゃんがお父さんと心身ともに健やかに成長することを願う。

新潟中越地震に対して何か援助しなければと思いながら具体的に直ぐに 行動出来ないことに申し訳ないと思っている。少しでもと考え31日午後2時から郡山駅前広場で義援カンパ活動を行うことにした。

またイラク人質になった香田さんの無事を祈る。
テロリスト武装組織のタイムミリットは29日午前2時7分といわれている。
今回の二つの出来事で人の命の尊さを教えられた。

明・暗ニュース

2004年10月27日 | ましこノート
早朝、イラクで日本人が拉致拘束され、48時間以内にイラクから自衛隊を撤退させな ければ殺すという情報が入り驚いた。今日は衆議院外務委員会の予定であり、町村外務大臣に6時間の質疑をすることになっていた。
外務委員会野党筆頭理事として、第一に拉致された日本人の無事救出のために最善を 尽くす、第二にそのため外務大臣の委員会出席を冒頭のみとし、午前中は大臣不在で 審議を行い、午後の質疑は中止・延期し、第三としてしっかりとした情報開示を求め 政府に早急の対応を求める事を決めた。
時間の経過とともに情報が上がってきているが、まだ詳しい状況や背景は分からない。と同時に4月の3人拘束時に比べれば、政府もマスコミもそして国会議員も余裕が あるように見える。

しかし私は結果は厳しいものになる様な気がして心配である。イラクからの自衛隊撤 退もテロに屈した型での撤退はしないという小泉首相の考えも理解できるし、要求し ないが48時間以内の撤退を求めている今回のアルカイダ系の武装集団による日本人拘 束が最悪の事態を招かないか心配である。

いずれにしても12月14日までの派遣期限後の延長は反対である。 サマワでは自衛隊を標的にした攻撃が相次いでいる。自衛隊宿営地内にロケット弾が 1発着弾し、日本の費用により建立された日本イラク友好記念碑が爆破されている。
イラク戦争も大儀の根拠であった大量破壊兵器が無く間違いであった事が国際的評価 になっている中、日本が自衛隊派遣延長することに新聞の世論調査で63%の人が反対 している結果が出ている。 以前にも書いたが、戦争は始めるときより撤退が難しいという。いまこそ勇気ある撤 退の決断の時である。

一方、新潟中越地震の余震が続き、午前中に再び震度6弱の地震があった。二次災害が 心配である。今夜は今年一番の寒さになる予報だ。 安全と無事、そして心身ともに健康であることを願う。
そんな中、4日ぶりに土砂の中に埋まっていた母子3人のうち2才の男の子とお母さんが 救出された。残念ながらお母さんは死亡したが、男の子は無事である。そして3歳の女 の子の救出が懸命に行われている。何としても無事であって欲しいと心から祈るばか りである。今回の地震災害に対してお役所仕事でなく超スピードで対処すべきである。

食の安全は大丈夫か?

2004年10月26日 | ましこノート
日本人は熱しやすく冷めやすい。
BSE問題についても最初に感染が明らかになった時の国中がひっくり返るよう な騒ぎが嘘のように新たなBSE感染牛が出ても静かで、むしろ牛丼屋が再開出来るかどうかの方がはるかに話題になる。

そんな中で政府が新たに打ち出したBSE対策は月齢20ヶ月以下の牛を全頭検査の対象から外すことが見直しの骨子となっている。国産牛肉の安全は、全頭検査と 特定危険部位の除去という二重の措置で保たれている。
死亡牛を含む全ての牛が検査の対象になったのは、ようやく本年4月のことであり、 なぜ今この対策を急いで見直さなければならないのか、疑問である。

農水大臣は食品安全委員会の答申を待たないでも、米国産輸入の再開は可能で ある旨の発言をした。この発言は日本の消費者の安全よりブッシュ大統領の希望を 優先させる暴論である。

国民の食の安全より政治的圧力が優先されるようではBSE対策だけでなく全ての 食の安全は担保されないし政治への不信は増すばかりだ。

大震災に超法規的措置を

2004年10月25日 | ましこノート
普段出来るだけ空いている新幹線を利用して上京するが今日は大混雑だ。
新潟中越地震の影響で上越新幹線が不通のため東北新幹線を利用しているそうだ。暫くの間続くだろう。

新幹線開業以来40年で初めて新幹線が脱線した。
大惨事にならなくてよかった。
新幹線神話が崩れたと必要以上に騒ぐ人達がいるが大事なことは徹底的に原因を解明し二度と脱線が起きないようにすることだ。

また夕方だったが火災がほとんど無かったがライフラインが大変のようだ。
私の友人がレンタル会社を経営している。福島、新潟、群馬、宮城などをエリアとしているので総動員でライフライン確保のため震災後不休不眠だそうだ。

今日の夕方から天気は雨の予報だし寒さも厳しくなってくる。
まだ雪が降らないだけ助かっている。

現地はテレビや新聞報道以上に大変だろう。
阪神淡路大震災の際、現地に足を運んだ時も予想以上の状況だった。
時間の経過とともに被災者の方々もストレスが高まり精神的に参ってくる。
一刻も早い復旧対策が必要だ。


被害額の確定を待って激甚災害指定のあと本格的復旧対策実施では遅すぎる。
今回は特に超法規的に速やかに災害復旧に全力を傾注していく必要がある。
声を大にして実現のために行動していく。
ここは行政指導ではなく政治指導だ。

新潟中越地方地震被災にお見舞い申し上げます

2004年10月24日 | ましこノート
久しぶりの大きな揺れに驚いた。
ちょうどその時、身体障害者非営利法人創立十周年記念式典に出席中だった。
三度の大きな揺れに出席者全員驚いた。途中、新潟方面のようだとの情報が入り、 昔の新潟沖地震を思い出した。

あの時は高校二年生だった。ちょうど野球部の練習前だった。 外のグラウンドにいたので凄い揺れだった事をよく記憶している。

昨晩は東北でも1、2のホテルだったが大きな揺れにヒヤットした。
夕方現在20名の死亡と2500名の手当が確認されているという。
今後更に増えるだろう。亡くなった方々に心からお悔やみ申し上げると共に 手当を受けている方々にお見舞い申し上げます。

一刻も早く復旧のために全力を傾注しなければならない。
この件については与野党問わず国挙げて早急に取り組む。
そして防災対策に今まで以上に力をいれ安全な街作りをしていく。

阪神淡路大震災の教訓が生かされたのかどうかも検証し、国民の皆さんが 安心安全な生活ができる様にしていく。

田中耕一さんを見習おう

2004年10月23日 | ましこノート
ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんが先日韓国済州島で行われた学会に招待され出席した。
その際ノーベル賞受賞者として特別待遇と高額講演料が提供されたそうだ。
しかし田中さんは断ったと言う。

普通であれば当然の様に特権を受ける、田中さんの行為を見習うべき人間がこの国には数え切れない程いる。特権を特権と思わず感覚が麻痺している代表は政治家だ。政治献金、議員年金はその象徴だ。
今こそ特権を廃止し麻痺した感覚を正常に戻す時だ。

国会議員年金廃止議員連盟の会長として廃止法案の取り纏めを議員仲間と行っており間もなくできあがる。しっかり行動していく。

三位一体改革と暮らし

2004年10月22日 | ましこノート
小泉改革の目玉の一つに三位一体改革がある。国と地方の税財政改革である。
地方六団体がまとめた三兆円二千億円を超える国庫補助負担金削減の改革案に 対して各省庁から反発が出ている。

特に義務教育費国庫負担金削減は郵政民営化に勝るとも劣らない大反対の合唱である。知事会の中でも石原東京都知事や田中長野県知事は反対派の 急先鋒である。教育は国が責任を持つべきであり、教育格差が生じる可能性が 大きい。地方に委ねるべきでないという立場である。

私も義務教育は国が責任を持つべきである立場である。
勿論、地方分権を積極的に推進する考えだが治安、教育、安全保障、環境、 災害などは国が責任を持って行い、それ以外は基本的に地方に財源を含めて 任せるべきである。

その意味で三位一体改革は憲法改正と並んで与野党問わず政治の最重要テーマと なるだろう。

政治家一人一人もこのテーマについてはっきりした意志表示が求められる。

地方分権が進めば地方自治体の長は今まで以上に創意工夫が求められ、 より住民との距離が縮まり民意を吸収し暮らしに反映していく責任が大きくなる。

そんな時代の流れの中、福島の「あしたの暮らし」を元気にしていくイベントが私の 地元郡山市で今日から始まった。「NEXPO2004ふくしま元気博」である。
これからの暮らしに欠かせない最先端ITやユビキタス技術のいろいろを使い ネットワーク社会のもと我々の暮らしをより良いものにしていくイベントである。
是非行って観て欲しい。

国会証言を求めるべき

2004年10月21日 | ましこノート
台風23号で犠牲になられた方、被害を受けられた方に心よりお悔やみとお見舞いを申しあげます。

さて、国会も今日の参議院の予算委員会が終わり来週から各委員会が立ち上がり法案審議に入る予定である。ここで改めて考えなければならない事は、やはり「政治とお金」の問題である。この臨時国会は①日歯連の政治献金、ヤミ献金疑惑に徹底的にメスを入れ、事実関係を明らかにする。②政治家と政党と政治団体との政治資金の関係を改正し、より透明度を高めていく。③迂回献金を廃止する等、与野党問わずの責任である。しかしながら自民党や小泉首相は全く他人事風である。

1億円の小切手を貰った人やその場に同席した政治家が何ら罰を受けず、小切手受け取りに全く関係のない落選中の人が起訴されるという摩訶不思議なことが起こっている。ヤミ献金や迂回献金を受けた政治家が数十名もいるのに何の問題にもならないという馬鹿げたことがこの国の政治の世界に罷り通っている。国民から見れば納得がいかないだろう。

民主党は本当に政権を担当する気があるならばこの問題について徹底的に明らかにして国民の納得のいく国会審議をする責任がある。橋本元首相の証人喚問は当然である。政治倫理審査会という国民がその存在すら知らない密室での弁明で済ましてしまってはならない。

偽証罪のある国会証人喚問の場での証言をしてもらうことが必要である。ヤミ献金や迂回献金を受け取った議員も同様である。

民主党はそのために審議拒否をしても私は国民の支持は充分得られると思う。小泉首相の政治資金疑惑も同様である。国民からすれば自民党も民主党も同じ穴のムジナに見えてしまう。

民主党に期待している国民はこの1億円に代表される「政治とお金」の疑惑をしっかりと注意深く見ていることを民主党は肝に銘じて国会運営にあたるべきだ。