ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

ケジメ

2006年02月28日 | ましこノート
ようやく民主党永田議員が記者会見でメール問題について謝罪した。
また野田国会対策委員長が辞任した。
永田議員は党員資格停止処分で民主党はケジメをつけた事になった。
政府・与党はこのケジメに厳しい発言をしている。
今後、国民がどんな反応を示すか興味深い。
民主党は解党的出直しの気持ちと体制で信頼を回復する必要がある。
私が心配するのは自民党逢沢幹事長代理が発言した事である。
それは「今後国会での質問に何等かの制限を設ける必要があり
検討していきたい」とのテレビでの発言である。
重大な問題発言である。
憲法で保証されている国会議員の不逮捕・発言への免責特権により
国権の最高機関であり唯一の立法機関としての国会は
逢沢発言が実施されれば死んでしまう。

金メダル、おめでとう荒川選手!

2006年02月24日 | ましこノート
ようやくトリノオリンピックで日本選手が表彰台に上がった。
それも金メダルだった、女子フィギアスケートで荒川静香選手が
優勝し期待に見事応えた。
プレッシャーは相当なものだったろうが、
八年前の長野オリンピックの悔し涙をバネに努力を重ね
栄冠を勝ち取った。
おめでとう!言葉では言い尽くせない苦労があったろう。
今朝5時からテレビにかじりつき日本選手を応援していたが
見ている方も緊張した。
同時にスルツカヤ選手にも金メダルをと思ったのは
私ばかりだかろうか?
努力をしても結果が良くない時もあるが
いつかは必ず報われる時がくる。
辛い厳しい時ほど下へ下へと根を伸ばしていく事が大事だ。
メダルを取れなかった選手達も
オリンピック代表になった事だけでも素晴らしい。
誇りを持ってこれからの人生を歩んで欲しい。

永田町界隈

2006年02月23日 | ましこノート
久しぶりに永田町界隈に来ている。
三日間、議員仲間や官僚・経済関係者と懇談しながら
情報交換をしている。
なんと言っても最大の関心は民主党がどこまで責任問題を
広げるかである。
前原辞任がいつになり後任に誰がなるのか、小沢一郎代表が
実現するかどうかである。
メールの真贋や3000万円が武部自民党幹事長次男に渡ったかは
民主党の対応のまずさに呆れ返り関心がなく、
完全に民主党の政党として体を成さない前原執行部の未熟さによる
責任問題に移っている。
特に霞ヶ関の官僚は敏感にこの動きに反応している。
「敵に塩を送る」とばかり自民党は前原執行部のほうがやり易いので
これ以上追い込まず幕引きをする腹ずもりとの話しも
強く聞こえてくる。
民主党は正念場である。
攻めるも退くも早くしたほうがいい。

子供の命を大切に

2006年02月20日 | ましこノート
先週、滋賀県長浜市で五歳の幼稚園児二人が同級生の母親に
刺殺された。なんとも忌まわしい事件で悲しい限りである。
尊い命を奪われた二人の園児はもとより両親はじめ関係者の
気持ちはいかばかりか、心から亡くなった二人の園児のご冥福を祈る。
しかし世の中、本当におかしい、昨年だけで105名の子供達の
命が犠牲になっている。子供が子供を殺すケースも増えている。
また殺人の方法が年々残虐になっている。精神状態が正常ではないから
勿論殺人を犯すのだろうが、そんな精神構造をつくる根本原因は
何処にあるのか真剣に追求し、解決策を少しでも見出して
いかなければならない。
家庭、学校、職場、地域社会などの群れの環境。
教育、道徳、倫理などの心・学びの環境。
人間関係、食生活、信仰などの精神環境。
政治、メディア、インターネットなどの事象環境。
その他多伎にわたり係わり合う世界において物質的優先、拝金主義、
欲求実行主義が当然のように進んでいく現代日本社会を改めて
行かなければならないと危機を強く持っている。
その第一歩は先ず選良たる政治家が国民の模範になる事である。
「国家の品格」という本がベストセラーになっているがまさに
政治家が国家の品格の代表にならなければならない。
そこから国挙げてこの忌まわしい世相を直し人の命を大切にする
日本にしていく必要がある。

3000万円の真偽

2006年02月17日 | ましこノート
いわゆる爆弾発言になり政界に大激震が走り政局となり
内閣総辞職までいくのか、あるいは小泉首相いわくガセネタであり
民主党の存亡にかかわる風説の流布なのか、
極めて重大な国会質問が昨日あった。
民主党永田寿康代議士がライブドア前社長堀江被告から
武部自民党幹事長の二男に3000万円が
選挙コンサルタント料として振り込むよう指示したメールが
あると暴露した。
この内容の真偽は当事者だけの問題だけでなく、
多くの問題を提起していると同時に政治の本質に
かかわる問題である。
政治とお金、国会における質問の公的責任、
政治家の国政調査権と能力、
政治家と政党の説明責任、メディア報道の在り方と客観性、
国民の知る権利など。
国会は立法府であり国政調査権を持つ国権の最高機関である。
国会議員は憲法第50条で不逮捕特権があり
第51条で議院で行った演説、討論又は表決について、
院外で責任を問われない。
だからこそ国会議員の行動、発言は国民の模範とならなければならない。
3000万円発言の決着を注意深く見守り今後の行動につなげよう。

ガンバレ日本!

2006年02月14日 | ましこノート
トリノ冬季オリンピックが開かれている。
日本選手が苦戦している。
メダルが期待されていた前半の競技、女子モーグルや
男子スピードスケート500mの応援につい徹夜で朝方まで
テレビを見てしまう。
結果は残念ながらメダル獲得はならなかった。
このままでは一つもメダルが獲得出来ないのではと
マイナス思考に陥る。
「参加することに意義がある」オリンピック精神も分かるが
やはり日本選手が活躍してメダルを獲得して欲しいと思ってしまう。
カンバレ日本選手!
プレッシャーに弱いと言われる日本選手には結果を気にせず
持っている実力を発揮してくれれば結果は付いてくると
言葉では簡単だが、選手にとっては大変だろう。
それでもガンバレとエールを送る。

金利引上?

2006年02月10日 | ましこノート
福井日銀総裁が昨日の記者会見で五年近く続けてきた
量的緩和政策の解除に向けて強い意欲を示した。
勿論、政府・与党内には解除に慎重な意見も根強い。
財政再建や景気への影響を考えて解除してもゼロ金利は
長期間続け必要があるとの圧力も強く出てくる可能性がある。
ここで重要な判断はゼロ金利政策の継続の是非である。
昨年末福井日銀総裁は国会でゼロ金利政策により本来国民が
受け取るべき預貯金に対しての利息の損失はどの位か
との質問に対して「約154兆円」と答えた。
現在国民の現金預金は約700兆円あるそうだ。
仮に利息3%としたら21兆円のお金が国民の懐に入る。
この十年近く可処分所得が増えないほとんどの国民にとって
この利息は大きな魅力であり景気回復に大きな影響を及ぼすだろう。
今金融機関は金余りの状態であるが融資先は金融庁の
検査・監督があり限定されている。
そこで別法人のファイナンス会社を作り高金利で堂々と中小企業に
ダイレクトメールをし融資をしている。
公的資金を注入し不良債権を処理しゼロ金利で利益を出している。
もう国民の預貯金に利息を還元するタイムリミットが
来たのではないだろうか、格差社会が進む今こそ
ゼロ金利見直しの時期だ。

潮目

2006年02月07日 | ましこノート
日本には古来二十四節気及び雑節十一がある。
節気は毎月二つある。日本人は節を大切にしてきた。
現代の様に科学や技術がなくとも太陽や月や自然の動きと
共生しながら節目々に知恵を出し合い生活を創りあげ長い歴史、
文化、伝統を築いてきた。
日本は特に春夏秋冬を持ち四方海に囲まれた国であるため
欧米やアジア大陸とは違う精神国家が形成されてきた。
それは科学や技術では計り知れないものが存在するのである。
二十四節気の中でも二月は大きな変わり目である。
「立春」と「雨水」と厳しい冬の寒さから解放され春の温かい日差しを
迎える希望に満ちる節目である。
政治の世界にも後で気がつけばあの時が大きな変わり目だったと
分かる事がある、これを「潮目」が変わると言う。
今年に入り小泉政治も求心力を急激に失ってきた。
耐震偽装、米BSE輸入問題、ライブドア・ホリエモン逮捕に加えて
防衛施設庁官製談合問題など大きな事件が立て続けに出てきた。
しかし最大の問題は「皇室典範改正」だろう、
小泉首相・安倍官房長官が党議拘束をかけて改正を今通常国会で
実現すると昨年末から繰り返し発言しているが改正反対が
小泉内閣閣僚をはじめ顕在化してきた。
小泉首相が強引に進めれば内閣総辞職につながる可能性がある。
今日、秋篠宮妃殿下紀子様が第三子をご懐妊された事が明らかになった、
誠におめでたい。
皇室典範改正にも大きな影響があると思われる、
男子誕生なら男系は維持できることになる。
それでも今通常国会で何がなんでも改正をやるというなら
二月は政治的潮目になるかも知れない。

議員年金廃止偽装

2006年02月06日 | ましこノート

議員年金廃止法案が成立した。
中身は廃止と言えない。
私が廃止議員連盟会長をしていた昨年、内閣法制局と仕上げた法案は
議員年金はどんな形にしても存続しない内容であった。
小泉首相の鶴の一声で自民党は重い腰を上げたそぶりをしただけだった。
議員特権を無くす事が出来ない政治を国民は信頼するのだろうか?
格差社会が広がる今こそ議員が国民との格差を無くすことから
襟を正していくべきだ。
ベストではないがベターだと考えると特権は何時までも廃止出来ない。
昨年の総選挙で当選出来なかった事が悔しい。