ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

国会が主戦場

2008年01月31日 | ましこノート
自民党が国民と議会を無視して提出した「つなぎ法案」により
混乱していた国会は「両院議長あっせん」により正常化しました。
けれども、暫定税率と道路をめぐる問題は、何一つ解決したわけでは
ありません。それどころか、暫定税率に象徴される既得権益を
なりふり構わず守ろうとする道路族の横暴な姿を記憶に留め、
今後の議論を注視していく必要があります。

そもそも、「暫定税率」問題は、国民生活に大きな打撃を与える
原油高騰のなか、道路かガソリンの25円値下げかの選択として
焦点化してきました。しかし、本質的な問題は国土交通省の巨大利権
ともいえる道路特定財源の一般財源化と、地方の自主財源確保という
大きなテーマがあるのです。同時に、自民党の町村派があぶり出した
特別会計のいわゆる「埋蔵金」の不透明を国民に明らかにする責任が
あります。これは、各省庁、すなわち官僚の聖域とされてきた領域です。
これに大胆に踏み込んで、ムダを排し、本当に必要とされるもの以外は
国民に還元する必要があるのです。別の視点から言えば、官僚主導型の
政治から政治家主導型への政治改革です。

暫定税率の廃止をめぐっては、地方に不安の声があるのも事実です。
地方の財源不足から、必要な道路整備さえもできなくなるのではないか。
けれどもこれは政府自民党の宣伝にすぎません。民主党は必要な道路
については整備することを主張していますし、財源も確保出来ます。

今こそ、税金の使い道を変えていかなければなりません。
暫定税率廃止後も地方に負担を押し付けることなく、道路建設の予算を
確保する。特定財源によって、地方が国家に財政的に縛られることなく、
自主財源を得ることによって道路整備を進めるのです。このことは、
とりもなおさず地方分権を一層進めることにほかなりません。
国が地方を切り捨てるのではなく、地方が自主的に使える財源確保
のための法制化を民主党は急いでいます。

国民の生活が第一です。道路族議員や官僚が国政を左右する
自公政権と対決していきます。


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両院議長あっせん

2008年01月30日 | ましこノート
自民党のつなぎ法案提出により混乱していた国会は
「両院議長あっせん」により正常化した。
内容は①総予算及び歳入法案の審査に当たっては、公聴会や
参考人質疑を含む、徹底した審議を行ったうえで、年度内に
一定の結論を得るものとする。②国会審議を通し、税法につ
いて各党間で合意が得られたものについては、立法府におい
て修正する。③1、2について、両院議長の下で、与野党間
で明確な同意が得られた場合は、いわゆるセイフティネット
(ブリッジ)法案は取下げる。要すれば、つなぎ法案を取下
げるかわり、3月31日までの年度内に予算を成立させる、
暫定税率については、期間を10年間維持するを5年ぐらい
に短縮する。2倍になっている税率を半分にする等で、修正し
て継続する事である。
民主党はつなぎ法案を取下げさせて面子を保ち成果を強調する、
自民党は年度内予算成立を確実にし、暫定税率も修正はするが
維持出来る果実を得た。損得勘定からいえば、自民党が圧倒的
に得をして、民主党は中身のない表明上の面子だけ得て、敗北
である。しかしながら、国会上は今回両院議長あっせんでまと
まってよかった。国会審議を通じ民主党の成果を挙げ、政権担
当能力を国民に示すことにより、信頼を得る事が重要である。
小沢代表の求心力が弱まるかもしれないし、解散は、来年任期
満了に近くまでないだろう。


福田首相の偽装発言

2008年01月29日 | ましこノート
国会はH19年度補正予算案を衆議院で審議中に、予てより
自民党内部で検討されていた、暫定税率つなぎ法案を、与党
議員立法として提出する事になった。
福田首相は施政方針演説や、様々な場面で話し合いを大切に
していくから、奇策はないと言明していたにもかかわらず、
つなぎ法案による暫定税率を二ヶ月延長する奇策を、一月中
に成立させる行動にでてきた。
予算委員会でも再三に渡り、中身は全く知らないと繰り返し
答弁した。記者会見では、あれを奇策と言うんですかと言い
ながら最後までシラを切り通した。こんな首相の偽装発言で、
国民を騙せるとでも思っているのだろうか?
暫定税率問題については、廃止しても、道路もつくれるし、
原油も安くなる。
廃止による道路特定財源減収分2兆6千億円の財源は、
ちゃんと手当て出来る財源がある。
民主党が主張している財源の他に、余りある財源がある。
今年度予算案に9.8兆円を国債整理基金に1.9兆円を
一般会計に特別会計剰余金を繰り入れており、
60兆円以上ある特別会計剰余金を使えば、奇策を持ちえ
ずとも、苦しい偽装発言をしなくとも、福田首相はいいの
である。
道路をつくる事だけの為に、暫定税率を十年維持する国会
審議をしない奇策と、福田首相偽装発言で、国会が国民の
ためになるのだろうか、頭を冷やす必要がある。

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官製不況

2008年01月25日 | ましこノート
ようやくここ3日間で株式市場も回復気配になってきたが、
それでも今年になって約2000円安になり、
福田政権発足以降、約100兆円の資産が減少し、
何も対策を打てず傍観しているだけである。
原油高対策もありきたりの対応であり、
極めつけは改正建築基準法による建築関連の著しい落ち込みである。
せっかくの勤労者への賃上げも吹っ飛びそうである。

アメリカの動向を気にせず、政府が思い切った経済政策を
打ち出すべきだろう。
定率減税の復活や緊急に暫定税率廃止、
あるいは建築基準法の速やかな対応など、
やれる事はいくらでもある。
今の状況はまさに官製不況である。
しっかり政治の責任で対処していきたい。

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変化を求めた豪州国民

2008年01月23日 | ましこノート
2日間行われた代表質問も終わった。
午前中、質問の合間を縫って、
サイモン・クリーン豪州貿易大臣との会談に臨んだ。
58才で昨年12月に貿易大臣に任命された。
昨年11月の豪州総選挙で、11年ぶりに政権交代が行われ、
シャドーキャビネット(影の内閣)でいくつかの大臣をやり、
直近の影の内閣貿易・地域開発大臣をやっていた。
前政権は11年にわたり経済的成功をおさめ、
豪州国民の所得も順調に増加し、失業率も低く、
アメリカとの関係を最重要基軸として何等失敗はなかった。
選挙結果は政権交代となった。
その原因を聞いたところ「豪州国民が変化を求めた」
という見解を示した。
いわゆる惰性からの脱却であると。

15年程前、当時政治改革が燃え上がり小選挙区制度導入を検討し、
政権交代が可能なシステムを作るための視察に、
自民党政治改革本部の視察団として羽田孜元首相と一緒に
豪州・ニュージーランドを訪問した。
既に小選挙区制度でたびたび政権交代が行われていた国だけに、
ある意味で成熟した政権交代のシステムがある。
日本では経済的成功が続けは政権交代を求める声は起きないだろう。
FTA、エネルギー、資源、農産物など日本との関係は深いが、
しかし新首相は中国語を流暢に話す親中国派であり、
より中国との関係を強くしていくだろう。
ここにも中国が大きな影響を及ぼしている。
日本の外交戦略をしっかりしていく必要がある。

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代表質問始まる

2008年01月23日 | ましこノート
昨日PC故障の為、ましこノート配信できませんでした。
今朝PC復旧しましたので、昨日のましこノート配信させて頂きます。

国会は首相の施政方針演説を受けて代表質問が始まった。
昨日・今日と衆議院で行われ、今日・明日と参議院で行われている。
残念ながらイマイチ盛り上がらない。
質問者は与野党とも気合いを入れているが、
答弁する首相が淡々と官僚の作った答弁書を読むだけで
全く論戦にならない。
それでなくても委員会や党首討論のように一問一答のように
丁丁発止の議論にならないだけに、
答弁する首相が自分の理念やビジョンを自分の言葉で語る必要がある。
福田首相に期待しても無理なのかもしれない。
予算委員会では小沢代表にも質問にたって真剣勝負をして欲しいものだ。

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通常国会召集

2008年01月18日 | ましこノート
今日、第169通常国会が召集された。
6月15日までの150日間である。
会期延長は一度だけできる。
今日は天皇陛下をお迎えして、参議院本会議場で開会式が
行われた後、衆参両院で総理大臣の施政方針演説始め外務、
財務、経済財政担当三大臣演説が行われた。
とくに目新しい中身はなく、総花的演説であり厳しい日本
の現状を打破し、夢と希望の持てる改革に満ちた国家
ビジョンのない内容であった。また四大臣とも演説が下手
くそで、内容の悪さをカバーする事が出来ないから、尚更
議場はお通夜のようで、与党からもほとんど応援の拍手も
ない。とくに参議院は二番煎じであるから、演説する四人
の大臣も気合いが入らず、シラケムードである。
今後は開会式のように、衆参両院一緒に施政方針演説や、
所信演説は行ったほうがいいかもしれない、検討の余地
ありである。
しかし今通常国会は重要案件が数多い、予算案はもちろん
の事、関連法案の暫定税率他租税特別措置法が沢山あるし、
各委員会とも非常に多い。
我が経済産業委員会は独禁法改正、割賦販売法改正、地球
温暖化防止法、中小企業対策関連法案など10本の法案を
審議する予定である。施政方針演説は二番煎じだが法案は
参議院が生殺与奪権を持っている。
責任と自覚を持ってしっかりやっていく。

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阪神大震災から13年

2008年01月17日 | ましこノート
あれから13年がたった。
あの年の朝、テレビはテロップで地震を報じたが、
余り被害の無いような第一報だったから、たいした事は
ないと思っていた。
午前10時頃、地元で新年の挨拶回りをしていて、
消防団長の家で大惨事になっている事を知らされた。
驚いてすぐに上京し、議院会館で情報収集したことを、
鮮明に覚えている。
その後、もっとも被害を受けた長田地区を中心に、
当時の新進党調査団で視察に行き衝撃を受けた。まるで
原爆を落とされた直後の広島の写真と、同じ風景だった。
百聞は一見に如かず、であった。
それから国をあげての防災対策が強化されてきたが、
まだまだ不十分である。
先日のNHKスペシャル・鳥インフルエンザの伝染に
関する番組は、日本の危機管理体制に、警告を示して
いる良い番組だった。
日本は災害や問題が起きると慌てる、事前にマニュアル
を作っていても実際には、危機管理が作動するまで時間
が掛かりすぎたり、機能しないことが生ずる。
あらためて危機管理を見直す必要がある。

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民主党大会

2008年01月16日 | ましこノート
結党十年目の民主党定期大会が、横浜で開かれた。
政権交代実現の為に自民党を離党した後、新進党を作り
結党大会を行った同じ場所であり、感慨深いものがあった。
衆議院解散・総選挙を、一日千秋の思いで活動をしている
前職や新人の公認内定者の仲間に会うと、昨年の今頃を
思い出す。
衆議院一筋で政治家活動を行ってきた私に、参議院補欠
選挙立候補要請があり、断り続けていた頃である。
結果として平沼代議士が脳梗塞で入院の報道にショックを
受け、参議院与野党逆転の前哨戦の重要性を、総合的に
判断し10日後に立候補要請を受け入れた。
あれから一年、国会の風景は大きく変わった。政治状況も
参議院を中心に面白くなった、いよいよ政権交代である。

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小沢代表の退席棄権

2008年01月15日 | ましこノート
今日で128日間にわたる臨時国会が終わり、
18日から通常国会が召集される。参議院の与野党逆転
による本格的最初の国会だったが、
ドタバタ劇の連続だった。
最後に小沢代表の本会議途中退席による、記名投票棄権
というオチまでつき非難ゴウゴウである。
あるマスコミの世論調査によれば、退席棄権に対して
80%以上が否定的であり、小沢代表の首相就任を望む
は19%しかなかった。
しかし、民主党政権を望むは54%あり、自民党政権
よりはるかに期待は大きく、大連立騒動後の世論調査と
同様、国民は小沢代表と民主党に対する期待を、
割り切っている事がはっきりしている。
先週の三連休中23ヶ所の新年会等に出席し挨拶したが、
ほとんどの人が世論調査結果と同様の反応だった。
日本の現役政治家で小沢代表は、より政治を一番知って
政権の重みと、政権担当の覚悟を持つ政治家はいなの
だから、多くの批判や中傷にもかかわらず、カリスマ的
な政治家として、何時も政治のど真ん中にいるのである。
しかしながら今回の退席棄権は、かなりきついものに
なるかもしれない。民主党が政権を獲り、小沢総理の
もとで、経験不足の有為な若手・中堅政治家を育て
上げて行く事が必要であり、それが民主党長期政権への
道と考えている私から見れば、今回の件には危機感を
持っている。福田内閣が蜃気楼のような存在で、
国民から見れば優柔不断で、何も決断出来ず頼りになら
ないとはっきり思い始めているだけに、残念である。
一日も早い何らかの対応が必要である。
通常国会は腰を据えての国会論戦が望まれている。
ガソリン国会になるのだろうか?

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