ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

国民のささやかな抵抗

2008年04月30日 | ましこノート
ジャイアントパンダ・リンリンが死んだ。22歳7ヶ月で、人間だと
80~90歳に相当するそうだ。日中国交回復後、中国から送られてきた
パンダを上野動物園に見に行ったが、長蛇の列で数時間かかって初めて見た
パンダは可愛く大きかったことを覚えている。是非、胡錦濤国家主席が
来日する時に新しいパンダをプレゼントして貰えば良い。

こんな訃報の中、政府・与党は予定通り暫定税率を再議決した。
民主党も反対の抗議をしたが衆議院の数の力には成す術もない。
問責決議案提出は先送りになったが、この国民世論を無視した強行突破は
必ず後で国民の制裁を受けるだろう。民主党も欠席をせずに反対討論を
淡々と行えばよかったと思うが国対の方針だからしかたない。
今は一致結束がなにより大事である。これからも何回も重要局面がある。
今国会から地元に戻り友人の通夜に向かっているがどのガソリンスタンドも
明日からのガソリン税引き上げに車が長蛇の列である。
庶民のささやかな抵抗である。

問責決議案提出

2008年04月28日 | ましこノート
衆院山口2区補欠選挙は後期高齢者医療制度という神風が吹き
予想通り民主党候補が大差で勝利した。ガソリン税引き上げや
年金問題に対しての国民の反発も大きかったが今回の補欠選挙は
何と言っても老人いじめとなった後期高齢者医療制度が全てだった。
こんな時にはどんなにもがいても民意を覆すことは不可能である。
小泉郵政民営化選挙と同じである。今日福田・太田会談で30日の
暫定税率再議決を決めたそうだ。今回の選挙で70%の世論が
反対している暫定税率を復活し選挙に負けても強行突破する
福田内閣に対して民主党は問責決議案を提出するべきだろう。
民意を踏みにじる政権にNOを突き付ける責任もまたある。
審議拒否とは別の政治責任である。

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聖火リレー

2008年04月25日 | ましこノート
今日の参議院本会議で、駐留アメリカ軍に対する思いやり予算案が
否決され、両院協議会で話し合いがまとまらず衆議院優越規定に
基づき承認された。外交案件としては初めてである。
日米関係が基軸であることは民主党の外交政策の基本であり
何等否定するものではない。政権奪取の曉には最重要国として
当然のことであるが、思いやり予算と称される駐留負担の中身が
余りにもデタラメであり、無駄が多く惰性で継続されてきたことが
不思議であり、日米両国のために決してならない。
ここで一度見直す時期であり敢えて蛮勇を奮ったことを理解して欲しい。

さて8月に開催される北京オリンピックの聖火リレーが
おかしな状況になっている。明日日本でも長野市で聖火が
走る予定だが混乱状態であり、オリンピック精神とは
掛け離れてしまった感が否めない。中国も国の威信にかけても
オリンピック開催の成功は勿論のこと、聖火リレーも最後まで
世界各国でやり抜くだろうが本来の姿でないことが残念である。
明日の長野での聖火リレーはもとより、これから行われる
世界各国の聖火に重大事故がないよう願う。

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1年前に感謝

2008年04月23日 | ましこノート
衆院山口2区補欠選挙の応援に山口県光市に来ている。
今週末27日が投票日で残すところ4日となった。
現時点では民主党候補が一歩リードしているので、
気を緩めず最後まで引き締めていけば勝てるだろう。
自民党候補もよく知っており好人物だが、
ここはどうしても勝たなければならない。
やはり後期高齢医療制度問題が大きな影響を及ぼしている。
タクシーに乗って聞くと高齢者のほとんどが今まで自民党支持だったが
今回の補欠選挙では自民党に投票しない、迷っていると話しているそうだ。
またガソリンスタンドを意識的に尋ねて聞くと
圧倒的にガソリンが安くなりお客さんが喜んでいるし、
スタンドとしても歓迎でありこのまま継続して欲しいと答える。
同時に税金の還元を早急にして欲しいと。
若い経営者が、政治家が言っていた事が現実になって
政治がすごく身近に感じられるようになった、
と熱く語る姿に嬉しくなった。
政権が時々代わるといろいろな事が見えてくるし、
変わることが参議院が逆転しただけでも分かった、と語る。
こんな雰囲気が多く、駅前の立ち食いそば屋では
つなぎを着た中年建設業者が一度は民主党にやらしてみようと
考えている人が多いよ、と話していた。
自民党が負ければ、ますます解散総選挙は遠ざかるだろうが、
この補欠選挙を勝つ事が間違いなく次期総選挙に勢いをつけ
政局の主導権を握る。
1年前の今日が参院福島補欠選挙に当選させていただき
参議院通常選挙に勢いをつけ逆転を果たすことが出来た
記念すべき日である。
今日まで支えてくれた全ての関係者の皆さんに感謝をしながら
更なる情熱と努力を持って日本のため、国民の皆さんのため
志を失わず全力投球をしていく。

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海外の目

2008年04月21日 | ましこノート
10日ぶりにIPUケープタウン会議を終えて昨日、日本に戻った。
早速今日から活動再開である。
午前中に24日に行われる予定の、経済産業委員会の理事懇談会を開いた。
日銀同意人事案件採決で渡辺委員長と藤原筆頭理事が造反したため、党の
処分対象となり残念ながら辞任し、私が筆頭理事に就いた。ネクスト経済
産業大臣をしているので、他の議員を筆頭理事に推薦したが、結果として
私がなった。政策決定責任と委員会運営責任を担うことになり、更に忙し
くなる。さて今週末日曜日には、山口県二区衆院補欠選挙投票日を迎える。
その二日後の29日は、暫定税率引き上げ復活可能な日を迎えるが、補欠
選挙の結果が、福田内閣や自民党の判断に重大な影響を与えるだろうが、
私は勝ち負けに限らず、暫定税率引き上げ復活を断行すると思う。時期は
少しズレるかもしれないが。補欠選挙敗北ならば、自民党は福田内閣に引
き上げ復活をさせ、洞爺湖サミットを花道に福田退陣新内閣誕生を図り、
暫く様子見をしながら、解散総選挙のタイミングを探るだろう。
ほんの僅かだが日本を離れると、海外の目はほとんど日本には向いていな
いことがよくわかる。CNNを初めとしてメディアは、日本に関する報道
は無いといって等しい、内政問題で行き詰まっている日本には、振り向き
もしないのだろう。ここは一日も早い解散総選挙が望まれる。

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ケープタウン会議最終日

2008年04月18日 | ましこノート
早いものでIPUケープタウン会議も最終日となり、今午前10時から
評議委員会が開かれている。夕方に最終本会議で閉会となる。
昨日午後4時半頃、本会議にて演説を行った。100人を超える
スピーカーの最後から2番目であったが、世界中から参加した
国会議員達の前での演説は貴重な体験であり、自分の意見を発信
出来たことはよかった。昨日はまた東ティモール、イラク国会議員と
会談を行った。またオーストラリア等と共同提案を目指した「CTBT」
(包括的核実験禁止条約)関係を正式議題の一つに決定した。
実務者としてとりまとめをした成果があり、特にオーストラリア議長との
信頼関係を築くことが出来てよかった。

6日間の会議で感じたことは、
1.日本は継続して同一議員を派遣していくべき、
2.女性議員を多く派遣すべき、
3.英語力をしっかり持つこと、
4.立法府議会の議員として政府に左右されずはっきり考えを開陳・主張すること、
5.最大の負担金拠出国として、しかるべき役職を採るべき等である。
いずれにしても初めてのIPU会議に参加でき多くの事を学ぶことが出来た。
何よりも各国の国会議員の質の高さである。立法府としての立場を確立し、
議員としての見識とビジョンそして発信力が優れている。
日本の国会議員で満足していては世界でイニシャティブはとれない。
多いに刺激を受け、力不足を痛感した会議だった。日曜日に日本に戻ります。
ケープタウンより

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レアメタル外交

2008年04月17日 | ましこノート
ケープタウン会議も4日目になり残すところ明日1日となりました。
こちらは午前11時です。本会議が再開され各国代表演説が再開
されています。私は106番目なので午後6時頃になりそうです。
限られた時間で各議員とも素晴らしい演説をしています。
中には時間オーバーでマイクを切られてしまうことがあります。
今もベネズエラ代表が激しくアメリカ批判をしてタイムオーバーとなり
マイクを切られました。

昨日は会議の合間を利用し、レアメタルについてヨハネスブルクから
日本の2商社の担当者に来て貰いレクチャーを受けた。
エネルギーも我が国にとって極めて重要であるが、近年新エネルギーや
代替エネルギー開発が進み、更に研究開発も行っており、エネルギー
確保に期待がもてる状況にある。しかしながらレアメタルはまさに
限られた資源であり、我が国の経済産業に不可欠なものである。
白金、リチウム、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、
タングステン等30種、またレア・アース(希土類)として
スカンジウム等17種が工業用途としてある。

これらが我が国に入らない事態になれば代替種は無く、経済産業は
完全にマヒし日本は立ち行かくなる。これらのほとんどはアフリカ大陸に
圧倒的な種類・量で埋蔵されている。中国は自国でもかなりの種類・量を
持っているが、積極的にアフリカ大陸資源外交をいち早く進め、
アフリカ大陸53国と既に国交を開き、資金は勿論のこと、技術、人材、
インフラ投資を提供し、レアメタル確保に血眼である。日本政府は全くと
言っていいほどレアメタルの認識も危機感もない。ようやく昨年11月、
甘利経済産業大臣が南アフリカとボツワナを訪問して、遅まきながら
資源外交を行った。この件に関して何度か参議院経済産業委員会で
私は取り上げ、レアメタルの重要性を訴え甘利外交を評価した。

今回の南アフリカ訪問は又とないチャンスであり、一層レアメタルの
重要性を認識した。アフリカ大陸で資源確保に頑張っている日本商社の
声や要望を国の政策・制度に具体的に反映させる事が出来るよう
一日も早く政権奪取が必要である。目先の資源外交ではなく、
中長期の対策を速やかにやらなければレアメタルの価値観を知った
アフリカ各国は相手にしてくれない。まだ間に合うようだ。
昨晩の古屋大使主催のパーティーに来てくれたアフリカ各国の
議員達は日本との確かな外交を望んでいる。

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IPUケープタウン会議より

2008年04月16日 | ましこノート
ケープタウンは今、午前10時半です。
アジア・太平洋地域グループ第二回目会合が開かれています。
今日で4日目に入り、活発な交渉が行われている。
昨日オーストラリア代表団と「包括的核実験禁止条約
(CTBT)の発効を実現する必要性」を提案する事について、
日本代表として取り纏めるための下協議を行った。
日本とオーストラリアに加えて英国とザンビアを共同提案国とし
「CTBT」と一緒に核不拡散・核使用禁止をとりあげる事で合意した。
2009年春の総会で正式議題になるかどうか、
これからの各国の働き掛け次第である。
世界各国の国会議員が参加しており、明確な意見を持ち積極的に発言する。
そして継続して各国は議員団を派遣してくるので、
人脈をつくり交渉もしやすくなる。
ただ単に参加するのではなく、積極的に日本議会がリーダーシップをとり
日本の考えを議題に採択されるようにし、
世界に発信していく必要性を強く感じている。
1地域グループだけでの存在では、IPUへの最大の拠出国としては
税金の無駄使いとなってしまう。
「貧困の削減」を全体テーマとして、本会議で一ヶ国8分の時間で
演説をしている。
昨日、日本議会として衆議院から丹羽雄哉議員が演説した。
私は明日午後の本会議で演説する予定である。
既に60人が演説したが、さすがに限られた時間のなかで
素晴らしい演説をしている。

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ケープタウンから

2008年04月15日 | ましこノート
メール発信が誤操作により出来ず、ケープタウンに到着以来
出来ませんでしたが、ようやく修正でき遅まきながら、
とりあえず第一報をお送りします。こちらは現地時間午後2時45分
(日本時間午後9時45分)です。成田から約30時間かかり、
ケープタウンに着きました。初秋を迎えている時期ですが
地中海性気候なので温かく、半袖で充分で連日快晴に恵まれています。
100を超える国々が参加して118回IPU会議が開幕しました。
全員が国会議員です。日本から参議院議員2名、衆議院議員4名が
代表団として参加しています。3日目の午前中本会議が終了し
夕方の再開までの休憩を利用してテーブルマウンテンに来ました。
海抜1000メートルの頂上からメールしています。
ケープタウンを一望するパノラマは美しいの一言です。
明日以降随時報告します。

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南アフリカ共和国ケープタウンへ

2008年04月11日 | ましこノート
今日から20日まで10日間、IPU国際会議出席のため
参議院派遣議員団団長として南ア・ケープタウンへ行ってきます。
明治中頃から始まった世界で最も古い歴史のある国際会議で
ケープタウン会議にも世界各国から100を超える国が参加する予定です。
会議開催中本会議で日本代表として演説をする機会を与えられました。
「貧困の削減」をテーマにスピーチする予定です。成田から24時間
フライトの長旅ですが楽しみです。南アはレアメタルの世界最大埋蔵・
生産国ですので、日本にとって石油に勝るとも劣らない最重要資源ですから
特別にケープタウンでレアメタル関係会議を独自にセッティングし、
民主党「次の内閣」経済産業大臣として資源外交をしていきます。
時々ケープタウンから「ましこノート」を発信できればと思っています。
暫く日本を留守にしますのでよろしく。行ってきます。

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