まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

絵筆を持たず20年。

2013-03-17 | 随筆
高校時代は画家になろうと思ったことがあった。
しかしその後「絵は平面」と描かなくなった。
もっと広い社会で「体験」したかったのかも知れない。
その後20年経って、おやじが病に臥せって、ちっとでも元気になってもらうよう、親父の若き頃、家族を引っ張ってくれた頃を、20年ぶりに絵筆をとって、郷里の夕焼けを背景に描いたのが上記の油絵だ。
それからまた20年の昨日、団地のテラスで住民による展覧会があって、ふっと立ち寄った。
「今日はまだ初日なんで、絵を描いておられるんなら展示してください。以前に描かれたものでもかまいません」、係の人がそういうので、親父の肖像画と、上記の絵の印刷されたものを持って出品した。
「最愛なる我が家族たち」という上記の絵は、1Mぐらいの油絵だが、今は京都の母親の手元にある。以前雑誌の表紙になったことがあったので、その表紙を展示した。
真ん中の小学1.2年生くらいのチビが俺である。この頃が一番幸せな時だったかも知れない。
ところで、団地の住民は高齢者が多いが、出品された絵はどれも確かな絵ばかりだった。描き続けておられる人ばかりだ。
おいらはヒマばかりあるのに絵筆を持つ気にはなれず、ひたすらその手をパチンコ台に釘づけにしている。カミさんも20年以上フルートを吹いていたのに、まったく吹かなくなった。
クリエイティブなことに携わらないと、ボケが早いぞおーっと、思うが、やっぱり自堕落なままである。

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