まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

寝る前に読む村上春樹!

2013-12-13 | 随筆
いつも寝る前に村上春樹氏の作品を読んでいる。
長編の「ノルウエーの森」「ねじまき鳥クロクニル」、そのほかほとんど同氏の作品を読み続けている。
文芸春秋の最新版に、村上春樹氏の短編で、関西弁で歌う「イエスタディ」はまだ読んでいないが、その前の「ドライブ・マイ・カー」や「恋するザムザ」など最新作も読んだ。
でも、最も面白いのは、やはり長編で、特に「1984」と「海辺のカフカ」は村上作品の最高峰である。
同氏の作品に一貫していることは、
「理性や理屈で説得できない分野を描く」
ということにあるようだ。
だからそんなにストリー性があるわけでもないので、読んでしばらくすると、内容を忘れてしまう。
もっとも自分のアタマも大したことないから、改めて同じ本を何度読んでも、いつも新鮮な気持ちで読んでしまう。

「理性や理屈で説得できない分野を描く」

考えてみれば、「自分が何故存在するのか」さえ、何も解らない中で、我々は生きている。
根本的な存在理由さえ解らずにありながら、形而下ではすべてが明晰であるかのように生きている。

村上春樹氏の作品群は、いつもそんな俺に、「本当は何もわかっちゃいないんだよ」と警告を与えてくれる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿