まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

存在は一夜の夢。

2013-04-07 | 随筆
テレビや新聞、ネットでは、毎日さまざまなニュースが流れている。
まさに流れているという感じで、「生きる」ために、本当にそんなニュース情報が必要なのだろうか、と思う時がある。
生きていくのに、そんなニュースを知らなくても生きていけるし、実際、テレビも新聞もネットも観なくて、世の中のことを何も知らなくても生きていけるだろう。
でも、人間というのは生きている「今の立ち位置」というのが気になるのである。
自分というものが、今、世界・社会の中のどこにいて、どういう位置に立って生きているのか、確認しなければ不安になるのである。
しかし、存在というものは、もともと不安定なもの。いつ、死がやってくるかわからない。
現役の頃、木枯らし紋次郎を演じた中村敦夫氏に二時間のインタビューを試みたことがある。彼はインタビューの締めくくりに「谷さん、所詮人生は死ぬまでの暇つぶしですよ」と言っていた。
あぶくのように生まれて、あぶくのように死んでいく。
存在は、一夜の夢か。