私は50歳を過ぎてから映画館に通う回数が増えました。学生時代はそれこそ映画館のはしごもしていたのですが、就職し社会人となるとめっきり足が遠くなりました。それがとある1本の映画との出会いで、映画館で映画を見るのもなかなかいいもんだと再び気づき、映画館へと通うようになりました。それと夫婦で見ると割引があるのもお得でそれも一因となりました。そんななかで近くの映画館でお気に入りが吉祥寺のバウスシアターです。ミニシアター系の映画を上映してくれ、文化の香りも高い吉祥寺にはぴったりの映画館だと思っていました。映画を見終わった後は、吉祥寺の街をブラブラとしたり、ショッピングも楽しめる。大型書店のジュンク堂やヨドバシカメラなどもうれしい店舗です。しかし、そのバウスシアターも閉館になることをつい最近知りました。そうなんだ、残念だなあと思っていたら、昨日の朝日新聞に、バウスシアターの閉館の内容とともに経営が大変な映画館の記事がありました。その記事によると、バウスシアターは63年の歴史があるとか。現在の映画館状況はシネコン優位であり、文化的なレベルが高い映画を上映する単館ロードショーは苦戦の一方。映画をどう見るかは、人それぞれで趣向も違いますが、アート系の映画の上映のチャンスが失われていくのは、もったいない。私としてはそうした映画は感性磨きの場としてけっこう重宝しているから。遅れてきた映画ファンの一人として、映画館関係者にはがんばってもらいたいですね。
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