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核兵器廃絶国際キャンペーンicanがノーベル平和賞受賞2017

2017-10-28 23:37:08 | 国内国際情勢
海外の原発問題に詳しい人やIAEA関連の人ならば、日本の原子力発電が核廃棄物の処理を巡り真っ当な対応をするつもりが

無い国であることは当然の事として理解されている。3.11震災事故ばかりでなく、その前から廃炉が近い福一原発の過度の

負担を考慮せず強引に稼働させ続けていた事実からも、最終的な核廃棄物の処理が整わない状況が残念ながら罷り通っていた。

日本政府は福一原発が近い将来には老朽化から廃炉になる必然性を無視してまるで何時までも続く夢のような永久機関のように

唱えていた非現実的な原発の理想は、3.11の震災により脆くも崩れ去り原発の杜撰な管理体制が露呈して核汚染の危険性を

国民に目の当りにさせた。そればかりか原発の安全性の杜撰な管理が明らかに行われている実情を当時の旧民主党政権の菅直人

総理大臣に押し付けた。自民党の原発推進派関連の政治家のこうした隠蔽工作が、原発に対する国民の錯乱に近い認識を作り出し

3.11震災からの復興に大きく影を落とす結果になってしまった。 少なくとも原発に関する正しい安全性の知識だけでも啓蒙できて

いれば、ここまでの混乱はしなかったと思う。そして今も尚、日本政府は原発推進派でありながら、核廃棄物の最終処分について

真っ当な答えを持っていないことに気付かされた。 



核兵器廃絶国際キャンペーンicanが2017年10月にノーベル平和賞に輝いた。 核兵器を廃絶するための機会を作り出すNGO団体だ。

日本は核兵器保有国の米国に後ろ盾をして貰っている以上は諸手を挙げて受賞に賛辞を贈ることが出来なかった。世界で唯一の戦争に

よる核兵器の被ばく国であり、過去には佐藤栄作首相が「非核三原則」でノーベル平和賞を受賞しているにも関わらず、

icanを評価するコメントを直ぐに出せなかった。 一昔前とは大きく国色が変わってしまったようだ。いや一昔前は米国もオバマ大統領が

核無き世界を目指してノーベル平和賞を受賞したはずだったが、その後は賞を返還するよう催促まであったと皮肉られた。

何度と無く新たに生まれる核に対する拒否の姿勢は世界情勢に飲み込まれ、消えて行く運命にあるのも事実だ。しかし日本がicanへの

コメントが素直に出せなかったのは米国核兵器の後ろ盾だけでは無い、そこには3.11震災後の福一原発事故の対応を巡り放射性廃棄物に

関して日本に負い目があったからだと思う。

凍土によってセシウム被害を防ぐなどの直面する課題には関心が高く熱心だが根本的な原発問題には触れていないような気さえする。

でも遅れはしたもののicanにコメントを出せてよかった。




















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