2021年のNHK紅白歌合戦の視聴率が二部制になってから最悪の34.3%だった。 司会に対しての大きな期待
感も無く放送後の批判も無く、11時45分までを難無くやり遂げた印象です。 曲が短かった為に進行のテン
ポがよく他局の放送を観るチャンネル変えのタイミングは少なかった。 大御所の演歌枠が殆んど無かった
ので番組クライマックスに訪れる重々とした年越しの圧力を強く感ることもなく見終った後の解放感や達成
感もそれ相応だった。 若い人のつまらないから見ないの嗜好が勝ってベテラン枠が減り、若者向けの曲が
増えたのにこの視聴率は如何にが率直な感想だな。
演歌を切り捨てポップス化をしたことが果たして正しかったのだろうか。改めて考えさせられる。
お馴染みのベテラン演歌歌手の歌う方も真剣で訊く方も真剣な心持は、紅白をエンディング曲に一年のハイ
ライトを振り返り、年越しを遠くから聴こえる除夜の鐘につられて初詣に向かう国民的な行事でもあった。
テレビの前のお茶の間の皆さんでは無くなり一人一人の個々の視聴者になり今ではネットと競合しているテ
レビのNHK紅白歌合戦は既に若者向けでも視聴率が取りにくい高齢者向けの年末番組に固定化されていた事が
2021年に証明されただけで曲の編成で残された最後の手段は世代別の懐メロ編成だけになったように思う。
試験的な番組作りと試行錯誤は視聴率を得るための努力と評価していたこと自体が間違いだったのかもしれな
い。年末の歌番組とは責任逃れのようによく言ったモノだと思うが、そこは紅白では無い。NHKホールに拘
らず東京国際フォーラムの使い方次第ではまだまだ紅白には可能性がある。 だからもう一度あーでも無い。
こーでも無いと意味も無く製作者気取りで紅白について思考を巡らせてみたい。
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