🎨【art】「ムンク展 - 共鳴する魂の叫び」🎨
去年、ムンクの「叫び」が来ると知りずっと待ってた。来年の1月まで開催しているし、いつ行こうかなと思っていたけど、金券ショップで購入したチケットが11月20日までのものだったので、先週の「京都・醍醐寺展」(感想はコチラ) に続いて、20時まで開催している金曜日に定時上がりして行ってきた~😃
会場の東京都美術館に着いたのは17:30になってなかったかな? Twitterの公式アカウントによると先週金曜日の同じ時間も入場待ちはしてなかったようなので、大丈夫だろうと思いつつ行ったけれど、美術館に向かう人もそんなに多くはなく、入口にも列などは全くなかった。
順路はB1からだけど、先に1Fに上がり「叫び」を見てしまうことに。混雑対策。エレベーター降りて1F展示最初が「叫び」 こういう超有名作品の展示がある際に多い間近で見たい人は列を作って流れて見る、じっくり見たい人は柵の外から見るパターンの展示。当然、間近で見たいので並ぶ。まぁ多少立ち止まってしまう人はいるけれど、基本流れているので10分も待たずに見れた印象。
その後、1F展示 → 2F展示 → B1展示と見て、再度1Fに上がって「叫び」に並んで見たけど、その際もやっぱり10分程度の並び具合だったと思う。1F展示も2F展示もそれなりにじっくり見て、物販も多少並んで購入済みだったけど、B1に戻った時には18時40分頃かな? 点数は多いけどそんなに混んでないので、メモ取りながらじっくり見ても時間かからなかった。
ただ、戻ったB1はそれなりに混んでいたので、時間帯もあるかも? あと、B1は小さな作品が多かったので、どうしてもじっくり見ることになり少し並んだ。その後、前述どおり1Fに戻り「叫び」に再び並んで鑑賞。その後はもう特に作品は見ずに、2Fに上がりそのまま降りて来た。東京都美術館といえばエスカレーター奥のスペースのおまけ展示。今回はみなさまの「叫び」の映像映像だった。どうやら写真を投稿すすると、ここで映像が流れるらしい😳
出口の外に約6分の映像展示。ムンクの生涯についてと「叫び」が生まれた経緯などを紹介している。入口横でもあるので、これ見る前に見た方がより作品を楽しめるかも?
と、前置きが長くなり過ぎましたけれども、ここから作品についての感想を書いていきます。しかし、全101作品と点数が多いため、特に心に残った作品についてTweetしておいたので、その作品について補足する形で感想としようと思う。
「叫び」
エドヴァルド・ムンク(Wikipedia) といえば「叫び」(Wikipedia)というくらい有名な作品。ムンクの名前を知らなくても、この作品を見たことあるという人多いんじゃないかな? 自身も実はムンクは特別好きな画家ではないし、全く詳しくない。でも、去年からずっと待っていたのは「叫び」を見たかったから。なので、正直これさえ見ちゃえば満足でもあったり😅
「叫び」はパステル画やリトグラフ(Wikipedia)など5点以上描かれているそうだけれど、一番有名なのがテンペラ画(Wikipedia)の今作。今回初来日とのこと。「叫び」を描いたのは、とても疲れていたある日風景を眺めていたら、自然の叫びを聞いた気がしたことから、この燃えるような空などを描いたのだそう。中央の😱←この人が叫んでいるのではなくて、自然の叫びに耳をふさいでいるんだよね?たしか。
正直、説明がなければこれが"自然の叫び"とは気づかなかったのだけど、やっぱりインパクトは強大! テンペラ画ということで作品保護のため照明が抑えられていて、かなり薄暗い中での鑑賞となったのだけど、その中に浮かび上がる😱←この人はやっぱりインパクトがある。そして周りの風景の歪みのようなものに気づく。そこから自然の驚異とか、ゴッホの「星月夜」などから感じる狂気のようなものも感じる。でも、😱←この人がどこかコミカルさを感じさせたりもする。どこかマンガ的というか。あくまで知識もない個人の感想。やっぱりこの作品のためだけでも見に来てよかったと思った。
「マドンナ」
「マドンナ」はリトグラフ3点を展示。これは生命の出発点としての女性を描いたということで、3点のうちの2点は精子と胎児に囲まれていて聖像であり母であることを表しているのだそう。このマドンナの表情がとても美しくて、ムンクの絵としてイメージしていたものと違っていてとても気に入った。
特に気に入ったのは3点目の精子と胎児が描かれている縁取り部分がパステルカラーになっているもの。ポップアート(Wikipedia)っぽいなと思った。これがすごく気に入ってポストカードも購入してきたのだけど、画像が見つけられずここに貼れないの残念😢
「月明り、浜辺の接吻」
「森の吸血鬼」
「接吻」からの「吸血鬼」は版木も含めると12点ある。最初は普通に男女がキスしているシーンなのだけど、男女の境目が曖昧になっていき、立ち位置なども変わって、最終的に女性が男性に覆いかぶさる吸血鬼になっちゃう。この流れ好き。上の2枚はその流れが分かりやすいかなと思ったのと、「月明かり、浜辺の接吻」の背景が「森の吸血鬼」に流用されているため。
で、この「叫び」「マドンナ」「接吻」「吸血鬼」などの連作を"生命のフリーズ"というのだそう。フリーズというのは建築の装飾帯のことだそう。これってクリムトの「ベートーヴェン・フリーズ」のフリーズと同じなのかな? 建築の装飾帯と何の関係が? 🤔
「疾走する馬」
"生命のフリーズ"以外でとても気に入ったのが「疾走する馬」 前後の展示からすると、この頃ムンクは遠近法を多用していたっぽい。で、その遠近法が用いられているこの作品。なんだかとっても躍動感があって、雪景色っぽくもあるのに元気になれる。そしてなんだかカワイイ😳
実は前日全然眠れなくて1時間ぐらいしか寝ずに仕事して、その後見に行っちゃったこともあり、変にハイな状態だったこともあったかも? でもとにかく見応えがあってクラクラした。やっぱりこの抽象画っぽいタッチの作品は好みではないし、この企画展を見たからといってファンになったわけでないけれど、ムンクのことを知ることができて楽しかった。
1892年に29歳の時にベルリンで開いた個展は、当時の人々に受け入れられず批判を浴び、僅か1週間で打ち切りになってしまったのだとか。これは"ムンク事件"と呼ばれているらしい。これは大変だったね💦 5歳で母を結核で亡くし、その後15歳の姉も同じ病で亡くした。その事がムンクに多大な影響を与え「病める子」シリーズを描いている。1902年には結婚を迫った恋人が銃を暴発させてしまい、ムンクは左中指を失うけがを負ってしまう。このことからアルコール依存症となり、1908年にはとうとう神経衰弱となり入院を余儀なくされてしまう。1930年には右目血管が破裂してしまうなど、波乱の人生を送った。1944年80歳で亡くなるまで生涯独身を通した。作品は全てオスロ市に寄贈されたのだそう😌
生涯に渡って作品は変化しているとは思うけれど、でも貫かれたタッチのようなものがある。その辺りも感じられるよい企画展だった。
これは映像作家TAKCOMとaircord の技術協力により制作されたものなのだそう。天井まで届きそうな大きな四角い装置?が4つあり、それぞれ同時に別々の動画が流れていた。とりあえず「叫び」が変化するものを撮影してきた。
2Fの物販コーナーで買ったのはピカチュウとのコラボのクリアファイルと、ポストカード3点。物販出たところにピンバッジカチャがあったのでやってみた😌 叫びキティはB1のミュージアムショップで購入。クリアファイルなどもあって、こちらは真珠の耳飾りキティなどもあったので、今回の展示の物販ということではないかも。黒目と白目があったけど、やっぱりここは白目だよね😀
重複するけど全101点と見応えたっぷり。そして「叫び」はやっぱりスゴイ! 美術展の記事書くたび書いてる気がするけど、とにかく見れる機会があるなら本物を見るべき! ってことで気になる方是非!
🎨ムンク展 - 共鳴する魂の叫び:2018年10月27日~2019年1月20日@東京都美術館
ムンク展 - 共鳴する魂の叫び|東京都美術館