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【art】「特別展 京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」@東京国立博物館平成館

2018-11-18 02:05:44 | art

【art】「特別展 京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」@東京国立博物館平成館

 

 

 

 

東京国立博物館平成館で開催中の「特別展 京都 太報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」に行ってきた! 約2ヶ月と意外に会期が短くて、金曜日の予定が詰まって焦り気味だったけど、なんとか行けてよかった😌 先日見たぶらぶら美術博物館(記事はコチラ)を参照にしつつ見て来た。

 

 

 

平成館で開催ということで、規模の大きなものを想像していたのだけど、4つある展示室の半分はデュシャン展ということで、展示室3・4のみの展示。仏像にちなんだ巻物などが数点展示されているだけで、ほぼ仏像のみの潔い展示。17:30頃着いたけれど、会場内はあまり混んでなくて余裕を持って見ることができた。

 

仏像展示だけど、仏像大師のお2人は関わっていないので音声ガイド借りずに鑑賞。メモ取りながら、単眼鏡使ってじっくり見ても1時間程度で鑑賞終了。規模が小さいのにチケット代は変わらないけど、見応えあったので文句なし😌

 

いつものように感想をTweetしておいたので、それに追記する形で記事に残しておく。

 

 

千本釈迦堂こと大報恩寺(千本釈迦堂 大報恩寺)の慶派の仏師による仏像を展示。12世紀後半は戦乱や災害が多く、13世紀前半は末法の世となったそうで、釈迦信仰が広がった。開祖義空は法華経を説き、文殊菩薩、弥勒菩薩、十大弟子を安置した。これは霊鷲山(Wikipedia)の釈迦の説法を再現したのではないかとのこと。 

 

 「釈迦如来坐像」行快


寺外初公開のご本尊釈迦如来坐像。いつもはお厨子内で年に4回の公開以外は秘仏。なのでとても状態が良くお体よりもお顔の金が残っているのが神々しい。キリリと美しい美男✨ これは快慶の弟子、行快(Wikipedia) の作品。運慶(Wikipedia)の息子湛慶(Wikipedia)より10歳年下だが、同時代に活躍したとのこと。以前は快慶のように端正な作品を造っていたそうだけれど、次第に個性を出していったそうで、これは個性を出し始めた頃の作品とのこと。決して大きくないのだけど、迫力を感じる。

 

「十大弟子立像」快慶

 

釈迦の弟子たちは出家した年次で上下関係が築かれ、皆で協力して教団を運営していたとのこと。その中で特に優れた人物を十大弟子(Wikipedia)と呼ぶのだそう。10躯全て残っているのはほとんどないんじゃないかな? 小ぶりな像であることも関係しているかも? 衣の模様も残っている像が多く状態が良い。

 

ぶらぶら美術博物館で紹介されいた頭の形の違いによるグループ分けや、耳の作り方の違いなどをじっくり鑑賞。こういう事前知識があるとやっぱりおもしろい。

 

「目犍連立像 快慶」の画像検索結果

「目犍連立像」快慶

 

目犍連立像アップ

 

出品目録には全て快慶作となっているけれど、実際に快慶(Wikipedia)が作ったのは目犍連立像と優婆離立像のみで、残りは弟子の作品らしい。快慶工房の作品ということ。この目犍連(Wikipedia)がスゴイ! まずはその表情。目力がスゴイ。そして顔のしわ、大地を指さす右腕の筋肉と血管のリアルさ。この迫りくる迫力はなんだろうと思ったら、この方横から見ると体がS字に曲がっている。前傾姿勢というのともちょっと違うのだけど、少し膝を曲げて上体も前のめりになっている。伝えたいことがあり過ぎてこんな感じになっちゃってるってことを表しているのかなと。これはスゴイ。玉眼(Wikipedia)が効果的。このお顔、同じく快慶作の東大寺の僧形八幡神坐像に似ているのだそう。

 

「阿那律立像 快慶」の画像検索結果

「阿那律立像」快慶

 

阿那律(Wikipedia)が美しい! 地蔵菩薩に似た穏やかな美しいお顔。十大弟子にはそれぞれ得意なことがあり、〇〇第一と呼ぶそうなのだけど、阿那律は天眼第一。眼は見えないけれど心の眼で見通せるのだそう。そうか、この美しい眼は見えていないのか。でも、この静かな表情は確かに心の中まで見通されそうな気もする。

 

「阿難陀立像 快慶」の画像検索結果

「阿難陀立像」快慶

 

十大弟子の中では一番有名なのが阿難陀(Wikipedia)じゃないかな? なので、どんな姿で表されているのか楽しみだった。こちらもとても美しいお顔で、阿那律に似ているけれど、阿那律よりもキリリと強いお顔。なるほどそう来ましたかと思わずニヤリ😀だったのだけど、この感覚を上手く表現できない💦 なんとなく少年のような真っ直ぐさというか、きかん気を感じたというのかな。

  

 

 

「六観音立像」肥後定慶

 

定慶という人は鎌倉期に4人いるそうだけど、今回展示の定慶は肥後別当と称したので、肥後定慶(Wikipedia)と呼ばれているのだそう。鎌倉幕府からの注文に応じたと「吾妻鏡」(Wikipedia)記載があるそうなので、大仏師だったということでしょう。

 

六観音は平安時代以降に流行した六道(Wikipedia)の天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道のそれぞれを守護する観音のこと。もともと六道思想は中国に由来するが、観音を当てるのは日本独自とのこと。

 


「馬頭観音立像」肥後定慶

 

馬頭観音(Wikipedia)がカッコイイ😍 表情はもちろんだけど、この手の形の美しさ。馬頭観音って坐像で表されることが多く、座っているのに動きが感じられたりするのだけど、この方足元は大変穏やか。他の立像と合わせたのかもしれないけれど、その辺りも新鮮で良かった。

 

 

「准胝観音 肥後定慶」の画像検索結果

「准胝観音立像」肥後定慶 


画像だと頬のふくらみが気になる准胝観音(Wikipedia)だけど、実物はそこまでではない。ふくよかで穏やかなお顔は誰かに似ているのだけど思い出せない。俳優かお笑い芸人な気がするのだけど🤔

 

「馬頭観音 肥後定慶」の画像検索結果

「如意輪観音」肥後定慶

 

仏像の中で一番好きな如意輪観音(Wikipedia)。先日見た「京都・醍醐寺展」(感想はコチラ)の如意輪観音の方が好みだけど、この方も涼しげな表情が美しい。如意輪だけは坐像。この座り姿が優美。指の表現が美しい。6体全て光背を外した状態で展示されているので360度鑑賞可能。ぐるぐる回って拝見したけど、この方是非右斜め下から見て欲しい! 照明の加減か玉眼がキラキラして宇宙的なパワーを感じた。

 

 

6体の中で聖観音菩薩(Wikipedia)のみ撮影可能📷 この方もスッキリと涼し気で美しい。大変優美なお姿。全方向から撮影してきたので、画像貼っておく。

 

 

 正面

 

正面アップ

 

 左斜め前

 

左横 

 

 

 左斜め後ろ

 

 後ろ

 

 右斜め後ろ

 

右斜め前 

 

あれ💦 右横忘れてる💦💦 

 

 

 右斜め前アップ

 

左斜め前アップ 

 

左横 

 

右横 

 

 

正面全身

 

正面アップ 

 

 

 

自分みやげはポストカード3種類とライト。みうらじゅん氏といとうせいこう氏の仏像大師のお2人は、今回参加していないのでコラボグッズはなし。聖☆おにいさんとコラボしたグッズがあった。一時期マンガはまってたけどグッズはあまり惹かれなかったので買わず。 

 

 

ライトはこんな感じでご本尊の釈迦如来坐像が浮かび上がる。仏像大師プロデュースではないので仏光ライトではないのだけど、やっぱり買ってしまったよ😅

 

とにかく仏像に特化した展覧会。仏像以外の展示はほとんどない仏像好きにはたまらない展示。通常平成館での展覧会は4つの展示スペース全て使うことが多く、とても規模が大きいのだけど、今回は半分ということでサクッと見やすい展示。でも、中身が濃いので見応えあった。

 

秘仏のご本尊や十大弟子も10体揃って寺外初公開! 六観音も揃っての展示はとても貴重! 見れる機会があるなら是非是非本物の鑑賞を😌 

 

🎨特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」:2018年10月2日~12月9日@東京国立博物館 平成館3・4室

東京国立博物館 - 展示 日本の考古・特別展(平成館)特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」

 

おまけ

 

 

愛染明王坐像

 

常設展でひときわ目立っていた愛染明王坐像。奈良にあった内山永久寺に伝来したそうで、光背・台座・銅およびガラス製の装飾などが、ほぼ作られた当時のまま残っているのだそう。これめちゃめちゃカッコイイ😍 

 

菩薩立像

 

入口にいたこの方、おそらく弥勒菩薩ではないかと言われているけれど、正確な名称が分からないのだそう。目や唇に水晶が使われているのが特徴とのことだけど、本当に美しい。涼し気で美しいお顔もそうだけれど、この腰をくねらせた三曲法の立ち姿が優美。

 


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