8月2日(金)の市場概況です。
1.日経225
2000円を超える下げは記憶にありません。あのリーマンショックの時は、1000円程度の下げでサーキットブレーカーが発動されておりました。今は昨日で38000円超えと、ベースの値段が大きいため、%率で決定されるブレーカーの発動には至らなかったようです。
それにしても、今回はほんの2日前までは再度40000円を試す勢いでした。ところが、日米の金利情勢の反転からの円高の急激な進行を背景に、この2日で3000円を超える下落。これが相場の怖いところです。
こうなるとテクニカルにどうのこうの言っても、あまり意味がありません。この下落を耐え忍ぶか、それとも逃げるかの選択しかありませんが、筆者の拙い20年以上に及ぶ市場での経験からすると、もし逃げるにしても、一旦リバウンドがある筈。それが喩え、デッドキャットバウンスだとしても。
一応、テクニカルな判断は底を打ってから約10%ほどのリバウンド局面を言うそうですが、感覚的には225のMAラインを基準にすると、今日はまだ90%台。終値で36000円を少し割り込んだばかり。ちょうど今年の1月25日の安値の35913円に相当します。35000円台には35500円を中心にいくつかの壁がありますので、一旦は、この35500円のラインが割れたとしても、その後に下から抜くタイミングがいいかと思います。
35000円が突破されると、その下は33300円となります。
2.TOPIX
今年1月からデータを取り込み始めましたが、ほぼその時期の値段に落ち込みました。166ポイント安というのも、過去の経験からは記憶にありません。確かリーマンショック以降の回復過程では980ポイントあたりになっていたはず。これなら金融機関も何とか凌げるラインとの論調が市場にありました。
と思ってChatGPTに尋ねたら、最初は2008年10月の7054ポイントという、とんでもない数字。もっと真面目に調べろ!と叱ったら、すみません。間違いがありましたと言って、2009年3月10日の609ポイントという答え。
まあ、これなら当たらずとも遠からず。
3.グロース250
主力市場と同調するしかない下げ。ChatGPTによると、2008年10月に85ポイントというのがあるそうです。本当か? 東洋経済の信頼できる記事を見つけました。それによると、2008年の10月28日の255ポイントだそうです。ChatGPTは時期は合っているけれども、数字はとんでもない間違い。
まあ、こんな過去の数字を並び立てても、何の意味もありませんね。
要するに、セオリー通りなら、チャートで言うと、長い下髭をつけて陽線引けした時が、一般的には底打ちサイン。つまり、今かろうじて買い玉を持っている人々を、容赦なくふるい落としてからが、反転を待っている腹をすかした獰猛なライオンの出番ということになります。
以上です。
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