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狂気の下げが掴まえられない

2007-08-15 11:24:42 | 株に出会う
う~~ん。

下がるのは分かっていても、どうしても値動きが早い銘柄は傍観者になり、値動きが遅い銘柄を早とちりで売ってしまうという、人間の性の悪い面がまたまた出てしまいました。

いわずもがな、6457グローリーを-50円で損切りし、4613関西ペイントを寄り付きでの売り損ねのことです。

関ペは、最初の戻しの890円で売りましたが、その後の870円までの2番下げでは買い戻しは出来ませんでした。850円あたりまでの下落を想定していたためです。しかし、それは勝手な思い込みだったようです。

この関ペを見ていても、最初に値が付いてからはまさに狂気の下げです。いくら指し値をしても追いつきません。こういう場合は成り売りが正解なのですが、途中からそれに切り替えることもできませんでした。どこかで反転するだろうとの思い込みが頭を占領しているからですね。さすがに880円に届いてからは買いも入り出しましたので、その底で売るような「愚行」は犯しませんでしたが、半値戻しならぬ三分の1戻しでの売りは、ひとまずその時点では正解だったと思います。ところが二番底を掴まえ損ねたという訳です。

関ペのようにレーティングの下げがあったような落ち目の銘柄は、その2番下げがきつくなるようです。なぜ寄り付きの903円で売らなかったのか、自らの未熟さを改めて思い知りました。

対照的なのは4062イビデンです。これも最初の押し目もあったものの60円程度と比較的浅く、そこからは一気に25本移動平均線にタッチするまで切り返し、そこからお定まりのようにもう一度押されましたが、最初の底よりも上からの反発でした。筆者は最初の底まで再度降りてくるとの甘い想定で待っておりましたが、エイチアイの動向などに気を取られているうちに、再度25本移動平均線を抜くやいなや前場で+140円です。

これが業績好調の銘柄と落ち目の銘柄の、今日のような相場での対照的な動きでした。後からはこうした冷静な分析ができるのですが、場中はてんやわんやでそれどころではありません。ここのところの頃合いをマスターしなければ、今日のような相場では勝てないと思ってはおりましたが、銘柄毎にこのように峻別して対処をしなければならない、しかも瞬時に本能的に判断しなければ勝てないということですね。

と言う訳で、今日も見事に持株処分で惨敗ですが、捲土重来を期するために、この教訓を今後の糧にする以外にありません。

市況は悲観モードが漂っております。日経平均の次の下げの節目を16500円としておりますが、今日はそれに向かっての一歩をまた踏み出しました。今回の下げ相場での安値の16653円(8月2日)を既に今日下回ってしまったのです。OSCも当然に下げており、日経平均が-8%の39%、先物が-4%の41%、TOPIXは-7%の35%に落ちております。

マザーズ指数はついに-1%の25%、ヘラクレス指数は+2%の28%です。新興市場の下げ目途は20%台の前半です。もうすぐのようですが、日経平均やNYダウの今後の調整度合い如何では、20%程度までの押し目は覚悟しておいた方が良さそうです。その点で売りがかけられない新興市場株はチョイと対応が難しいかと思います。

まさに朝の30分が勝負所ですが、これへの対処をいかにうまくやるかで天と地ほどの戦績の差が出てきます。ここはその「テクニック」を何とか身につける以外に専業トレーダーとしての明日はありませんね。

OSC値だけをトリガーにしての機械的な売買がよほど戦績が優れるようです。特に急速にOSCを落として、指数値も安値を更新しての翌日の安値が、前日の安値を下回らなかった、その引けか翌日の寄りの安いところ(前日安値を上回る水準)で仕込むというのが、基本的な売買手法です。

今日からは、その基本に立ち返っての明日の注目銘柄探しを行いたいと思います。今日のグローリーの値動きでそのことが再認識されたという次第です。

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