8月9日(金)のNY市場概況です。
1.NYダウ
最近、筆者が注目しているのが、IndexMatch関数で計算したMIN/MAX値の前回との推移ですが、通常はMAX値については、直近になるに従い上昇します。逆にMIN値については下降します。ところが、この原則に合わない日がたまにでます。本当にたまにです。
ダウのMIN値は終値で8月7日にマークした38763ドルでした。この時の指数値は17005ポイント。その前にマークしたのは8月5日の38703ドルで、指数値は17360ポイント。
この数字の特徴は、終値では上げながら、指数値では下げている点です。通常は上げなら上げ、下げなら下げとなります。
同じようなケースは、MAX値については6月27日と3月1日にも発生しておりました。MAX値はMIN値とは逆に、本来なら上げていくのが通例。それを下げながらも、指数値が逆に上げているという状態。
こうした逆行日は、相場が変動、あるいは激動する予兆のようなものです。MIN値の上げは底打ち、MAX値の下げは下落が一応の原則ですが、逆に大きく動くこともあります。
今日のダウは順当上げ。MIN値は消灯したまま。
2.Nasdaq
NasはMIN値が8月1日に逆行高。通常は上げに入るところですが、市場の嵐に巻き込まれて、大幅下げに見舞われております。つまり激動期。ダウの8月7日の逆行高は、相場の変動期(激動期後の)でした。この違い。
Nasも順当上げでサインは何もなし。
3.ドル・円
ドル・円のMAX値が点灯したのが7月10日が最後でした。この時の終値が161.7円。以後全く点灯しておりません。筆者のエクセルには未点灯の他にGoというサインが出るようにしております。これはほぼOSCのトレンドに沿ったケース。全くなにも出ていないのはOSCがダウントレンド一色だったことになります。現に7月10日はOSCが65%です。
それ以前の7月9日にはMAX値が逆行しておりました。この時のOSCは65%です。翌10日には元に戻ったかに見えましたが、その後はGoサインも何もでない空白で、OSCがだだ下がり状態。
一応、売買のルールは、MAX値が点灯した日の翌日の高値が、点灯日の終値よりも低ければ売り、ということになっております。10日以降でその条件を満たした日が12日でした。高値は159.45円。ここでピシャリと売ることはできませんが、少なくとも前日のOSCより下げた段階での売りが正解。この日は引けは157.91円ですから、1日で2円近く動いておりますね。
こういう風にドル・円相場の現状を見ると、5日にMIN値が点灯してから、1日置いてGoサインが今日で3日連続点灯。これは為替も円安方向へとじわりと動いている証左。OSCは今日でまだ40%。この後もGoサインが消えるかどうか、新たなMIN値の点灯があるかどうか等注視していきたいと思っております。
4.CME日経225先物
35275円で終了。225の終値比+250円。ホルダーの方は、枕を多少は高くして週末を過ごせそうです。
5.米10年債利回り 3.940%(-0.002%)
6.VIX指数 20.37(-3.42)節目の20割れまで後少し。
7.SOX指数 4709(-21)
8.バルチック海運指数 1683(-15)
9.レーザーテックADR株価 27115円(+195円)
以上です。
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