株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(9.17.08)

2008-09-17 15:39:21 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

9月17日(水)の市場概況です。 赤字部は18日朝追加

・日経先物:OSC41%(同値)9月5日の41%に並ぶ。崖っぷち。
・日経平均:OSC42%(+3%)9月16日の39%から切り返したか?
・TOPIX:OSC42%(同値)9月5日の37%に収斂中。
・マザーズ指数:OSC59%(-3%)9月5日の35%に収斂中。
・ヘラクレス指数:OSC60%(+1%)9月5日の46%に収斂中。
・国債先物:OSC25%(+3%)9月16日の22%から切り返し気配。
・ドル・円:104.49円(1円の円高)OSC40%(-6%)底割れ。更新
・日経先物イーブニングセッション:11630円(大証終値比-100円)
・シカゴCME日経先物:11320円(大証終値比-410円)更新
・NYダウ:10610ドル(-449ドル)OSC40%(-10%)9日の40%に並び転落中。更新

後場は、一時先物が11650円まで落ち今日の安値をマーク。しかしそこからは黄金分割比率の11690円を回復し、日経平均は11750円あたりまで戻して終了。

各種の節目となる値段は上回って引けております。

今日下げた国債先物は2%コンバージェンスし切り返す体勢。

残っていた9793ダイセキも、OSCが前日比アンダーとなってきた時に売りました。どうせなら今日のプラス維持の時に売っておくべきでしたが、この株の底力を少々過信してしまいました。13時頃からの150円ほどのコンスタントな下落は、この大人しい株が失意の底に落ち込むがごとくでした。底打ちで拾うつもりが、前日の高騰前の水準の2850円を割り込んだところで処分売りに切りかえ。結果的には売りタイミングミスですが、これはやむを得ません。

これで順調に戻していくのかどうかは全く不明ですが、午後のアジア市場は伸び悩んでおります。アメリカの株価先物が上昇幅を消しているのが理由。モルガンスタンレーが銀行との合併を模索している報道が流れるなど、投資銀行の自業自得の受難は続いているようです。

-------18日朝のコメント------

昨夜は早めに寝て、いつものように5時頃起きたら驚天動地の相場でした。何がというと、ダウの下落もさることながら、金が8.97%も上がって+70ドルとなり、これは1980年以降での最大の上げ幅との事実にです。

巷間、どの新聞にも「金融不安」の文字しか見えないのは皆さんご承知のことでしょう。金融危機と書くとまずいからです。市場は通貨のように「信用」で成り立っております。この信用がなくなるとどうなるか、各国政府は痛いほど認知しております。しかしまだ恐慌には発展しておりません。恐慌とは、このような「信用」で支えられている世界中の経済活動が止まる事態です。誰が代金の支払いをして貰えないのに、モノを作りますか?モノを運びますか?

850ドルの固い抵抗線があっさりと破られ、750ドルまで下落したゴールドは、まさに投資銀行やその傘下のファンドの必死の現金集めだったことが、今や明らかになりました。そして、恐慌の臭いを本能的に市場が嗅ぎつけた、その前兆だったのです。換金性の高い金は真っ先に売られる。その下落度が激しいほど、事態は切迫していた、ということですね。今日はその歴史的な転換点です。「金が分かれば世界が見える」とは、亀井幸一郎氏のブログのタイトルですが、まさにその通りの事態です。

その投資銀行もGSにしてもモルガンスタンレーも、リーマンと大同小異であることに市場は気づいております。シティバンクも同様でしょう。

この先各国政府は、最後の砦の「信用」が預金者個人から剥がれ落ちないよう、それだけに焦点を当てた政策を採らざるを得ません。どういう事態を巻き込みながらそれが進行するのか、この短いコメントでは書き切れませんので、別途とすることとします。

今日の市場は、昨日の節目の価格、ノックイン債の価格などに注意を払いながら、うまく乗り切りたいものです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一貫しないアメリカ政府 | トップ | 明日のモニタリング銘柄(9... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

市場概況」カテゴリの最新記事