白隠和尚のブログ

今日より明日が幸せでありますように。好奇心旺盛な70代のブログ。

[今年二回目の入院] ( 4 ) リハビリ効果上がらず

2018-11-06 09:01:46 | 病気の話

〈病院のお粥さん 入院中食べ続けた〉


意識が戻った翌日からリハビリが始まった。
その目的は肺に繋がる気道を肺機能向上させることで血中酸素の吸収を改善しようとのことのようだ。

まずベッドからトイレまで歩いてという、たかが3mの距離だったが
身体中の筋肉が弛緩しているのか足元が震え膝がガクガクした。
リハビリ担当の先生は私の指に付けたパルスオキシメーターという血中酸素測定器具の数字が90を切らないように
酸素ボンベのバルブを調節しながら並んであるいた。私は10歩いただけで疲れて車椅子に倒れこんだ。

翌日は20歩歩いた、その次の日は軽い自転車漕ぎもした。
どのリハビリも少し動くだけで血中酸素の値がストンと下がるので落胆した。
部屋に戻ってからは「腹式呼吸」を練習した。
「息を小さく吸って大きく吐き出せ」 という有名な呼吸法だが、毎日のリハビリが煩わしくなってきた。

無気力な日が続いたある日、主治医から在宅酸素にしませんかという、嬉しい提案があった。
ホームシックに掛かった私への思いやりであろう。
在宅酸素とは部屋の中に酸素発生装置を据えて、そこで発生した酸素をチューブで吸って生活するのである。
何となく鵜匠に繋がれた鵜のような形だが、病院で教えられたリハビリの手法を実践すれば、万事巧くいくはずである。
私は即座に在宅酸素を申し出た。


最終回につづく