白隠和尚のブログ

今日より明日が幸せでありますように。好奇心旺盛な70代のブログ。

海外旅行 「トイレは何処に」

2017-02-01 19:33:45 | 日記

現在インドではトイレで用を足す人は50%らしい。
インド政府は今後10年のうちに
すべての国民がトイレを使う習慣を付けるように指導・啓発するとテレビが報じていた。
最近のニュースである。

トイレを使わない50%の人々の暮らしぶりとはどんなであろうか。
私は気になって仕方がないのである。

私がトイレで苦戦した旅は中国西方のウイグル自治区に行った時だ。

パキスタンとの国境に近い町、
カシュガルから標高3500mのカラクリ湖に観光した時だ。
出発前に山頂は酸素が薄いからといわれ、

袋入りの酸素ボンベを1500円で買った。今思えばでたらめもいいとこだが・・

ゴツゴツした山道を2時間ほど登り湖に着いた。
映画「猿の惑星」のフアーストシーンを連想させる荒涼した景色に、

一同てっきりトイレ休憩だと思ったがそうではなかった、
青い空と砂漠とカラクリ湖だけの観光だった。

避難小屋とおぼしき建家から主人が出て来たので
我々は早速トイレの使用を申し出た。

主人は怪訝そうな顔で直ぐ横のブルーシートのはためく囲いを指で指し示した。
そこは直径100cmほどの穴ぼこに板を渡しただけの青空トイレだった。

我々は呆れ、仰天した。
勇気ある人は果敢に挑戦したが、
揺れる足場と周囲を遮るもののない環境では
出るものも出るはずは無かった。

傘に身を隠して用を足すことを考えた人もいたが
この作戦も風が強すぎて巧くいかなかった。

衆議の結果、直ぐに下山してトイレを探すことになり、
昼飯もそこそこに下山した。

途中に国境検問所があって現地ガイドがトイレの交渉に行った。
事は急を要する状況だったが、
係官が40人という大勢にトイレを貸すことに難色を示したらしい。
が、結局借りることができた。 

我々は漸くトイレにありついた。検問所のトイレもやはり蛸壺型であったが、
しかし、壁で囲われておりドアーも付いていたので
皆それぞれが用を果たして晴々した笑顔を取り戻した。

今から10年程前の記憶である。


お し ま い


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